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この春に、ロンドン、パリ、ローマと廻って来ました。  すばらしい都市景観に感動したのですが、考えると、これらの街では郊外でも電柱は無かったように思います。

多分、地下に埋設されているようですが、ヨーロッパで一般民家にも電力が供給されるようになったのは、日本と同じく大体100年ほど前ではないでしょうか。

これらの街では最初から地下に埋設されていたのでしょうか、それとも昔は日本のように電柱が乱立していたのを、いつかの時点で地下に埋設するような大規模な工事が行われたのでしょうか?

東京でも銀座通りなどで電線の地下埋設が行われ、スッキリとした景観になりましたが、まだごく一部の地域に限定されていると思います。

日本とヨーロッパ、電柱・電線に関してどこが決定的に違うのでしょうか ?

A 回答 (3件)

こんにちは。



ヨーロッパ諸国と日本の決定的な違いは「景観規制制度」の存在ではないでしょうか。

イギリスでは1930年代、イタリアでは1910年代、ドイツやフランスでも1980~90年代には、それぞれ景観を保護する目的を盛り込んだ制度が施行されています。
(それぞれの施行年度はちょっと曖昧です、スミマセン)
これは主に、歴史的建造物が多く存在する地域で、その景観を遮るような建造物を建設したり、またその景観を損ねるような建設に対して規制を行うものです。
これは既にヨーロッパ全土に、広く浸透しているようで、現在では街並自体の景観に対しても、配慮がなされているようです。

それに対し日本は、経済発展を主に努めてきた為でしょうか、平成16年の常会でようやく「景観緑三法」(景観保護と緑化に努める三法案)が、提出されたようです。
つまり、日本とヨーロッパ諸国では、これら景観の保護に対する概念が、およそ100年近くの隔たりがある訳です。

当然、これだけの年月の違いがあれば、法人、個人それぞれの意識レベルも大きく開きますよね?
つまり日本は、この点に関しては未だ途上というか、着目されたばかりということでしょう。

私も聞きかじりの知識でしかないので、ヨーロッパでも昔は電柱が乱立していたのかどうかまでは知りませんが、日本もこれから徐々に、ということなんでしょうね?
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この回答へのお礼

早速のご回答、有難うございました。 ヨーロッパにはそのような法律があったんですねえ。 文化度が高いというか、都市景観を念頭に20世紀初頭に法律を制定するなんてさすがすごいですね。 日本で歴史的建造物で思い出すのは京都ですが、市内の道路にはまだまだ電線が蜘蛛の巣状態で張り巡らされていました。 日本は文化に関してはまだまだ発展途上という事でしょうね。

お礼日時:2004/11/11 16:42

 こんにちは。



 ヨーロッパでは地震もなく、国民が街中だけに住むよう、政策的に誘導してきました。政府が、街外に住むことを許可していないので、内部で更新していかざるを得ないわけです。そのため、町並みを守ると言う機運が強く、電線の地中化が進んでいるみたいですね。
 それに反して日本は、更新する余裕があるくらいなら、外部に出てしまったわけです。その方が、はるかに低コストだったためで、そのお陰でヨーロッパのような文化が導入されることはなかったのです。そして、最も手軽な送電方法である電柱と電線が採用されたということですね。
 現在は、国土交通省の主要施策の一つになっていますから、歴史的な観光地などで盛んに地中化の工事が行われています。
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この回答へのお礼

ご回答、有難うございました。 ヨーロッパでは市民を街中に居住させるような法律というか政策があったんですねえ。 なるほど、参考になりました。

お礼日時:2004/11/12 10:08

 日本は地震が多いため、メンテナンスを考えた場合に電線が地上にあった方が良いからです。

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この回答へのお礼

なるほど、そういう事もあるんですねえ。 有難うございました。

お礼日時:2004/11/11 17:11

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