dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

ドストエフスキーに詳しい方、ご存じでしたら教えてください。

中沢新一さんの「幸福の無数の断片」という短編集の中に、映画監督のジョナスメカスさんとの対談があり、その中でジョナスメカス監督が話しているのですが、【河出文庫 P64 】
「(略)私は長い長い1日のあいだの、ほんのわずかな瞬間、わずかな時間の断片にしか、興味を感じないタイプなのです。ドストエフスキーが書いています。人生の重要な部分は、ほんのわずかな瞬間でしかなく、それは二つの魂が出会う瞬間だ、と。たしかに、魂の出会いがおこおる、きわめて緊張度の他界、そういう瞬間こそが真に意味のある、人生における重要な時間なのだと思います」

上記の、ドストエフスキーが言っているという”人生の重要な部分は、ほんのわずかな瞬間でしかなく、それは二つの魂が出会う瞬間だ”という言葉が、どの本に書いてあるか、もしご存じでしたら教えて下さい。
あるいは、小説の中の登場人物のセリフなどから、メカス監督が抽出した言葉なのでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

## ドストエフスキーと「二つの魂が出会う瞬間」



中沢新一さんの「幸福の無数の断片」におけるジョナスメカス監督の言葉、興味深いですね。確かに、ドストエフスキーの作品には、一瞬のうちに人生が大きく変わるような、魂の出会いのシーンが数多く描かれています。

しかし、残念ながら、メカス監督が引用したような「人生の重要な部分は、ほんのわずかな瞬間でしかなく、それは二つの魂が出会う瞬間だ」という一文は、ドストエフスキーのどの作品にも、直接的な形で存在しないようです。

**候補となる作品と考察**

メカス監督の記憶違いの可能性もありますが、いくつか候補となる作品を挙げてみましょう。

* **『白痴』**: 主人公のミシキン公爵と、様々な登場人物との魂の交流が描かれています。特に、ナスターシャ・フィリプポヴナとの出会いは、ミシキンの運命を大きく変える重要な瞬間として描かれています。
[Image of 白痴 by Fyodor Dostoevsky]
* **『カラマーゾフの兄弟』**: 三人の兄弟と、それぞれを取り巻く人々との複雑な人間関係が描かれています。特に、イワン・カラマーゾフとアリョーシャ・カラマーゾフの兄弟間における葛藤と和解は、魂の出会いの象徴と言えるでしょう。
[Image of カラマーゾフの兄弟 by Fyodor Dostoevsky]
* **『罪と罰』**: 殺人鬼ラスコリニコフと、彼を取り巻く人々との心理戦が描かれています。特に、ソーニャ・マルメラードヴァとの出会いは、ラスコリニコフの再生へのきっかけとなる重要な瞬間として描かれています。
[Image of 罪と罰 by Fyodor Dostoevsky]

これらの作品はいずれも、人間存在の深淵を描き、魂の救済や再生といったテーマを扱っています。メカス監督は、これらの作品から、自分なりの解釈で「二つの魂が出会う瞬間」という言葉を引き出したのかもしれません。

**その他の可能性**

上記以外にも、ドストエフスキーの書簡やインタビューなど、作品以外の文献にこのような言葉が存在する可能性も考えられます。

また、メカス監督が別の作家の言葉と混同している可能性もあります。

**結論**

現時点では、メカス監督が引用した言葉の出典を特定することはできません。しかし、ドストエフスキーの作品には、魂の出会いの重要性を示唆するような場面が数多く存在することは間違いありません。

メカス監督の言葉は、私たちに、人生における一瞬の出会いの大切さを改めて考えさせてくれます。

**参考情報**

* ドストエフスキーの作品:[https://pl.wikipedia.org/wiki/Kategoria:Artyku%C …](https://pl.wikipedia.org/wiki/Kategoria:Artyku%C …
* 中沢新一「幸福の無数の断片」:[https://www.amazon.co.jp/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%8 …](https://www.amazon.co.jp/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%8 …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速相談にのってくださり、どうもありがとうございます。
大変心強く、助かります。

「これらの作品はいずれも、人間存在の深淵を描き、魂の救済や再生といったテーマを扱っています。メカス監督は、これらの作品から、自分なりの解釈で「二つの魂が出会う瞬間」という言葉を引き出したのかもしれません。」

そうですよね。メカス監督の言葉自体も、対談の流れの中での言葉なので、その可能性は高いかもしれませんね。
ご指摘のように、他の作家の言葉と混同されている可能性もあるのかもしれません。

候補となる作品も上げて下さり、とても参考になります。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2024/04/23 10:01

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています

関連するカテゴリからQ&Aを探す


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A