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交換性塩基では、カリウムだけ水田で畑地より低い含量を示し、土地利用形態で差がついてます。また可給態リン酸含量は施肥量、含量とも水田が小さくなっています。その理由をわかる方教えてください。

A 回答 (2件)

日本の火山灰土壌においては、リン酸が火山灰土壌の結晶に取り込まれてしまうため、日本の農地においては、可給態リン酸が不足していると一般に言われています。

ところが、水田のように水につかると、土壌中の不可給態リン酸は、可給態リン酸に変わります(ただ、私は、この仕組みがわかりません)。ですから、水田での稲作においては、りん酸の投入量が田畑より少なめでよいと言われています。ちなみに、逆に窒素分を補うために、中干しして、空気中の酸素を地中に取り込み、不可給態窒素分を可給態窒素に変えています。カリウムは、水田では、流れてしまっているのではないでしょうか?田畑は、土壌養分を洗い流すことはすくないですし。このことはわかりません。
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大学院で土壌学の専門だった者です。



>土壌中の不可給態リン酸は、可給態リン酸に変わります

について、補足します。

水田土壌では、酸素がないので還元状態が続きます。すると、主にリン酸鉄が還元され、2価の鉄に替わる際にリン酸が可溶化します。そのため、畑土壌ほどリン酸の施肥を多くする必要がありません。

なお、現在の農地では、リン酸施肥が毎年多く行われており、火山灰土壌であったとしても蓄積されるリン酸の量が増加しています(可給態リン酸も多くなっています)。
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