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下記の図ですが、私には同じケトンしか見えないのに、覚えることがたくさんあって理解不能です。なぜこんなに複雑な名前があるのでしょうか?なぜケトン+~みたいな覚え方にならなかったのでしょうか?学習者にとって、とても無意味な学習時間浪費に感じます。

★わからない理由(下記の図を見てください)
COがケトン基なのはわかります、簡単です。
しかしそれから炭化水素が2つない構造がカルボニル基となります。理解不能です。
今度は両サイドにメチル基がつくと今度はアセトンになります。まあいいでしょう。
左に炭化水素、右に水素がつくと今度は全く違う名前のアルデヒド。これもいいです。
炭化水素とケトン基でアセチル基になります。これはなんだかです。

頭がおかしくなりませんか?慣用名はわかりますが化学の発展には名前を覚えやすい用に
簡素化する必要がありませんか?それとも私に理解の仕方が間違っていますか?

どうかよろしくお願いします(T_T)

「化学 ケトンの理解の仕方について教えてく」の質問画像

A 回答 (3件)

「カルボニル基」は「炭素と酸素が二重結合でつながっている」 -C(=O)- の部分を指す. で, その炭素はさらに (最大) 2個の原子と結合することができて


・少なくとも 1つが水素のときは「アルデヒド」
・どちらも炭素のときには「ケトン」
というグループの化合物になる. ちなみに一方がヒドロキシ基のときは「カルボン酸」だ. アルデヒドやカルボン酸は単純なケトンと性質が違うので, -C(=O)H や -C(=O)OH の部分をまとめてそれぞれ「アルデヒド基」, 「カルボキシ基」とも呼ぶ. 化合物の部分構造である「カルボニル基」や「アルデヒド基」「カルボキシ基」と化合物の種類としての「ケトン」「アルデヒド」「カルボン酸」とは区別しよう.

でもって「アセチル基」は「炭化水素とケトン基」ではなく CH3C(=O)- つまり「メチル基とカルボニル基」だ. その部分を持っているときに「aceto」という名称が付くこともある. なおアセトン CH3COCH3 のメチル基の水素をアセチル基で置き換えるとアセチルアセトン CH3COCH2COCH3 になるが酢酸 CH3COOH のメチル基の水素をアセチル基で置き換えた CH3COCH2COOH はアセト酢酸と呼ぶ. 同じように置き換えているのに微妙に言葉が違うのは確かに謎.

ある程度「丸暗記」はしょうがないね.
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この回答へのお礼

詳細なご説明どうもありがとうございます。こうやってまとめていただくとすごく理解できます。そうでないと、どうしても、なぜそうなのかというのが理解できなくて、先に進むことができませんでした。非常に感謝してます。どうもありがとうございました。

お礼日時:2022/12/04 11:18

>私に理解の仕方が間違っていますか?


はい、理解のしかたが間違っています。

C=O の官能基はすべて「カルボニル基」です。Cの結合の手の残り2本が何に結合していようと、カルボニル基です。図はそれを示しています。
カルボニル基をもつ化合物を総称してカルボニル化合物と言います。

カルボニル化合物のうち、炭素の結合の手の2つともが炭化水素基と結合しているものを総称してケトンと呼びます。アセトンはケトンの一種で、2つの炭化水素基がともにメチル基のもののことです。
なお、ケトン分子中のカルボニル基を特別に「ケトン基」と呼ぶことがあります。

カルボニル化合物のうち、炭素の結合の手の少なくとも一方が水素原子のものを総称してアルデヒドと言います。アルデヒド分子中に存在する-CHOは特別に「ホルミル基」と呼びます(またはアルデヒド基と言うこともあります)。

さらに、カルボニル基のCの結合の手の1つにメチル基が結合している構造を特別にアセチル基と呼びます。
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この回答へのお礼

詳しい説明、本当にありがとうございます。そうやって教えてもらえるとすごく理解できますが、テキストの書き方だと勉強が先にすすみません。そもそも官能基の章でケトン基、アルデヒド基、カルボキシ基、エーテル結合、エステル結合が先に出てきて、理解がおかしくなったと思います。元々はカルボニル基からスタートすればすんなり理解ができたと思いますが、なかなかここの説明のようにどういう風に派生していったのかが、まとまっていないと初学者にしては理解に苦しむところです。どうもありがとうございました。

お礼日時:2022/12/04 11:06

実際問題として IUPAC 命名法でも慣用名は制限されてきて, 多くの物質では組織名が優先IUPAC名になってる. 慣用名が優先IUPAC名になっているものはごく少数だし, 一般IUPAC名としても (無置換のものは) それほど多くはない. 例えば現在 CH3COCH3 に対する慣用名「アセトン」は一般IUPAC名であり, 文脈のない状況ではその優先IUPAC名「プロパン-2-オン」の方が (IUPAC によって) 好ましいとみなされている.



とはいえ慣用名はそれこそ「慣用的に用いられてきた」名称なので, おそらく将来的には「完全に廃止する」ことは想定していないだろう. 「オキシダン」っていわれてもたぶんみんな困る.

「ケトン」や「アルデヒド」といった「化合物の種類」と「カルボニル基」や「アセチル基」といった「官能基の名称」とが別物であることは理解したいところ.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。回答してくれて本当に助かります。図で表示してる内容は私がまとめたのですが間違いないでしょうか?それを全て丸暗記ということでよろしいでしょうか?

お礼日時:2022/12/03 13:35

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