No.1
- 回答日時:
従来の品種改良は、望ましい形質(寒さに強い稲とか、実が沢山なるトマトとか)をもった株どうしを交配させて、その形質を強めていく技術です。
これに対し遺伝子組み替えは、遺伝子工学の技術によって作物などの生殖遺伝子自体に別の遺伝子を組み込んでしまう技術をいいます。
たとえばある種の害虫や病原菌を殺す酵素を産生するバクテリアの遺伝子を、作物の細胞に組み込んだり、といった技術ですね。
もちろんそうした微生物だけではなく、自然状態では交配できない近縁種の遺伝子を組み込むこともおこなわれています。
こうした現象は自然界では通常起こり得ないし、交配によっても実現できません。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
遺伝子組換えではない、「品種改良」というのは、ほとんどの場合、受粉(交配)により、新しい品種を生み出す事です。あくまで、自然の摂理のなかでも在りえる”進化”の方法なのです。
なので、全く別のものになる事はありませんし、特別な”なにか”が無い限り、子が親またその親~と全く別の性質を持つ事は在りません。
あくまで、人の手は介しても、根本的に自然任せです。
このくらいでしょうか。
No.3
- 回答日時:
品種改良と遺伝子組換え食品は根本的に違います。
品種改良はある作物とある作物を掛け合わせて作るので、長い年月が必要です。
一方の、遺伝子組み替えは根本的に、遺伝子の設計図から変えてしまう点が、大きな違いです。
品種改良では、甘いミカンと大きなミカンを掛け合わせて
甘くて大きなミカンを作ったりしますが、遺伝子組み替えでは、例えばある害虫に強い微生物の遺伝子を林檎に組み合わせて、その害虫に強い林檎を作るといった、まったく違う生物間での組換えが可能なのです。
つまり、今まで自然界いはなかった生物を作り上げることが可能なのです。
例えば害虫を殺す毒を持っている豆を作れば農薬は必要ありません。
例えば、害虫に強い品種を遺伝子組み替えで作ってしまえば、農薬は必要なくなり生産コストは安く済みます。
害虫が食べたら死んでしまうのに、人間が食べても平気か、という声が高くなり、遺伝子組み替え食品の安全性が問題になっているのです。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
植物の品種改良は(1)交配(2)選抜(3)突然変異のどれかで行われて来ました。
遺伝子組み替えは第4の方法です。トウモロコシ、豆類などの大量生産の効率を求めるとき、経費がかかるのは土壌改良、病害虫対策です。従って従来以上に痩せた土地や、雑草、害虫、病害に強い植物を短時間に品種改良できれば生産者は莫大な利益をあげることが出来ます。こうして遺伝子組み替え技術が研究され既に応用されているわけです。しかし、問題と言うか現時点では分からない点が後に残された見切り発車になっています。即ち安全性です。現在人体に与える影響が心配され種々対策が叫ばれています。目下、消費者の声より生産者の声(論理)が大きい感じで消費者サイドは妥協を強いられているのではないかと思います。遺伝子組み替え植物を使用したものは表示をする、などはそのひとつです。表示してどう対応するのでしょう。個人の責任で食べなさいということでしょう。本来は安全性を生産者が証明しそれを監督官庁が保証するのが筋のはずです。人間の健康面がクローズアップされていますが、遺伝子組み替え植物の自然界の植物に与える影響も不明な点が残されています。害虫に強く、病気に強く繁殖力のある雑草が、もし、自然界に生まれた場合、現在の作物は大きな影響を受けることになります。それらの雑草は現在の除草剤では駆除できず莫大な費用をかけて新除草剤の開発が急務となります。新技術を恐れ否定する必要はありませんが、安全性の検証法を同時に開発して欲しいものです。
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