たとえば、情報工学の先端でAIの研究に携わっているとしましょう。
すべてにおいて人間を超える可能性を秘めているものを対象として目の前におくとき、主観は常に対象を客観視できるでしょうか。
人間が人間を超えるものをつくる、ということは、あえて極論を言いますと、人間が人間を滅ぼすというポテンシャルを含み持つことです。
IT化による効率性、利便性は今や否定できません。
ITシステムが修正を繰り返し生き延びる様は人間のようであり、自ら学習を重ねて賢くなる人工知能AIはいつか人間を超える存在になると言われます。
そのようになると想定される場合に、果たして人間は冷静に客観である対象に向き合えるものでしょうか。それとも、専門家のあいだでは人間を超えることはないという根拠があるから、冷静に研究開発を続けられるのでしょうか。
もしそうならば、それを開示して世の中の不安も同時に払拭していく責任も同時にあると思うのですが、皆様はどのように思われますか?
No.1
- 回答日時:
>AIはいつか人間を超える存在になる、
人間は誤りを犯すので、各国がAIに政治も軍事も任せた結果、
不完全な人間抹殺が決定、無差別核攻撃で絶滅方向が初期設定の
映画が有りました。同種のものは、たくさんあるでしょう。
機械は、放射能が怖く無いですし・・・。
将棋のプログラム組む人は、5級以上の実力が有りますが、
ある程度のプログラム作者は、自分が対戦して全く勝てないと
言います。
人間は、疲れるし、間違えるし、忘れる、基本、AIには
これらが無いのです。
とりあえず、30年もすればAIが事務作業の90%をこなして
大量失業時代です。ベーシックインカム、早い話、生活保護だらけ。
この問題は、そんな時代に暇を持て余した人々が考えるべき事です。
そんな時代になってからでは手遅れです。
この流れをせき止める考え方や思想はほんとうに現れないんでしょうか。
確かに人間は疲れる、間違える、忘れる。日常茶飯事です。
No.2
- 回答日時:
追いかけっこのつもりが。
っていうのが永遠のテーマですね。私は人工知能がどう反映するか、どう影響し続けるか考えると怖いです。
中学生のころ、まったく理解できずにプレイだけ楽しんでいた「メタルギアソリッド」というゲームがあるんですが。
これのスタッフは本当に秀才揃いかというほど作りこんでくるし、何より歴史背景、人工知能などすべての基盤が理論と事実に基づいている。そのうえ、ゲーム性も高い。
世界中のファンスレッド見にいったんですが、内容を理解できている上で楽しんでいるのはごくわずか。殆ど私のようにゲーム性だけ好んでいる人が多い。
歴史や相手の動きの単位、敵の人工知能などの作用が交差して起きるアクションも、理解が追い付かないと、なんで今爆撃受けたんだ?となる。
AIに対して、雷電というキャラが立ち向かう会話があるんですが。
これが答えに近いかなと思います。
ようつべ「MGS2 大佐の説教2」で、42秒あたりから。
人間VS人工知能の会話です
好きなカテゴリーを行き来する人間を管理する。という言葉は怖いけれど。
私はなぜか人工知能の方が正しいと思って怖かった。怖いってことは、客観的に動けない人間であるということなので、私はできません。
内容を理解できた上で楽しんでる人はごくわずかで
ゲーム性を楽しんでる人がほとんどだということに
ゲームの本質がありそうです。
ルールがあり、目的があり、プレーヤーが目的達成のために
意志決定できることが本質?
>私はなぜか人工知能の方が正しいと思って怖かった
リアルな体験ですね。
No.5
- 回答日時:
すでに機械は人間を超えている、のです。
それを踏まえないと正しい理解ができませんすでに機械文明にずっぽりと嵌っている私たちは案外気が付かないのですが、機械はすでに人間を超越しています。そのターニングポイントは今まで2回ありました。
最初は産業革命です。蒸気機関は人間の能力、特に肉体的な労力を超えました。人間が筋肉を使わなくても、鉄道や自動車で移動できるようになり、人間にはできない空を飛ぶこともできるようになったのです。
しかし、これらの機械を動かすのは人間の「意思」であり、現在では「これは人間の能力を超えたのではなく、人間の能力を拡張させた」と解釈されています。
次はチューリングがチューリング・マシン、つまり「コンピューター」が作られた時です。すでに人間は「肉体的な力」を機械に超越されているので、今度は「考えること」を超越されることになります。
映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」では、ドイツのエニグマ暗号を「人間の頭脳で解読しよう」とする他の研究者と「機械を使わないと人間の頭脳ではスピードが間に合わない」と考えるチューリングの対立がありました。
この時点の人類は「考えること」を機械に超越されていなかったのです。
この後、コンピューターが開発され、人間の「考える能力」を機械が超越するのですが、しかし未だに「考える内容は人間が与える(プログラムや条件は人間が与える)ので、コンピューターは「人間の頭脳のうち単純作業(計算やデータまとめなど)を代替えしている」だけとされています。
>専門家のあいだでは人間を超えることはないという根拠があるから、冷静に研究開発を続けられるのでしょうか。
上記のように、すでに機械は人間を超えているので、専門家は「機械はすでに人間を超えている。だから人間に危害を加えないように安全策を織り込む」ことで安全に研究開発ができる、と考えられているのです。
さて、これを踏まえてAIを見るとAIが人間を超えるとされているのは「人間が持っている判断力」であることが分かります。人間はすでに肉体労働力も計算力も機械に超越されているので、人間にのこっているは「それでも機械は人間が判断して動かしている」という部分だけだからです。これを超えようとしているのがAIなのです。
>果たして人間は冷静に客観である対象に向き合えるものでしょうか。
ここが問題の本質だと思いますが、実はこれにも経験があるのです。
産業革命の時もコンピューターの発展の時も次のように人間は反応しました。
第一世代 まだ「人間を超越するものがない時代に生まれ、そのものの誕生と普及を見てきた世代」
非常に主観的に判断します。特にこの世代は直接的に「自分たちの仕事が機械によって変わられる」事を経験するので、敵対的に対応し、憎むこと多々あり、客観的に反応することはほとんどありません。
第二世代 「そのものと同時期に誕生し、共に影響を受け合いながら成長した世代」
彼らにとっては、第一世代のような反発はありません。しかし、そのものの利便性の影響を受けながら成長しますので、それを使うのが当たり前であって、客観的な疑問を持つことはあまりありません。
第三世代 「そのものの後に誕生し、すでに世の中に当たり前にある世代」
彼らにとってはそれは生まれた時から普及していて当たり前なので、主観的に客観的にもなにかを思うことがほとんど無い、といえます。
今現在でいえば、30代なら携帯は当たり前、20代ならスマホも当たり前、10代前半だと、全部当たり前で「それについて疑問を持ち、主観的にまたは客観的に何かを思う」ということはほとんどない、といえます。
ですので、一般庶民、ということを考えるなら、私たちは「日々の生活で精いっぱい」でそんなことを考えることはない、と言っていいのです。
問題は専門家です。かれらはいろいろな考え方をします。ある人は哲学的に「人間と人間でないモノの差」という観点から客観的に考えるでしょうし、機械工学の専門家は「機械を動かすのに人間の意思が必要かどうか」で考えるでしょう。
今、コンピューター工学(つまりAIの専門家)と脳科学者の間で議論されているのは「AIは確実に十数年で人間の判断力を超えるだろう」ということと「その場合AIがもつ判断力は人間と同じものなのか?」ということです。
人間と言うのは「自分の肉体を保持することを最大限に優先する」もので、それが判断基準の基本になっています。ようするに「死なないようにすること」が判断の基本になるわけです。しかし、AIは「死ぬ」と言うことが理解できないわけで、となると「死ぬことがないAIが機械を操作し、人間がコントロールしなくなったらどうなるのか?」という問題がでてくるわけです。
これがもし「人類を滅ぼすほうがよい」という判断につながるなら、その判断と行動は「人間が人間を滅ぼす」のではなく「人間が作った道具が勝手に判断して、人間が滅ぼされる」ということになるわけです。
この問題については、実はすでに1960年代にはSF小説のテーマになり、ロボット工学の専門家や脳科学者などは警鐘をならしていたのです。この問題にもっともはやく気が付いたのは、医学者でありSF小説家のアイザック・アシモフであると言われていて、彼は1950年には「ロボット三原則」を作っています。
この三原則は今でも有効で
第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.
第二法則:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない.ただし,与えられた命令が第一法則に反する場合はこの限りではない.
第三法則:ロボットは前掲の第一法則,第二法則に反するおそれのない限り,自己を守らなければならない.
を守ればAIでも人間に対して安全なのではないか、とされています。
しかしAIは「人間が関与せずに自分で判断し実行していく機械」ですから、暴走するかどうかは「AIの判断」になるわけです。ここに人間の判断や行動が関与できるのかどうか、または関与できる保障をどうやって担保するか、が専門家が頭を悩ましている部分であり、まだ答えはでていません。
そのためAI研究については「危険が大きいのでやめるべきだ」と考える研究者も存在します。
科学技術の発展の流れがよく理解できました。ありがとうございます。
専門家の冷静とも言える態度は、すでに機械が人間を超えている。だから、人間に危害を加えないように安全策を織り込む、という段階になっているからということですか。
危害という可能性が存在するからそれを予防する。
いわば専門家の側にはある種、諦念のようなものも横たわっているということですね。
私が興味深く思ったのが、AIは「死ぬ」ことがない。消耗することもないのかということです。
ならば増え続けて、いつかはレミングの行進のように集団で地球外に出ていくのでしょうか。
No.6
- 回答日時:
「想像で描かれたものは実現する」と言われていますから、今現在のSFの世界は実現するのでしょう。
何千年後、何万年後かは分かりませんが。
人間の本質は太古から変わっていませんから、人間が完璧になることはありません。
矛盾を抱えた存在です。
「絶対的な理性(神)」にはなれないわけですから、人間を超えるものに人間が駆逐される可能性は否定できません。
まあ、理論的には太陽も滅びに向かってどんどん巨大化して地球を飲み込むわけですから、それが人間の滅亡だとすれば、それまでの間に起こるかどうかでしょう。
地球を脱出して別の母なる星に移住するとなれば話は変わってきますが、地球上に限定すれば科学の進歩による滅亡も太陽に飲み込まれるのも、まあ時間の問題ということになりますね。
そうですね。実際見えている世界はもともと人間の心の中にあったものです。霊的地図といわれています。
>想像で描かれたものは実現する
これも真実になり得ます。願望であれ想像であれ、人間は何でも形に、見えるものにしてしまうのでしょうか。
完璧でない人間の考えることは矛盾していますね。間違いも失敗もあるし。
お礼が遅くなってすみません
No.7
- 回答日時:
30年後のコンピュータは、IQに換算すると、10,000になると言われているようです。
現在でも、かなりの知能の高さを持っていると思います。
例えば、「コンビニ店のある場所に、あるものを置けば、売り上げが上がる」とか、すで
に様々な判断をしているようです。
尤も、情報化社会ではあっという間にその情報は拡散し、均質化してしまうわけですが。
コンピュータの内部では、プログラミングに従って超高速で計算し、推論し、判断を下す
わけです。そして、その判断はコンピュータ内部では、客観化された「正しい」判断です。
その判断を、自動的に社会に反映させるというシステムを採用するリーダーはいないでし
ょう。
それは、大変な危険性を伴うし、リーダーの存在意義がなくなるからです。
ですから、社会のリーダーたちは、コンピュータが判断したものを、本当に客観性のある
正しいものであるかを判断し、行動するわけです。
コンピュータの暴走ということについては、私は専門的知識がないので分かりませんが、
結局は、リーダーの判断次第と言うことになると思います。
問題は、AIの神格化であると思います。AIが神になってしまった場合、AIの判断は「真実」
になります。そうなれば、人間は神であるAIの「しもべ」になってしまいます。これこそが
実質的なコンピュータの「暴走」になると思います。
我々は、プログラミングの底に存在する、科学の哲学性を吟味すべきだと考えます。
今はまだ人間がコンピューターを制御できています。
AIの神格化が恐ろしいです。
科学技術の発達により、私たちはさまざまな恩恵を受けましたが
その反面、実質的に人間は後退しています。
現代の危機はすべてを技術化しようとする精神から発生したのではないかと思われます。
私も人間が滅ぼされないためには、哲学を中心とするあらたな思想体系が必要だと思います。
ニャンポコさんを見習って私もしっかり勉強します。
No.9
- 回答日時:
猿の惑星や機械が人間を支配する世界の話ですか。
便利になるのはいいが、最後に滅びが来るのは怖いですね。核戦争の恐怖。ゴジラも反戦映画と聞く。私たちは便利だということに騙されています。
不自由なことが結局人間を救うことになることを忘れています。
たとえば、現代人は忙しく何でも時短で料理をすることを覚えてしまいました。
加工品を買うことがあたりまえになり、調味料も自分で作ることもありません。
1時間も2時間も根気よく鍋を火にかけながら、混ぜ続けるといった料理の仕方は、もうマクロビの世界でしか通用しなくなりました。しかし、体は正直です。食べ物は「人に良い物」と書く、本来、薬なのです。
>便利になるのはいいが、最後に滅びが来るのは怖いですね
肝に銘じるべきだと思います。
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