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はじめに断っておきますが、私は彼女のヒットした曲しか聴いてないので、言い切ってはいけないと思うのですが…
広瀬香美って、あの歌唱力と作詞作曲の才能から、すごい人っていう感じで世の中に出ていますが、
彼女のヒット曲って、ものすごく歌詞の中身軽くて薄くないですか?

今年こそ彼氏ゲットできますように、神様お願い!とか、冬はゲレンデで恋しちゃうぞ!とか、遠距離の彼氏、クリスマス前には戻ってきてね!
とか。
トレンディドラマの浮かれた女子っていう感じがまんまだなぁと思うのでますが…

A 回答 (13件中11~13件)

歌詞については本当におっしゃる通りだと思います。


ああいう感じにリアリティーとか共感とか覚える人がたくさんいたからヒットしたんでしょうね。

内容が軽薄でも歌詞としての表現が良ければ良いんですが、まあ説明的で露骨でうっかり耳にすると恥ずかしくなってしまいます。

それに反して、作曲能力はかなり優れているとも感じます。
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この回答へのお礼

そうなんです!私の語彙力がなくてもどかしかったのですが、hunaskinさん代弁してくださりありがとうございます。
リアリティー、説明的、露骨、まさにそれです。
思えばその頃の岡本真夜とか、SMAPの曲とかもそうでしたね。 

確かに曲のつくり方はすごいなと思います。
ゲレンデが溶けるほど…の、「こーいしたーい!」の頂点への持っていき方とか。
逆に今はそういう歌があまりないですね。

お礼日時:2022/06/07 15:21

私もそれは同感です。

あれほどまでに突き抜けると、一種のハードボイルドなのかも知れませんね。
これには説明が必要でしょう。ハードボイルドといえば男のもので、たとえばヘミングウェイの『武器よさらば』。時は第一次世界大戦、主人公フレデリックは義勇軍の脱走兵。看護婦のキャサリンと恋に落ち、妊娠させてしまう。手漕ぎのボートで湖の国境を越え、中立国スイスへ。ところが、その地の病院で難産の末に母子ともに死んでしまう。
すべてを失ったフレデリックだが、キャサリンの遺体にすがりついて泣いたりはしなかった。ラストは次のようになっています。

部屋をしめ、明かりを消しても、何の役にも立たなかった。まるで彫像にさよならを言っているようなものだった。しばらくして、ぼくは部屋を出て、病院をあとにし、雨の中を歩いてホテルへ帰った。〔刈田元司訳、引用終り〕

しかし、命を懸けた愛の逃避行の結末がこれかよ……。彫像じゃないでしょ、まだ眠っているだけのように見えるご遺体ですよ。お通夜の夜伽はしないんですか(まあフレデリックはアメリカ人だけど)。もっと情緒纏綿(じょうちょてんめん)たる心理描写をください。
とは言うものの、つらいとか悲しいとか書かないからこそ、逆に哀惜の念が伝わってくると考えられます。男はハードボイルド。

そして時代はくだり、ついに女(浮かれた女子)もハードボイルドするようになったのです。広瀬香美の恋愛ソングですが、感情描写は紋切り型で、むしろ駆け引きや立ち回りの小気味よさを描いているようです。『ドラマティックに恋して』の歌詞に、「自分なりの夢はハードボイルド」という一節があります。
その背後に隠れているのは、底知れぬ喪失感ではないでしょうか。彼女が大ヒットを連発したのは1990年代ですよ。90年代初頭にバブルがはじけ始めて、それでも体感的には「日本はまだまだイケる」と強気も残っていた時代です。

そういえば英文学者の福田恒存が、ヘミングウェイを評して「徒労のエンターテインメント」と言っていました。すべては無駄な骨折りであったと。ご質問者は広瀬香美もそうだとお考えになるわけですね。
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この回答へのお礼

高尚なご考察、ありがとうございます。
ハードボイルド…ご説明でなるほどと思いました。
私のもやっとした感覚を、ハードボイルドの見地から明らかにしてくださるなんて、すごいです。
特に、「駆け引きや立ち回りの小気味よさ」や、「『ドラマティックに恋して』の背後の喪失感」といった表現には唸りました。

お礼日時:2022/06/09 23:31

>彼女のヒット曲って、ものすごく歌詞の中身軽くて薄くないですか?



おそらく彼女は、自分の内面表現として歌詞を書いていたわけではなくて、スポンサーやクライアントのリクエストに応じて歌詞を書いたり、時代の雰囲気に合うように歌詞を書いたり、若者の気分に歌詞を書いたりしていたんでしょう。シンガーソングライターとして売り出されましたが、もともとは裏方的な人です。楽曲を世間や誰かに提供する、という考えが強い人ですね。

そもそも作曲の方が専門の人でもあるので、人並外れた詩才があるわけではないでしょうね。

>トレンディドラマの浮かれた女子っていう感じがまんまだなぁと思うのでますが…

彼女の初期の曲は、当時の「軽薄な」映画やCMソングにすることを最初から想定して作っているものが多かったし、それが大ヒット作になったので、次回も同じノリでヨロシクみたいになるのは、まあ、よくある展開かなと思います。

私は広瀬香美の曲が大流行していた時期、中学生ぐらいでしたが、曲調も歌詞の内容も好きではなかったし、声が非常に耳障りで大嫌いでした。

何となく思うにですが、彼女の声質は、そもそもマイクや機械を経由するとキンキンした耳障りさが際立ちやすいような気もしますね。自然な反響音の空間で、もっとトーンダウンしたジャズやシャンソン、或いは骨太なゴスペルみたいな歌を歌わせたら割と似合う声の持ち主なのではないか、みたいな気もしなくはないんですが、バブル末期のヒステリックな流行歌で売れてしまったのが、何だか良しあしという感じのする人です。

彼女だけではないですが、売り出し方があまりに軽薄すぎて、だいぶ損してるよなーという歌手は、日本には沢山いるように思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。
確かに!そういえば彼女の曲は、スキーのお店「アルペン」のcm曲でしたね!
それでか!たしかに、クライアントの受注っていうのがよくわかりました。
作曲が専門であることも頷けます。
私もあの歌声はキンキンするなぁと思います。吉田美和みたいな感じかなぁと思いきや、ちょっと違うんですよね。
おかげさまで、色々考えさせられました。

お礼日時:2022/06/13 00:17

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