プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

いつもお世話になっています。
安い通販のコンタクトレンズを購入したくて、処方箋を出してもらうために眼科を受診しに行ったところ「うちではコンタクトレンズの処方箋のみの発行はしていません。レンズは当院で買っていただくことになります」と言われたので、受診せずに帰ってきました。
その後、納得がいかなかったので、数件の眼科に電話で問い合わせましたが、全く同じ事を言われました。(販売店に直接処方箋を送ることも駄目だと言われました。)

そこで疑問に思ったことが何点かあるので、教えていただきたいのです。
Q1.処方箋を出さないということは、別な所で購入したくてもできないわけですから「コンタクトが欲しいなら、うちの病院で買え」と強要されているのと同じだと思うのですが、これは正当な行為なのでしょうか?
Q2.一体どのようにすれば、処方箋だけを出してもらえるのでしょうか?
Q3.(もしおわかりになる方がいらっしゃれば)北海道旭川市で処方箋だけ出してくれる眼科をご存知ないでしょうか?

どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 私は眼鏡をかけておりコンタクトレンズを利用したことはないのですが、一消費者として、jetsさんのお気持ちはよく理解できます。

けれどもこの問題はなかなか複雑で、明確な結論が出ていないようです。

 まず、医師法第22条で医師の処方箋発行義務が定められていますが、条文上はあくまで薬剤についての記述であり、これをコンタクトレンズの処方箋に準用できるとする説とできないとする説の両方があります(厚労省が明確な解釈指針を示していれば一発なのですが、私の調べた範囲では見つかりません)。同法第19条第2項には患者が求めた場合に「診断書」を発行する義務が課されていますが、診断書と処方箋はやはり別のものですので、直接用いることができません。

 より包括的・理念的な規定として医療法の条文があります。ちょっと条文を引用してみますね。

第1条の4第3項
 医療提供施設において診療に従事する医師及び歯科医師は、
医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連係に資するため、
必要に応じ、医療を受ける者を他の医療提供施設に紹介し、そ
の診療に必要な限度において医療を受ける者の診療又は調剤に
関する情報を他の医療提供施設において診療又は調剤に従事す
る医師若しくは歯科医師又は薬剤師に提供し、及びその他必要
な措置を講ずるよう努めなければならない。

第7条第5項
 営利を目的として、病院、診療所又は助産所を開設しようと
する者に対しては、前項の規定にかかわらず、第1項の許可を
与えないことができる。

 かいつまんでいえば、前者は「自分のところに患者の囲い込みをせず、機能分担・業務連携に配慮せよ」ということ、後者は「営利目的で医療機関を運営しちゃだめだよ」ということです。私自身は、眼科医が傘下のコンタクトレンズ店で買わない患者に処方箋を出さないことは、これら医療法の根本精神からいって問題があると考えています。けれども、良くも悪くも曖昧な条文でありどうにでも解釈できますから、これまた「処方箋を出すべきだ」とする万全の根拠にはなりにくいのです。

 ご承知のように、薬局の場合は調剤自体が保険適用となり、医療機関との分業(医薬分業)も進んで、医療機関の発行する処方箋を持って患者は自由に自分に都合のいい薬局に行けば良い状況にあります。処方通りの薬を飲んで身体の不調があれば、どこの薬局で調剤したものであったとしても医師が責任を持って対応に当たります。たまに「あそこの薬局に行ってください」と医療機関から指示されることもあるかも知れませんが、それは厚労省の定めた規則に明白に違反する行為です。

 コンタクトレンズは医療用具ではありますが本体の購入に保険はききません。だからこそ、物品販売に当たるものとして医療機関が直接販売してはいけないわけです。逆に検眼と処方箋発行、そして用法指導は医師の領分であり、医師免許を持たない販売店が行うことはできません。上前見てきたように法的には医師が販売店を限定することを禁止する明確な規定はないわけですが、事情は薬局とそう変わるものとは考えにくいです。医師の領分(特にコンタクト装着後の用法指導)をきっちり医療機関としてコントロールできる状態でありさえすれば、本来ならどこの店でコンタクトを買おうと関係ない筈です。にも関わらず「ウチの系列店で買わなきゃ処方箋は出さないよ」というのは、確かに納得の行かない話ですね。でも、それが現状でもあります。

 平成9年に公正取引委員会がコンタクトレンズの流通について調査した際、処方箋発行拒否が独占禁止法に抵触する可能性を指摘しています(↓から「発行拒否」で検索してみてください)。この方向で行政の検討が進めば事態が改善される可能性もあったわけですが、調査から既に6年が経ち、未だに根本的な改善は見られません。

http://www.ganka.jp/CL-chousa.htm

 ひとつだけ安売り店の弊害を。よく安売り店が診療所を併設して、老齢もしくは若輩の医師がちらちらと診療らしき行為をしてコンタクトを処方するケースがあります。ああしたものの一部(全てではありません)には眼科専門医ではない医師がアルバイト的に行っている場合があるようで、ろくな用法指導もできないためにコンタクトで眼球に損傷を与えるなど不適切な事態に至ることもままあるようです。そういう意味では、眼科専門医を受診した方が安心です。

 結局、すんなり納得はできないでしょうけれど、「お金で安心を買う=眼科を受診しその傘下の店で買う」か「リスク承知で安あがりに済ます=安売りコンタクトレンズ店に常駐している医師に処方してもらう」かの選択ということでしょうか。私なら前者を選びます。けれど、それはそれとして、納得いかないことは納得いかないと声を挙げて議論することも大切ですね。
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この回答へのお礼

大変丁寧なご回答、誠にありがとうございました。
私も現在、メガネをメインに使用しておりまして、コンタクトはジョンソン&ジョンソンの1DAYをごくたまに(ドライブに行く際、サングラスをかけたい等)使用するだけなので、眼科で定価+税の高いコンタクトを買うより、安価で購入できるネットショップの方が魅力なのです。(今回は度数が変わったため、買い替え希望ですが、さすがにこうなると、処方箋をもらわないことにはどうにもならないので・・・。)
正直「3ヶ月に1度、定期検診に来なければダメ」というお医者さまの言葉も「常用してるわけでもないのに、なんでそんなに行かなきゃならないの?」と思ってしまいます。
3ヶ月の間に、コンタクトを使うのは多分3~4回ぐらいなので、そんな状態で検査をしても意味ないんじゃないかと。
でも確かにお医者さまの立場からしてみれば、責任があるのでそうもいかないのかも知れないですね。

お礼日時:2005/02/10 09:43

私は、使い捨てコンタクト(メダリスト)を使っているのですが、今は医師の処方箋なしでネットで購入できます。

もちろん自己責任ですけどね。不安なら定期的に眼科に検診に行けばよいと思います。

ネットでコンタクト等のキーワードで検索するといっぱい販売している所があります。それに安いです!
今まで使っていた使い捨てコンタクトの箱に「BC」「PWR」の数値が記入されているので、それさえわかれば同じのを購入することが可能です。

参考程度にURLを記載しておきますが、これは検索結果の一部です。もっと品揃えが多いところや安いところもあります。探して下さい。

参考URL:http://www.palcontact.com/
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
処方箋なしで買える所も検討したのですが、視力が変わってしまった(度が進んだ)ので、処方箋が欲しいのです(メガネの処方箋はありますが、メガネとコンタクトでは違うので・・・)
どこか処方箋を出してくれるところが見つかれば、ご推薦のところも検討させていただきますね。

お礼日時:2005/02/09 15:54

1だけ。



コンタクトレンズは買っておしまい、というものではなく、その人の目に入れてその後の経過をみなくてはなりません。
処方箋だけ出すということは、その後の経過を見れない(見ない)ということになります。
それは医師としてあまりに無責任すぎる、というわけで処方箋を出せない、ということなんだと思います。
処方箋だけ出してくれる病院もあるようですが、どこが出してくれなくて、どこが出してくれるか、はちょっとわかりかねます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
経過観察が必要というのであれば、
「では○日後に経過がみたいので、また来てください。異常があれば、その前でも来て下さいね」
でいいと思うのです。
まして、特注で作るのなら別として、私は使い捨てタイプの追加買いがしたいだけなので、余計そう思ってしまいます。

お礼日時:2005/02/09 14:00

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