早い者勝ちに関する検証実験

Question

カテとタイミングで悩みましたが、いま質問させていただきます。
プロ野球新規参入のとき、仙台では早い者勝ちの意識が当初高かったようです、現在、意外に後だしジャンケンに対する批判は弱まっているような気がします。
私は地元では有りませんし、世間に疎いものでこの当たりはよく知らないのですが、現状はどうなのでしょう？

質問は、プロ野球の問題と無関係ではありませんが、単にタイミングとしての意味しかありません。

早い者勝ちの意識が、高揚して次第に消えていくプロセスは、個人の心理や社会の心理としてどのように説明できるのでしょうか。

そして、もしまだ生まれていない人にある種の「権利」を認める場合、早い者勝ちの規範？はどのような根拠を持ちえるのでしょうか？

decidrophob · Accepted Answer

規範は、常に違反に対して明示的な懲罰が伴うというものでもありません。
ただし、おそらく質問者さんが想像されるより、懲罰はいろいろな形で可能だと思います。
代表的なのが、いわゆる社会制裁です。
たとえば、自然保護や文化推進に積極的な企業とそうでない企業は、法律的にはなんら区別されませんが、
一般に積極的なほうがはるかに企業イメージが良く、
優秀な新人をゲットしやすいし、
売り上げも伸びやすいです。
おそらく、多くの企業で、
社会規範に整合的であることは、
利益の相当部分には寄与するのではないかと思います。

ちなみに、
確かに、今度の野球参入問題については、
さめてしまえばそれまでっていう感じもないわけではない。
これは、早い者勝ちがそもそもルールとして適しているかどうか？っていうこと、あと、結局総合的にベストが選ばれれば良いっていう感覚とが入り混じっていると思います。
っていうか、そもそも、どんな対象に対しても、感情や議論自体は高揚して冷めますよ。
もし、もう一度、その時期のことを明確に思い出してもらって、その上でインタビューとか取ったら、同様にライブドアが支持されるでしょう。
もし、そうでなかったら、限定合理的だってことです。

decidrophob · Answer

「早い者勝ち」は、実証論と規範論両方の側面があります。

ここで問題になっているのは、規範論なので、
その心情の根拠を求めると、おそらく、まずはルールとの整合性でしょう。
たとえば、文字通り「早い者勝ちですよ。」とお店が定めた行列などで、早い者勝ちに文句を言う人はいないでしょう。
ただし、不適切に早い者勝ちのルールを導入すると、場合によってはみんなに不満が充満すると思います。
一番へたくそなパターンは情報非開示です。変な例ですが、先日の野球ストライキのときに、ダイエーのサイン会があって、数時間待たされた挙句、早い者勝ちだって突然言われたので、多くのファンが怒っていました。
別の例では、金銭や名誉、実力などで勝負するのが自然と思われる土俵で、突然ルール設定者が早い者勝ちルールを設定してしまっては、理不尽といわざるを得ない。通常、おまけなどはそうした傾向を持つと思いますが、したがって、一般に大金持ちは見向きもしません。


さて、次に、明文化されたルールがないところでの早い者勝ち規範には、
知的所有権が背景にあると思います。
別にビジネスモデル特許などなくても、
みんな最初に思いついた人が偉いって思うのです。
リーダーとしての資質のひとつであると思うし、
頭のよさの条件の一つとも思う。
なので、他の条件が一緒ならば、当然早いものが偉いですね。
もちろん、これが絶対的というわけではなくて、
あくまでもたくさんある価値基準の中のひとつなので、
他の価値と定量的なトレードオフを考えて最終判断を下すことになります。

早い者勝ちに関する検証実験

規範は、常に違反に対して明示的な懲罰が伴うというものでもありません。

「早い者勝ち」は、実証論と規範論両方の側面があります。

似たような質問が見つかりました

関連するカテゴリからQ&Aを探す

デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング

マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング