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こんにちは。私は3つの尺度から成る質問紙のデータ分析をしています。統計法初心者です。

3つの尺度間の相関を求めたいんですが、3つとも全体の項目数が違います。エクセルの相関にかけたら、下位尺度別に入力しても互いに低い相関しか出てきませんでした。

もっと別の分析方法を使ったほうがいいんでしょうか?
教えてください。

A 回答 (3件)

#1です。


補足をいただきましたので、何か書こうと思いましたが、
先にselferさんからの素晴らしい回答がありましたので、
(selferさんのこれまでの回答は一通り拝見し、
 私もいろいろ勉強させていただきました)
私からは次善の策を提案したいと思います。

まず、今回のpakoooooさんの研究ですが、
独立変数は「愛着のタイプ」、
従属変数は「情動に対する意識的態度」と「情動的共感性」ということですね。
そこで、selferさんからは「分散分析」の提案があったわけです。

今回のデータから考えると、独立変数となる「愛着のタイプ」は、
3因子の得点の取り方によって求められることになります。
例えば、
安定得点が高く、回避・両価の得点が低ければ「安定型」というように。
しかし、これはあくまでも相関のない3因子の得点パタンですので、
全ての被験者を3タイプのいずれかに分けられるわけではありません。
場合によっては「安定も回避も高得点」や「回避も両価も高得点」、
「3因子全て低得点」といった人もいることになりますので、
こういった人々は「○○タイプ」のように分類することが出来ないのです。
言い換えると、
今回の愛着尺度で得られたデータからは、
被験者のグループ分けは簡単には出来ないと思われるのです。
このようなデータを分散分析の独立変数とする場合、
少々面倒な「操作」が必要になるのではないかと思います。
その操作のことをselferさんは「基準を用いたグループ分け」と言っています。
過去の研究論文にグループ分けの方法が明示されていれば問題ありませんが、
そうでない場合、
pakoooooさん自身が何かしらの基準を作り、
グループ分けしなければなりません。

そのことを考えると、
今回のデータでは、分散分析もあまり簡単ではないのかもしれません。
もし分散分析が簡単に出来そうにない場合、
私からの提案(次善策ですが)としては、
「重回帰分析」が簡単で良いのではないかと思います。
その場合、
愛着尺度の3因子全てを独立変数、
他の尺度の因子の得点を従属変数として、
7パタンの重回帰分析を行う、という形になります。
重回帰分析を用いた場合、
例えば“「情動の知覚」には
「安定」「回避」「両価」のどの因子からの影響が強いか”
ということがわかりますので、
被験者のタイプ分けをせず、
3種類の愛着それぞれが「情動に対する態度」や「共感性」と
どのように関係しているかが見て取れるでしょう。
(ただ、変数間の相関が見られていないようですので、
 あまり結果は出ないと思いますが・・・。)

いずれにせよ、
卒論提出まであまり時間もないと思いますので、
「聞きに行きにくい」のは山々かと思いますが、
教員との相談が必須ですね。
どうしても教員が怖い(!!)のであれば、
大学院生や助手さんなど、
分析のことを教えてくれそうな人を探し、
聞きに行くといいでしょう。
pakoooooさんの同級生のかたでも、
統計に詳しい方がいらっしゃるかもしれませんし。
このサイトにも、
selferさんのように統計にお詳しい方がいらっしゃいますが、
文章だけで説明するのには限界がありますので・・・。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
実は先行研究で愛着の分類の仕方は出ているので,それに
従おうと思います。
先行研究では3尺度とも因子分析にかけられていて下位尺度まで出ているので,いくら追研究に近いとはいえ私がもう一回因子分析をする必要はないと思うんですが、したほうがいいんでしょうか?

ちなみに愛着型の決定の仕方ですが、下位尺度が愛着尺度、両価尺度、回避尺度の3つの分かれていて、その下位尺度の得点が一番高かったところがその人の愛着型になる、というものです。先行研究では同得点の場合は、分析から外しているので、私もそうしようと思います。

お礼日時:2004/11/01 13:00

こんにちは.


基本的にはNo1さんのように,事前に仮説や分析法などを指導教官と打ち合わせをするべきで,さらには,打ち合わせをする前に,事前にしっかりと統計分析法に関する勉強をしっかりとするべきだ,と思います.
ただ,今のこの時期にそのことを言われても仕方がないと思いますので,簡単なアドバイスを.

尺度間の「相関」にこだわっていますが,お話を聞いていると相関にこだわる必要はないのでは,という気がします.
質問者さんが最終的に調べたいのは,

> 愛着安定型は怒りに対する知覚・内省が高く、他者への共感性も高い。
> 両価型は怒りに対する自己・他者知覚、内省が低く、不快感が高い。共感性は低い。
> 回避型は怒りに対する内省が低く、感情的冷淡さが高い。

という,愛着の三つのタイプが,別の心理面において異なる特徴パターンを示すかを調べたいわけですよね?
例えば,自己・他者知覚という観点では,安定型の参加者は高いが,両価型や回避型の参加者は低い,というように……
このように,参加者群によってある側面(の得点)に違いがあるかは,「差異の分析法」の一つである,分散分析によって調べることができます(統計解析法は非常に大雑把に言えば,違いがあるかを調べる術と,どの程度似ているかを調べる術の二通りに分かれます.相関分析や因子分析は後者の統計解析法に属します).

分散分析を使うやり方であれば,まずは参加者をグループ分けする必要があります.今回では愛着性に関する質問紙を使って,【何らかの基準から(標準化された基準がないのならば自分で設定して)】,グループ分けします.その後,調べた各得点,この場合であれば,

> (1)情動に対する意識的態度尺度の怒りのみ(2001,坂上・菅沼)
> (3)情動的共感性尺度(1980,加藤・高木)

…の,各得点において,グループ間に違いがあるかを調べるという手続きです.

ただし,この方法を使ったからと言って,お望みの結果が得られるかはまた別問題です.我々研究を行っている者でも,事前にある程度明確な結果ができるような研究計画を立てますが,それでも望みの結果にならずに,そのデータを発表できずにお蔵入りさせてしまう,ということもあるわけです(なるべく発表できように頑張っていますが).
卒論研究であるならば,望みの結果にならなくても,それはそれで仕方がありませんので,何故望みの結果にならなかったという原因を何らかの理由を考え出して,「考察」の部分で論じる必要があります.二三の分析法で試してみて,駄目ならば,仕方がありませんので,考察部分で勝負するというように気持ちを切り替える必要があります.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とりあえず相関を求めなさい、と言われたので相関にこだわっていましたが、selferさんが言っている事がまさに私の調べたいことなので(グループによる違い)、早速分散分析を行いたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/10/31 16:24

どのような分析をすれば良いのか?


というアドバイスをお求めになるのでしたら、
研究の概要と仮説、独立変数と従属変数、
さらには使った尺度とその内容、尺度の因子構造、
それくらいの情報は教えてくれませんか?
それらがわからなければ、何のアドバイスも出来ません。
「分析方法」は「何を知りたいのか」によって決めるべきものです。

さらに言えば、
研究は「予想通りの結果を出す」ことが目的ではありません。
「予想した結果が出なかった」としても、
予想した結果が出なかったのはなぜか、十分に考察に値します。
もちろん仮説や尺度の吟味が十分じゃないことが原因の場合もありますが、
結果が出ないということが、
新しい発見の糸口だったりするかもしれないのです。
ですので、
「結果が出るような分析方法を探す」のではなく、
まずは「なぜ結果が出なかったのか」を考えましょう。
そもそも、今回お使いの3種類の尺度の間には、
理論的に相関があってしかるべきものなのでしょうか?
もともと相関がなくても不思議がない尺度同士なのであれば、
今回の分析で相関が見られないことは当たり前でしょう。
しかし、理論的には相関があるはずなのに、
今回の分析では相関係数が低いというのであれば、
そこには何かしらの理由があるはずです。
そのことを考察するのも、研究の一環です。

あと、一つだけ気になったのですが、
pakooooooさんの今回のご質問は、
先になさっている因子分析に関する質問の延長上にあるものですよね?
だとすると、
今回は因子分析の際に「バリマックス回転」をしていますね。
バリマックス回転は直交回転ですので、
因子間の相関はないことが前提となります。
逆に言えば、
違う尺度の下位因子間に相関があっても良いのですが、
同じ尺度の下位因子間に相関があってはならないのです。
この点はクリアしていますか?
「低い相関しか出なかった」という書き方でしたので、
何と何の相関を見ようとしたのかわかりませんが、
もし同じ尺度の下位因子間の相関も見ようとしていたなら、
それはやめておいた方が良いですよ。

ちょっとお説教くさくなりましたが、
今回のご研究は、卒論か何かでしょうか?
だとしたら、指導教官の方と話し合いながら、
分析の方針を決めてゆかれると良いのではないでしょうか。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
まさに卒論の研究です。教授に聞きに言ったんですが、私がすごく初歩的なことばかり聞くんで、この間怒られました・・・しかも自分で考えなさいと言われたので、聞きに行き辛いです。こんなことを言っている場合ではないんですが、分析方法についてアドバイスいただければ幸いです。
 
私の研究と概要ですが、怒りと情動的共感性について、です。使った尺度は
(1)情動に対する意識的態度尺度の怒りのみ(2001,坂上・菅沼)
(2)愛着尺度(上に同じ)
(3)情動的共感性尺度(1980,加藤・高木)
です。(1)尺度で怒りという情動だけをピックアップして研究しようと思ったのは、情動の中でもあまりよしとされていない怒りについて個人の意識態度を調べれば、個人の性格の本質に迫れると思ったから・・・です。
 
因子構造ですが、
(1)情動に対する内省傾向、自己の情動の覚知、他者の情動の覚知、情動に対する不快感の4因子
(2)安定、両価、回避の3因子
(3)感情的暖かさ、感情的冷淡さ、感情的被影響性の3因子
です。

尺度(1)、(2)は同一の研究内のもの(愛着と情動制御)です。それに私が尺度(3)をくっつけただけで、ほぼ先行研究の真似ごとなんですが。
先行研究での結果は、愛着の安定性の高い人は怒りに対する不快感が他2群よりやや低く、自己覚知、他者覚知が他2群よりやや高い結果でした。この先行研究でも、尺度(1)、(2)の相関は弱いものでした。ちなみに私が知りたいのは尺度間の相関です。

 以上のことを踏まえて私の仮説ですが、
愛着安定型は怒りに対する知覚・内省が高く、他者への共感性も高い。
両価型は怒りに対する自己・他者知覚、内省が低く、不快感が高い。共感性は低い。
回避型は怒りに対する内省が低く、感情的冷淡さが高い。
です。

仮説の立て方などだいぶ省いてしまったんですが・・・
よろしくお願いします。

補足日時:2004/10/31 10:45
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