昔の人はなぜ国のために死ねたのでしょうか?
特に、第二次世界大戦の特攻攻撃なんて私には理解できません…。
それは、特攻隊員を侮辱しているわけではないです。すごいこと過ぎて、自分の命をかけてでも戦いに行くという常人には理解できない国への忠誠心がすごすぎて、凡人の私には理解出来無いという意味です。
もちろん、特攻隊員の方は国のため、天皇のためではなかったかもしれません。家族・愛する人を守るため、だったかもしれません。自分が今日特攻に行くことで、一日でも米軍の本土上陸を阻止できる、という思いからでしょうか?
でもそれを阻止できたところで、自分が生きていなければ、後に家族がどうなったか・助かったか、なんてわかりませんよね…。
死んでしまえばおしまいですよね…。
自分が死んでしまっても、自分が死ぬことで家族・愛する人を守れたらそれでいい。
それが日本男児の大和魂だったのでしょうか??
それとも、特攻攻撃はやはり強制だったというのが確かなのでしょうか?
それならば理解できます。
戦争です。
物資・兵力などすべての面で圧倒的力のある米軍。
日本は全くの負け戦でした。
一発逆転を狙っての、
強硬策だったのでしょうか??
本当は死にたくなかったけど、軍の上層部が特攻作戦を決行したからやむなく実行したまでということでしょうか?
今の平和の時代に生きているからでしょうか。
先人の行動の理解ができません…。
そんなこと、本当の戦争を体験したことがない現代人はやはり理解出来無いものなのでしょうか?
A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
昔同じ疑問を持ったことがあり、調べたことがあります。
結論から言うと「日本人は今でも状況がそうなれば、特攻を辞さないだろう」ということと「東日本大震災での日本人の振る舞いは、戦時中の日本人と同じ」「文化的側面から見れば、過労死は特攻と同じ日本的な要素が強い」ということなります。
つまり、今も昔も「日本人は日本人」なのです。
その説明をする前に「人はその時代性と価値観から逃げることはできない」ということを説明させてください。私たちは常に「そういう時代に生きている」のです。
たとえば、過労死と言う言葉も昭和53年に初めて出てきます。戦前や戦後すぐには過労死は無かったのです。もしかしたら、70年後の子供たちは「なんで昔の人は過労死するまで働いたの?私はそんなに無理して働けないな。」と質問するかもしれません。私たちが生きていれば「あの時代はそうだったんだよ」としか言えないでしょう。
「時代性」というのはそういうものであるといえます。
さて、戦前というか、第2次世界大戦が終わるまでの「時代性」を少し説明したいと思います。
一言でいえば「あの時代は近代国家が列強としてお互い食い合った時代」でした。それを終わらせたのはある意味、日本の功績で、世界全体としては核ミサイによる新興国家の米ソ2大強国による冷戦、がその前の時代を終わらせたのです。
当時は、日本だけでなく、ヨーロッパのいわゆる「独立国=西洋列強」の国民は「隣の国にスキを見せたらすぐにやられる」と言う意識を持っていました。それにプラスして「封建時代と違って、国民国家だから全員が徴兵に行く必要がある」という意識ももっていました。
つまり「自分たちが兵隊に行かないと、ほかの国から攻められて家族は殺され、社会は分断され、国が無くなる」と言う意識があったといえます。いや、正確には国家の指導者たちがそのような恐怖で動いていたため「国民たちをそのように仕向け教育していた」というほうがわかりやすいかもしれません。
今の日本が「いつ来るか分からない地震に備えよ!」と防災訓練をするように「攻められても押し返し、負けない国を作れ」と教育していたのです。
で、実はこの時に「国・国家」というものを考える必要があります。
日本も明治維新以前は幕藩体制で「クニといえば、藩の領主様の領地だろ」というところから、維新後「日本国が国家でみんなは国民」と言う教育が国家として必要だったのです。これは日本だけでなく、たとえば最近スコットランドがイギリス連邦から独立しようとしたり、カタルーニャ地方がスペインから独立しようとしたりするように「俺の帰属意識はイングランドだから、スコッチの牛耳る英連邦から独立しよう!!」という意識のほうが、どこの国でも強かったからです。
そのため日本なら「大和朝廷がこの国を統一してから、日本は一つの国家であり、統一朝廷である天皇が直接統治をするのだから、日本人は各領民ではなく日本の国民(臣民)になる」と国民教育し、イギリスなら「イングランド王が他の3国の王を兼任しているのだから、うちらは一つの国家!しかも英国王は世界を征服している帝国!!すごいぞ」ということで国民の「国家への所属意識」を高めていました。
その上で「他の国に攻められたら、みんなで守るぞ。その準備のためには徴兵だ!」ということにして「徴兵は立派。お国の役に立つ最高の栄誉」とやったわけです。
これは洗脳といえばそうなんですが、じゃあ、過労死する人はなんでそこまで仕事したか「これも洗脳じゃないか」といえませんか。時代性というのは、そういう風にその時代の社会全体を覆っているものなのです。
当時の教育の結果、日本に限らず国家は徴兵を重要視し、戦争に出れる兵隊さんを作りだすことに成功していきます。個人の思いはいろいろで「死になくない」人がほとんどだったでしょうが「死んでも家族がこの国に守られ、幸せに生きられるなら良い」と思って戦争に行ったわけです。
そして現実的に戦死すると、家族には恩給が与えられました。ですから実際に「あなたが死んだら国が家族の面倒を見ます」というのは本当のことでもあったわけで、そこが最後の「国家と国民の約束」だったのです。
で、ここまでは日本に限らず、当時の近代独立国家はみんな同じように教育していました。
アメリカなんかは今でもそういう国家教育をしています。アメリカは移民がほとんどで歴史的にこの場所に住んでいる意義のない国ですから、スローガンがないと「国民国家」としてまとまることができないからでしょう。
学校では「忠誠の誓い:the Pledge Of Allegiance」を毎日唱和して「国民」の意識を作りだしているのです。
参考:
ですから、当時はどこでも国民国家なら「お国のために死ぬ」のは普通のことであり、それが結局「家族を守ることになる」と信じていたのです。で、植民地はそういう意識がありませんから、当時の日本人を含めた「独立国家の国民」は相当に自負心もあったと思います。
ここまでは当時の国家なら大体どこでも同じだったことですが、次に「では、日本人だけがなぜ特攻したのか」という点になります。
理由を一言でいえば「日本人は自分を機能ととらえているから」です。
欧米の国民は国民国家時代でも「自分は自分」と言う感覚をそれなりに持ち合わせていました。キリスト教は神と個人の契約であり国家が関わらないのと同様、国家と自分の関係も「国は安全を提供し、国民はその維持のために徴兵される」というものであり「自国が負けるのが分かっていて無駄死にはしない」のが普通だったのですが、日本人だけはそうではなかったのです。
何故なら日本人は「人間には役割しかない」と思っているからです。
そもそも日本語にはほかの言語には無い特徴があります。主語がたくさんあることです。これは「日本人がその時の役割に応じて自分の機能を重視する」からにほかなりません。会社に行けば上司であり部下、家に帰ればお父さん、というように、日本人は「自分が社会のどこに位置し、どのような役割を担っているか」をとても重視する文化をもっているといえます。
過労死についても実は同じです。過労死は「自分の役割を全うするためなら、限界ギリギリまで頑張る」という意識から出発する行為です。欧米人は神や国と同様「会社と自分は契約関係、労働時間内で契約上の労働が終われば帰る」のですが、日本人はそういう発想をせず「自分がやるべきことはなにか!」と言う発想で突き進んでしまうのです。
だから過労死も起きるし、特攻も起きるし、震災時にはみんなが『自分がやるべきことを理解し、それに沿って自主的に行動する』からパニックもおきず、暴動もおきず、世界が慄然とするほど粛々とした光景が広がる、ということになります。
これらはすべて「日本人が日本人的であるが故」に起きることでであり、自己犠牲そのものであるといえます。
そして、特攻については殆どの人が知らないことがあります。それは「特攻攻撃ができるのは一部のエリートだけだった」ということです。また「特攻は現代でいえばミサイル」と考えてもらうと分かりやすいでしょう。
特攻とは人間が誘導装置になって、飛んでいくミサイルだったわけです。
国民国家である以上、日本の敗戦は自分たち家族だけでなく日本の家族全体の不幸につながります。それを何とか阻止する、または阻止できなくても家族が一日でも長く生き延びられるようにする、ために「今自分たちができること」を考えたのが特攻だったといえます。
「今やれる役割」を見つけた彼らは次々と志願して特攻したのです。
このような日本人の考え方は特攻だけでなく、硫黄島の戦いなどでも同じです。硫黄島は火山なのでトンネルを掘っても、ものすごく熱いのです。そこに立てこもった日本兵は約2万、アメリカ軍は25万、10倍の兵力差がありながら、1か月以上アメリカ軍を足止めしたのは日本人が「俺がやらなきゃだれがやる」という考え方をもっているからでしょう。
また戦時中、米軍からすると日本軍は「兵士の命を粗末にする」と考えていたようで、重傷者や病気の人は撤退や突撃時に自害を命じられ、ほとんどの人がそれに従ったようです。これも「軍と契約した個人」という西洋的考えと「組織の中の機能としての個人(仕事ができないなら死んだも同じ)」と言う違いが大きいように思います。
その考え方は今の日本人にも受け継がれています。過労死も日本だけで起きるのは同じ理由だし、震災時の行動も同じ理由からきています。
今の私たちが彼らの価値観を理解しきれないのは「時代性」を考えれば当然だと思います。でも日本人は日本人、もし不幸にして戦争の時代がくれば、震災時に「僕よりもおなかが空いている人がいるから」と言っておにぎりを取らなかった中学生のような素直な若者が、真っ先に「行かなきゃしょうがないだろう」と前線に行くでしょう。
ああ、そうそうガンダムでもエヴァンゲリオンでも、戦争に巻き込まれた少年が「イヤだ、イヤだ」と言いながら一人前の兵士になっていくのも、実に日本的な「人間は機能」という文化がモチーフになっているのだと思います。
あれを「嫌がる少年を載せるのはダメじゃない?」という疑問が起きないのが、日本的である一番の証拠かもしれませんし、アムロとシンジの気持ちこそが「特攻隊員の気持ち」なのかもしれません。
No.7
- 回答日時:
窮鼠猫を噛む、追い詰められればってやつです。
後期にアウトレンジ戦法なんてやりだすと、飛行機は一度出撃すれば3割くらい撃墜されますが、4~5割くらいは未帰還(撃墜されてなくても帰ってこない)、返ってくるのは2割ちょっと、つまり4~5人に1人くらいしか帰ってこないって状況になってたんです。こうなると出撃する時にはもう死ぬ覚悟で出ていくしかないわけで、そんな中でやり始めたのが特攻です。
実は海軍は、必死兵器(使えば必ず死ぬ兵器)は採用しないという伝統があったのですが、そういうのをひっくり返して、やるようになったんですね。
今でもアニメとか小説とかで、主人公が追い詰められてムッカフーンと何かが覚醒して逆転するみたいなのがありますが、覚醒しない現実が特攻だったのです。
No.6
- 回答日時:
これは今の政治にも通じることなのですが
こういうことはいきなりではなく
じわりじわりといつのまにか
それが当たり前のようになってきます
じわりじわりと気がつかないようにというのは
我々の庶民の意識ではなく
徹底的に研究されて
気がついたらそのようになっていたということですね
現代の専門の学者がそれを言っても
じわりじわりですから
一般の庶民からすれば
何をおかしなことを言っているのだということになります
当時の政治家は戦争は止めようとしましたが
軍部にはプライドがあり力も強く
特攻の作戦が立てられても
政治家は何も言えなくなってしまう状況を作ってしまったのです
憲法には政治家がやってはいけないこと
守らなければならないことが書いてあるのですが
それではやりたいことができないというので
今、憲法を変えようとしています
こういうことがじわりじわりなのですね
No.5
- 回答日時:
お国のため!と教育受けてからじゃないかな。
国の為に死ぬ事は素晴らしいと思っていたんでしょう理解し難い!そんな時代が当たり前今で言う洗脳みたいな、でも心の中は計り知れませんけど口に出して嫌と言う事は出来なかったNo.3
- 回答日時:
戦後生まれだから推測上だが
戦前はニッポンはイケイケ戦争ムード
ドンドン他国を侵略しました
負け知らずでイケイケ
特攻隊
片道分しか燃料を積んでおらず
死ぬしか道がなかった
生き残っても非国民
あの時代の心理
文章だけでは語れないと思う
No.2
- 回答日時:
死ぬことが美徳と考えられていた一種の洗脳でしょう。
美徳の中には、「死ななければいけない」「死なないと、家族が批判される」という歪な精神論もあります。
建前では大和魂ですが、実際は「死にたくないということを言わせない雰囲気」を作り出して、「自発的に志願させる」強制です。
それと、特攻で戦死した人間は「軍神」として崇められ、その死は決して無駄ではない、むしろありがたいことだという刷り込みもあります。
なので、戦闘機の故障や不時着などで戦死しそびれた特攻隊員は、その存在は徹底的に隠されました。
そういう狂気じみた時代だったんですね。
No.1
- 回答日時:
戦国時代までは、本人が戦死しても、勝ちさえすれば、家族の生活保証に加え、身内の出世は期待できました。
戦死したら、極楽、逃げたら地獄という宗教的な考えもありました。
太平洋戦争からです。戦死してもそれっきりというのは。
ちばてつや・紫電改のタカのラスト数ページを参考に。
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