デカルトの、方法序説という本を、4年前に買って、半年に一回くらい読んでは見るのですが、正直、デカルトさんが、何を感じ、何を言いたのか全く分かりません。
因みに、大学では、理系にもかかわらず、哲学を一番まじめに取り組んだつもりだったのですが、さっぱりでした。
また、本の表紙には、「中世的迷妄主義から、の独立宣言であり、近代精神の確立を告げる画期的ななものでだあった」と書いてあり、何とかして理解だけでもしたいのですが、何か現代風に記述した分かりやすい書籍ってないのでしょうか?
ご存知の方、ご回答宜しくお願い致します。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
デカルトの「方法序説」は、そもそもデカルトの自伝書的な扱いが哲学の世界では通常となっています。
デカルトの思想を深く知りたいなら「哲学原理」を読むべきだと思います。未だどのように読まれるべきかは確定していないといってもいいと私は考えていますが、総じていうと、中世スコラ哲学が神の存在を前提に構築されていたことに対し、デカルトは前提を廃し、あらゆる不確実なものを疑うべきだとしたことに意義があるとされています。結果、全てを疑っていく帰結が「疑わしいと疑っている自分の意識」は疑いようもないということになっています。(いわゆる「われ思うゆえにわれ在り」です)
また、 世界で最も確実性のあるものとして「数学」が見出されているということも有名です。(デカルトによる幾何学の大成は有名です)
問題点としては、彼によって主観と客観=自分と対象物を分離してしまったことが後のフッサールやメルロポンティ、ハイデガーによって指摘されることになります。
フッサールには「デカルト的省察」という著作もあり、現象学の系列に上げられる哲学者の書物はいずれにしても、デカルトを知る最良のガイドブックとなると思います。
参考までに。
No.4
- 回答日時:
3の方が書いておられるように、『方法序説』は学問的自伝です。
意外に迷信深いところがあるなど、読み物としてはなかなか面白いですが、いわゆる哲学書ではありません。デカルトは現在の考え方のスタンダードを作った人なので、問題を小さな部分に分けて考えろとか、今となっては当たり前のことしか書いありません。難解と感じるのは、余りにも当たり前のことしか書いてないので、ありもしない深遠な意味を読み取ろうと、無理をしているためではないかと思います。
>>皆様へ
回答いただきありがとうございます。
今度、大きな本屋さんに行った際、是非参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
まず、『方法序説』の翻訳は、谷川多佳子さんの翻訳をおすすめします。
少なくとも日本語自体は読みやすくなっています。(岩波文庫では、私は落合氏と谷川さんのを持っていますが、後者しか読んだことありません)もちろん、日本語で書かれた本だからと言っても、そこに使われている単語や用語の意味がわからなければ、何を言っているかわからないのは当然ですよね。
ですので、私は、訳注を確認しながら、一行一行、辞書を引いて読んでいくのがいいと思います。
あとは、今道友信『西洋哲学史』(講談社学術文庫)の216~229ページを読まれるといいかもしれません。講演調で書かれていますので、わかり易いはずです。
No.1
- 回答日時:
『方法序説』は薄いですが、難解ですよね。
それまでに哲学がどういったことを問題にしていて、デカルトが
何を変えたのか?コギト思想がそもそもなんなのか?
・・・といったことを分かりやすく書いた本があります。
『自分を知るための哲学入門』という本です。
(竹田青嗣著 ちくま文庫 より)
文庫サイズによく流れがまとめられていて、読みやすいと思います。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480051 …
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