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海外生活カテゴリーがあればそこに入れたいのですが、ここで質問します。
少し前まで、ヨーロッパの語学学校に通っていました。
たくさんの友達ができたことがとても嬉しかったのですが、
なぜかフランス人を好きではない(又は大嫌い)と言う友人がいました。
僕は政治や歴史などの教養が無く、ヨーロッパの国同士の関係に疎いので、
「フランス人が嫌い」という発言を聞く度に、本人にその理由を聞きました。
その中で理解できたのは、フランス人嫌いなドイツ人の解説だけで、
他の友人はただ嫌いと言っているだけでした。
冗談交じりで「鼻が高いから嫌い」など言っている程度なら聞き流せるのですが、
時に強い嫌悪感のある表情で”嫌いだ”と発言するのを見て、疑問に終わりました。

「とにかくフランス人は嫌われているらしい」というステレオタイプな認識は
決してしたくありません。
100%的確な解答が存在しないことはわかっておりますが、
どうしてこの発言を多く耳にしたのかについてアドバイスを頂けませんでしょうか?
ちなみに僕の周りで「フランス嫌い」発言をしたのはイギリス、イタリア、スペイン、
スイス、ドイツの人でした。

A 回答 (7件)

歴史的背景:17世紀初頭から普仏戦争まで、ヨーロッパの軍事的超大国といえばフランスでした。

イタリアの場合、15世紀末のフランス軍の侵攻により大打撃を受けましたし、スペインは16世紀中葉にフランスに超大国の立場を奪われました。ドイツは普仏戦争までフランスによる度重なる侵略を受けました。とくにアウグスブルグ同盟戦争/ファルツ継承戦争でのファルツ地方の荒廃は30年戦争よりもひどかったようです。イギリスの国民意識形成には「反フランス」(私たちはフランス人ではない)というのが重要な働きをしたという歴史家もいます。イギリスの場合、植民地利権や制海権などで常にフランスを敵視していました。

自己中心的なフランス人:確かにヨーロッパでは自己中心的は国民だと思われています。愛国心があるといえばいいのでしょうか、自分たちが一番だと信じています。フランス革命・フランス文学・言語そして歴史全体に絶対の自信を持っています。第二次世界大戦のフランスは「被害者」でありフランス人はみんなレジスタンス(抵抗)だったし、アルジェリア戦争も仕方がなかったといいます。かなり乱暴ですが、そう考えるフランス人が大多数です。この点、第二次世界大戦で問題を抱えるドイツと違いますし、過去の植民地政策を直視するイギリス人とも違います。欧州連合でも我を張ったりと主人面をしているのも反感のもとです。案外、他のヨーロッパ人はこんなフランス人を羨ましがっているのかもしれません。なかにはフランス崇拝者もいますから、みんながみんなフランス嫌いというわではありません。

こう書くとフランス嫌いに聞こえるかもしれませんが、個人的にはフランスがけっこう好きです。虐殺や悪い側面も多くありましたが、フランス革命なしには現在の民主主義体制もありませんし、フランス文学も読むと面白いからです。今日イスラム系フランス人の同化で問題が噴出していますが、ほぼ完璧なフランス語ができれば(これが難題ですが)人種も何もなく「フランス人」と認められます。これは血統主義のドイツ(や日本)とは違い、開放的です。

あまりフレンドリーではないという評判はパリのみでしたらあたっています。フランス語が話せなかったら人間ではない、という変人もいます。けれども地方に行けば、下手なフランス語でもけっこう親切に接してくれます。最初から英語を使うのだけはやめたほうがいいです。
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この回答へのお礼

詳しいご回答有難うございます!
歴史的な問題や国の経済状態が複雑に絡み合っているのですね。
mstkwasaさんの解説を見て、もっと勉強しなければ!と思いました。
>血統主義のドイツ(や日本)とは違い、開放的です。
僕も、フランスの属地主義的な考え方がとても好きです。
フランスの現代文化が長続きしているのも、この考えの影響があると思うのです。
本当に勉強になりました。有難うございました!

お礼日時:2005/01/05 20:25

逆の発想で見てみましょう。


フランス人はイギリス人、イタリア人、スペイン人、スイス人、ドイツ人、
どの国民も決して尊敬はしていません。

まず歴史的に見て、イギリスとはずっと仲が悪いし、ドイツにも
散々いじめられた思いがあるので、対ドイツ感情は決して良くありません。
また、スペインは移民問題やスペインからの安い輸入品で国内市場を荒らされていることから、
やはり良い印象を持っていません。
隣国イタリアも、フランス料理の基礎を頂いた国ではありますが、
国境を接している南仏では、やはりちょっと軽視したような風潮がありますね。
スイスはフランスとの国境地域はフランス語圏ですが、
それでもスイス人の話すフランス語は「のろい」と小ばかにした表現をよくします。

ですからフランス人に良く言われない国の人達が、フランス好きでないのはわかる気がしますね。
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この回答へのお礼

アドバイス有難うございます。
陸地続きの隣国だからこそ、様々な問題(移民、輸入品など)が
簡単に起こってしまうのですね。そこから色々な感情が出てしまうのですか…。
>小ばかにした表現
自国に対する誇りが小ばかにした態度に出てしまうのでしょうか?
自分の思い出にも、思い当たる節があります...
個人的にフランスの鼻の高さが好きなので、微妙な気持ちになります。

お礼日時:2005/01/05 20:45

フランスを国家として考えた場合、冷戦時代で米ソが睨み合っていた時代も フランスは両方の国と友好関係にありました。

当然、日本とも友好国ですね。
今ではEU統一で国境の壁がなくなりましたが、ドイツ、イギリス、イタリア、スペインなどの隣国では国民レベルでマイナス的な考えを持っている人も少なくありません。ですから、フランス人には敵も多いかもしれませんが、それ以上に友も多いと思います。

話は変わりますが、日本人も意外に嫌われていますよ。例えば オランダですが、古くからの友好国と日本が思っているのとは裏腹に親日的な人は少ないように感じました。中国人や韓国人も日本人を嫌っている人が多いし、アメリカ人やイギリス人には未だに日本人を蔑視している人も少なくはありません。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
そうですね。どの国にも大まかな他国への好き・嫌い感情があると思うのですが、
今回はフランスに対する嫌悪発言を多く耳にしたので疑問に思いました。
勿論、フランスに友好的な人々もいたのですが、残念ながらそうでない人に
たくさん会ってしまったようです…。
今回皆さんの解説を頂いて、一歩理解が深まったと思います。

お礼日時:2005/01/05 20:39

個人的経験から言うとフランス人には「面倒な」人が多いですね。

自己主張がはっきりしているということです。議論好きで、議論ばかりして行動が伴わない事もしばしば有ります。フランス語を話さないと云々は、20年前だったらかなり信憑性がありますが今は一部の人たちだけでだとおもいます。英語を話す、あるいははなせるようになりたいフランス人はすごく増えています。ただ「フランス語のレベル」に応じた扱いを受ける事は確かです。各国と比較すると、ドイツ人ほど勤勉ではない、イタリア人ほどフレンドリーではない、スペイン人ほど考えが深くない、スイス人ほど忍耐強浮くない、イギリス人ほど礼儀正しくない、ということになるでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
>議論好きで、議論ばかりして行動が伴わない
これは僕も聞いたことがあります。でも、自分の少ない経験談から言うと、
議論というよりただのおしゃべりのような気が…。
>「フランス語のレベル」に応じた扱いを受ける事は確かです。
やはり自国にプライドがルカらなのでしょうね。一般生活で必要最低限の
ことが話せること、という需要も絡んでいるとは思うのですが。

お礼日時:2005/01/05 20:34

自分なりの歴史観や経験からでないので「自信なし」ですが・・・



昔、遠藤周作さんのエッセイにあったエピソードです。(うろ覚えなので詳細は違っているかもしれません)

若い頃フランスのリヨンに留学していて、学生食堂で他国の留学生仲間と並んでいたときのこと。
黒人留学生に対して、「黒(ブラック)コーヒーはこちらだよ」と人種差別的からかいの言葉を投げかけたフランス人学生の一団があったそうです。

しかし、氏が黒人留学生をかばって「フランスのエスプリってこんなものか。幻滅した」と言うと、一瞬しんとなり、ほかの学生は「勘違いするな、留学生。こんな奴らは本当のフランス人じゃない」と言って、からかった学生一団を列から追い出してしまったそうです。

また、第二次世界大戦中(だったかな)、負傷して戦意消失した敵兵をかくまって助けたフランス人女性を、いったんは「非国民だ」と非難して結局殺してしまったけれど、戦後「彼女は本当のフランス人だった」と称えていたりします。

確かにフランスが一番といった意識も強烈にあり、人種差別的な考えを持っている人も多いようですが、要は「自国さえよければ」「自国が一番」といった考えを持つ人は何国人であれ、嫌われるということでしょうね。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
僕も遠藤周作さんのエッセイを読んで、大体のフランス人像は
掴んでいたのですが、他国の人々の"フランス嫌い"発言を沢山聞いて、
「本当に質の悪い人たちなのか?」と思ってしまいました。
「フランスが一番」と堂々と誇りを持つことは良いことだと思うのですが、
まわりに嫌われるのでは、ちょっと問題ですね。

お礼日時:2005/01/05 20:29

以前にフランス人は自国や自国の言葉にかなり誇りをもっていて、フランス語で話しかけないと全く相手にもしてもらえないとか聞いたことがあります。


ようは他国の人に対してフレンドリーでないところが嫌われる原因かと思います。
確かに昔フランスで地下鉄に乗ったときにかなり重々しい雰囲気を感じたのをよく覚えてます。
しかし全てのフランス人がそうとは限らないし、中にはもちろんフレンドリーな人もいると思います。
なので一概に言えるものではないけど、そのような固定観念があるのではないかと思います。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
>フランス人は自国や自国の言葉にかなり誇りをもっていて…
そのようですね。しかも少し度が過ぎるくらい…。
確かにフランス語は美しい響きだし、文化も素晴らしいと思うのですが、
だからといって他国の文化を軽視できるわけではないですよね。
その点が、他国の人々に嫌がられるのでしょうか…。

お礼日時:2005/01/05 20:20

フランス人と聞くと、真っ先に第2次大戦の行為を思い出されます。


フランスは、攻め込んで来たナチ軍に大した抵抗もせずに屈し、逃げてきたユダヤ人をナチに引渡し、ナチに協力しました。
しかし、戦況が進み、ナチが不利になると見ると、意気揚々とドイツに攻めこみ、戦後処理でも散々ドイツ人をいじめています。

あと、フランスというと、とても自分勝手な国というイメージがあります。
フランスのルーブル美術館は世界中から観客が来るにも関わらず、絵の説明はフランス語のみです。
絶対に英語の文を載せたりしません。
それがフランス流のやり方です。
フランスで道を聞いてもフランス語以外を使うとここはフランスなんだからフランス語を話せといいます。
とにかくフランスが一番でありたいんです。
だから比較的アメリカと対立することが多いんです。

フランス人のことをカエルを食べることからカエル野郎という人もいます。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
>フランス流のやり方
>とにかくフランスが一番でありたいんです。
自分はフランス人と接した経験が少ないのですが、よくわかります。
何様!?発言の多さは少しショックでした。国民性、なんでしょうね…。
>フランス人のことをカエルを食べることからカエル野郎という人もいます。
そうなんですか!
僕は「フランス人男性はO脚が多いからカエル野郎」だと思っていました。

お礼日時:2005/01/05 20:14

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