No.5ベストアンサー
- 回答日時:
江戸時代でも正確には一日のはじまりは夜中です。
子の刻(午後11時~午前1時)からはじまって一日を十二等分して、一刻=2時間で「午の刻」とか「酉の刻」といってたので、一日が夜中からはじまるのは理の当然です。これが旧暦におけるただしい時刻の算定法です(暦に書かれていた)。ただし時計もない時代にこれではあまりに現実の生活から離れすぎている。むかしは朝廷で水時計を使って時間を計り、太鼓を打っていたのですが(奈良時代のはなし)、江戸でこれはいかにも無理。そこで便宜的に夜明けから次の夜明けまでを一日にしようじゃないか、ということが特に江戸後期からひろく行われ、のちにはこの時刻法がもっぱら行われました。夜明けが明六つ。以下日のあるうちを六等分して五つ、四つ、九つ、八つ、七つ。夜を六等分して、夕暮れが暮六つ。以下五つ、四つ、九つ、八つ、七つ、そして翌日の明六つです(したがって季節によって昼間と夜の「一つ」の長さがちがう)。これは新暦旧暦に関係ない、俗の時刻法です。
元禄ごろは両者が並びおこなわれていたのですが、後に夜明けから夜明けまでのほうが主流になったために、元禄十四年十二月十五日未明を十四日とするわけです。ちなみにこの日付をもっと正確にすると1703年1月31日未明なのだそうですが。
お礼が遅くなりました。ごめんなさい。
正式の日付の区切り方と、便宜的な区切り方が併用されていたというのは、全く知りませんでした。
そのために古い記録に書かれた日付の解釈に混乱が起きるのですね。
よくわかりました!
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
#2です。
>この意味がよくわからないのですが、現在のように深夜0時に日付が変わるのではなく、夜が明けてから(例えば明け六つ以後)に日付が変わる、ということだったのでしょうか?
現在(新暦)では一日は朝(午前0時)に始まり夜(午後11時59分59秒……)に終わりますが、昔(旧暦)では夜が一日の始まりだったということです。
ですから、「旧暦の12月14日」は「新暦の12月14日の日没から12月15日の日没まで」に当たるという意味です。
という事で、「12月15日未明」は旧暦に換算すれば「12月14日」になるという事ですね。
No.3
- 回答日時:
新暦、旧暦の差というより、一日の始まりをいつとみなすかということだと思います。
現在では一日の始まりは午前零時ですが当時は日の出が一日の始まりだったので、討ち入り決行を 14 日とみなしてもよいのだと思います。
なるほど、日の出前だったので、まだ日付は変わっていなかったということですね。
これは納得できます。
ご回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
こんばんは。
これは、旧暦と新暦の日のとらえ方の違いだと思います。
昔から、討ち入りの日は旧暦12月14日とされています。おっしゃるとおり、現在の時法で言えば15日未明で、12月15日になります。義士祭は、折衷案で新暦12月14日に行われているということですね。
ちなみに、新暦ベースでは1月30日くらいになるらしく、しかも、江戸時代には旧暦計算基準を4度も変えている上、閏月が入るから正確にはわからないそうです。
この回答への補足
早速のご回答ありがとうございます。
>これは、旧暦と新暦の日のとらえ方の違いだと思います
この意味がよくわからないのですが、現在のように深夜0時に日付が変わるのではなく、夜が明けてから(例えば明け六つ以後)に日付が変わる、ということだったのでしょうか?
No.1
- 回答日時:
暦の違いではありませんか?太陽暦と太陰暦の。
赤穂義士祭を行っている地域のサイトでは、
『元禄15年(1702)12月14日の夜』
『今の時間で15日午前4時頃』
と注意書きがありました。
今は太陽で暦を数えていますが、昔は月で暦を数えていたので、その誤差だと思います。
早速のご回答ありがとうございます。
旧暦と新暦の違いというのがよくわからないのですが、「「『忠臣蔵』の謎学」(青春文庫、中島康夫監修)という本によると、
12月14日深夜から準備され、
15日の未明、寅の一天(3時24分)に決行
明け六つ前、上野介討たれる
とあります。
「明け六つ前」にはまだ日付が変わっていないということなのでしょうあ?
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