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最近遺伝学に興味をもって勉強しています。今まで勉強したことなく、現在も独学で勉強してるためなかなかわからないところがあります。そこで、質問なんですがあります。
メンデル遺伝とは、優勢・分離・独立の法則があることはわかります。
では、非メンデル遺伝とはどのようなものですか?メンデル遺伝に反するものと考えてよろしいのでしょうか?
例えば、中間雑種や致死遺伝子などは非メンデル遺伝になるのでしょうか??それとも、連鎖などが非メンデル遺伝となるのでしょうか?

勉強しはじめて、わからないことだらけです。初歩的なことかもしれませんが、どなたか、詳しい方具体例も踏まえて説明していただけないでしょうか。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

教科書的には、メンデルの遺伝法則は優勢・分離・独立の法則の3つとされていますが、優性、独立の両法則は、メンデル以降の人たちが、当時知られていた限られた現象から「法則」と称したもので、現在ではそれらを金科玉条として受け入れるのはナンセンスでしょう。

実際、心ある遺伝学者が書いた教科書には、メンデルの遺伝法則は優勢・分離・独立の3つがあって、どれも等しく重要な概念であるなんて書いていません(でも、テストで問われたら、3つ書かざるをいませんが)。

メンデルが見つけた遺伝則の本質的なところは、分離の法則です。父方から受け継いだ遺伝子、母方から受け継いだ遺伝子は、混じり合って中間的な遺伝子になるのではなく、それぞれ独立して存在し、生殖子を作るときに、また分離するというところです。メンデルの法則とは分離の法則のことで、非メンデル遺伝とはそれに合わない遺伝であると捉えればいいでしょう。
http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/html/education/edu …

中間雑種の例だと、父が赤い花、母が白い花で、子がピンクだとしても、子が作る生殖子ではピンクではなく、赤の遺伝子と白の遺伝子に分離するので、分離の法則と矛盾しません。

現在、非メンデル遺伝といわれているものは、#1さんの挙げられた細胞質遺伝がそうですが、それだけではありません(岩波生物学辞典にはそう書いていますが)。分離の法則から導かれるメンデル分離(比)というものがあります。父方、母方から受け継いだ遺伝子は、等しい頻度で生殖細胞に分離するということです。しかし、この比が理論値より大きく外れる場合があります。遺伝学の分野で現在、非メンデル遺伝というと、ほとんどがこの現象のことです。分離比ゆがみ遺伝子(segregation distorter)や遺伝子転換(gene conversion)による例があります。
また、最近話題になった非メンデル遺伝の論文で、父方、母方どちらにも存在しないタイプの生殖子が、祖先の遺伝情報で生じるらしいというのもありました。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1288823
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この回答へのお礼

自分で勉強しだして、遺伝学の奥深さを感じております。教科書だけでは、分かりづらかったことも分かった気がします。これからgeneticist12さんが示してくれた例について勉強して、さらなる理解を得ることができるようにがんばりたいと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/19 23:49

独学で学ばれているとの事、素敵です。

頑張ってください!

非メンデル遺伝とは、メンデルの法則に従わない遺伝のことをいいます。

致死遺伝子や連鎖などもはじめは非メンデル遺伝と呼ばれましたが、

染色体中の遺伝子による遺伝として考えると結局メンデルの遺伝と同じ仕組みで説明できることがわかり、

現在では、非メンデル遺伝とは、「細胞質遺伝」のみをさします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

独学ということで、まだまだ知らない事があるということがよくわからりました。

細胞質遺伝についても勉強してみたいとおもいます。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/06/19 23:44

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