アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

西洋医学に対して東洋医学があるように
心理学に対して、東洋医学的心理学、なるものは存在するでしょうか?
病気の存在を認めその治療を主とする西洋医学、心理学に対して、東洋医学は、健康な人がなぜ健康でいられるのか、健康な人が病気になるのはなぜなのか、あるいは病気になってもなるべく早い地点で回復させようとします。(未病の考え方)健康という中心からのずれが小さいうちに直してしまおうというものです。
また、気、血、水などの、科学の範疇外ではありますが論理的な体系をもって、健康な人が健康でいられる理論をもっています。

同様に、心理学においても、精神的に健康な人はなぜそのまま精神的に健康でい続けることが可能なのか、の心の健康の理論があり、そこから心の健康からずれた人、ずれが小さいうちに治療するという考え、精神における未病(自律神経失調症や登校拒否、ひきこもり、心の風邪と言われるうつ病など)に相当するものをおはことして扱えるような、そんな心理学があったらいいのにと思ってます。

そういうのは現在、人生哲学や、個人の豊富な人生経験が担ってるもので、それらの体系化がされれば素晴らしいと思うのです。

もうあるでしょうか?なければ、同様のことを考えてる人はおられるでしょうか?

A 回答 (5件)

森田正馬博士の研究がそれに該当すると思います。

私が読んだのは『森田療法』(講談社現代新書 岩井寛著 講談社1986)だけですが、そこで繰り返し説かれていたことは「あるがままを受け入れる」ということだったと記憶しています。私の感想としては、何となくですが中国の老荘思想に通ずるものを感じました(博士が老荘思想から影響を受けていたかどうかは分かりませんが…)。しかし確かなことは、著名な禅僧の言葉を自分なりに解釈し直して神経症者の指導にあたることもしばしばあり、座右の銘にふさわしいものも少なくないそうです。「森田療法」という名の心理療法も存在します。下記URLは検索エンジンで見つけたものの1つですが、他にも博士や「森田療法」に関するHPが存在しますので、ぜひ検索してみて下さい。

また、日本人ではありませんが、カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung 1875~1961年、スイス)も西洋の心理学に「東洋」を持ち込んだ人物として特筆すべきだと思います。仏教の曼荼羅や中国の易経にも関心を示し、著作の中で言及しています。このURL
(http://homepage3.nifty.com/dream-emerald/mentalf …は曼荼羅の一例ですが、他にもたくさんありますので、ぜひ検索してみて下さい。

参考URL:http://www.mental-health.org/mh13-3-9.html
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
森田療法は名前だけ知っていたのですが、ちゃんと勉強したこともなく、回答を読むと一度ちゃんとした書物なりHPなりを読む必要性を感じます。

ユングはぼくも大好きな心理学者で(そのわりには勉強してないんですが)おっしゃるとおりだと思いました。参考URLなど薦めていただいたページを読ませていただこうと思います。

回答を頂きありがたく思います。とてもうれしいです。

お礼日時:2005/04/04 01:11

#3です。



ユングがお好きなら、ぜひ下記のHPをご覧になってみて下さい。「城太郎日記【ユング心理学とカウンセリング】」というタイトルです。この第8章「自己と個性化の過程」の中に曼荼羅や中国の道(タオ)の話が登場しますが、最初から読まれるとユング心理学の輪郭がつかめます。

ユング自身の著作はとても難解です。人間の心自体が複雑だから当然かもしれませんが、聖書や世界中の神話はもちろん、錬金術その他難解な幅広い知識が繰り広げられるので、いきなり手を出されない方がいいと思います。このHPは、あっちこっち脱線していますが、説明自体は割と分かり易い部類に属すると思います。ただ、ここで説明されている「原始的心像」だの「元型的イメージ」といった概念は正直言って未だに分かりません。

入門的教材としては、放送大学のテキスト
『ユング心理学―夢・神話・昔話・イメージと心理療法―』(大場登編著 放送大学教育振興会 2003)が分かり易いと思います。上記の「原始的心像」だの「元型的イメージ」といった難解な概念を用いずに「元型」とコンプレックスの関係を説明してくれて、何だか今までモヤモヤしていたものがすっきりした感じがしました。また、たくさんの神話や昔話も興味深いものがありました。

なお、今月からラジオでこの教材に基づく講義が始まります。放送授業では印刷教材にないことも講義して下さるそうなので、楽しみにしています。

参考URL:http://starpalatinatheworld.hp.infoseek.co.jp/in …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧な回答をありがとうございます。
ほんとにユングのいわれてることの、深い部分は難しいんですね。
放送大学で扱ってたことがあるんですね。いえ、この4月から始まるんですねー。
僕はまずは教えていただいた参考URLを、じっくり読んでみたいと思います。
やはり今まで一度もまともに腰を据えて学んだことがないのでは、下の方の森田療法や、心理学の一分野や、東洋医学の概念を提唱してくださった方の意見に対しても同じなんですが、どれも非常に勉強不足を感じますので、
どの方の意見に対しても、もうちょっと勉強しないと、自分のスタンスもしっかり決まらないように思われてなりません。

御意見ありがとうございました。感謝いたします。

お礼日時:2005/04/05 01:09

鍼灸師です。



東洋医学では精神と肉体はつながりのあるものという考え方をします。
精神的な疾患は必ず肉体的な愁訴を伴いますから、東洋医学の考え方では身体を治す事で精神的な部分を治します。
そういう意味では東洋医学的な心理学のようなものは確立していると言えます。

元々東洋医学は自然哲学的な医学ですから、心理学にも共通する部分は多々あると思いますよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
そうですね、僕もよく漢方薬は使うのですが、
そういえば精神的な病に効くとされる漢方薬もあることを思い出しました。
貴重な意見ありがとうございます。

お礼日時:2005/04/05 00:56

 心理学には、文化心理学という一研究領域があります。

これは、1990年頃から注目されはじめた領域です。それ以前にも、比較文化心理学や異文化間心理学などという研究領域がありました。しかしこれらの心理学研究では、あくまで欧米(特に北米からの心理学)の物まねで、極論を言うと心理学の理論は文化を超える(人間の心理というものはあらゆる文化を超えた普遍的なもの)というような思想に基づいていました。
 しかし、これに異を唱えたのが、Markus&Kitayamaらを中心とする研究グループです。彼らの主張は、「人間の心理というものはあらゆる文化を超えた普遍的なものではない」というものでした。近年では、その発展的な研究としてソシオメータ理論やTMT(terror managment theory)、文化心理学の相補的な理論研究?として進化心理学などがあります。特に、ご質問の内容に関しましては、ソシオメータ理論やTMT(terror managment theory)などが一つの参考になると思います。

文化心理学に関しては、下記の本が参考になるでしょう。
・北山忍(著) 「自己と感情―文化心理学による問いかけ」共立出版  ¥2,730 (税込)
・柏木恵子ら(著) 「文化心理学―理論と実証 東京大学出版会」 ¥4,725 (税込)


また、sheep67さんは臨床系にもご関心があるようですので、下記の本なども参考になるかと思います。

・コワルスキ,ロビン・M.〈Kowalski,Robin M.〉・リアリー,マーク・R.【編著】〈Leary,Mark R.〉
 安藤清志・丹野義彦【監訳】
「臨床社会心理学の進歩―実りあるインターフェイスをめざして」 北大路書房 \6,090(税込)
 この本の中に、ソシオメーター理論なども紹介されています。 

 なお、進化心理学に関しては、参考URLをご参照ください。

参考URL:http://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても興味深い内容を教えていただけてうれしいです。

専門用語、専門分野についての回答の内容は、僕ははじめて聞くものばかりですので、
きちんと時間をかけて紐解いてみたいと思います。
また自分が悩んでいたので、どちらかというと、おっしゃるとおり実践的な学問に興味があります。

NO1の方とあわせて、お二人共、とても真摯な回答に感謝いたします。

お礼日時:2005/04/04 01:00

お答えになるかどうか自信はありませんが、


私も、蒲柳の質からか、西洋医学のすばらしさは認めつつも、若い頃から、心身を鍛えるため、禅宗の心身統一の考え方や各種整体理論、気巧、太極拳、東洋哲学等を勉強してきました。単独では、体系だっているようですが、究極は、どれが自分に適するかということだと思います。
西洋的心理学も、各派あり、考え方が違いますものね。私には、中村天風氏のものが適しています。只、やみくもに、読書したからといっても、全て自分にあてはまるかどうか見極める必要はありますよね。人それぞれ、生い立ち、器がありますから。また、禅宗も、本来、不立文字なのに、解説書が多くて危険な気がします。浅く、広く勉強されて、適しているものを自分と相談しながらとりいれていくことが重要であると痛感しています。以上、ご参考まで。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早くの回答をありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2005/04/03 21:45

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!