プロが教えるわが家の防犯対策術!

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理由も無く、撃ち殺される人の描写にかなりのショックを受けました…。映画の中に、「反撃しよう」という老人の台詞や、「反撃するなんて思わなかったでしょうね」という台詞があったのですが、本当に何故反撃しなかったのでしょうか。口で言うのは簡単です。でも、見ていて、ただただ辛く、もしそこにいたら自分も何も出来ずに殺されてしまうのかと、怖くなりました。歴史のカテゴリではないかもしれません。心理とかのカテゴリかもしれませんが、死を前にすると、何も出来なくなるのでしょうか。

A 回答 (4件)

映画にも良く表現されていたと思いますが、


反撃というか反抗しないような巧妙な手段が
つかわれていたのを理解できたでしょうか?

家族をまとめて連れて行くのはその端的な手段です。
自分だけなら死をも恐れずに戦うことをいとわないかもりませんが
愛する子供達、妻、祖父母などが危うい場合、
躊躇するのが人情というものでしょう。
だから最後の段階まで家族ごとに行動させ、
もし抵抗が起こっても簡単に排除できる人数に分割し、
そこから仕分けして、管理したわけです。

また誤解しやすいのですが、
ドイツ軍もゲシュタポも強制移動だとしているだけで
殺すことを明らかにはしていません。
世間にはゲットーの存在や、強制収容所はおろか、
絶滅収容所なんてのは全くの極秘になってましたから、
ただ単なる民族の分離隔離政策だとして、
ユダヤ人絶滅計画は秘密裏に進行されていたわけです。
ドイツは盛んにプロパガンダをして移動先の
清潔で文化的な生活環境を謳っていました。
もちろん実際には死が待ち受けていたわけですが
それを知っていたのはドイツ軍でもあまり多くはありませんでした。

だからどうせ死ぬぐらいなら戦って・・という考えは
あまりありえません。
当時は絶対に殺されるとは確信をもてなかったので、
反抗しなければ命までは取られないのではないかという
期待を故意に残すことで、反抗を抑えていました。

だからユダヤ人が臆病だったわけではありませんし、
死を前にすると何もできなくなったわけでもありません。
恐怖と希望を織り交ぜて群集を支配するのが
ホロコーストのテクニックというものです。

生きる望みがあるように装って、
労働や飢餓で徐々に弱らせて、反抗する力を奪うわけです。

だから要するに、例えあなたが収容されたとしても
反撃することなく、
働かされた上にガリガリにやせ細ってガス室送り
となったでしょう。
ホロコーストは効率的に殺人を行うための工場であって、
場の牛が刃向かわないように
原料である人間が反抗するような余地はないのです。
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この回答へのお礼

回答本当にありがとうございます。本当に怖いです…。厳しい現状では希望を持つのが人として当たり前の心情ですよね。それを悪用して、最終的には殺してしまう。
なんだか、どう言って良いのか、上手くまとまりませんが、詳しい説明ありがとうございました!

お礼日時:2005/06/30 05:50

>「本当に何故反撃しなかったのでしょうか」


→たしかに衝撃的な内容でしたね。
 武装している兵士に対して、徒手空拳ではいくら反撃したところで負けるのは目に見えています。強制収容所で反撃が起きなかったのと同じだと思います。

 しかし、「ワルシャワ蜂起」の反撃のシーンもあったでしょう。彼らだっていつまでもやられっぱなしではなかったのでしょうね。

 それとラストシーンですが、敗戦後にドイツ軍兵士たちが野ざらしの捕虜になっていましたよね。その後、彼らがどんな運命をたどったか、を暗示しています。

 廃墟と化した無残な街の姿と併せて、戦争の愚かさをつくづく思い知らされました。
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この回答へのお礼

回答本当にありがとうございます。今3件回答を頂いて、自分が何を思ったか、ハッキリしてきました。「死にたくない、助かりたいから動けなくなるのじゃないだろうか」という事を聞きたかったように思います。たとえ軍人といえども一人なら、数人がかりで攻撃すれば首の骨を折ることは出来たはずです。…なんだか、怖い事を書いてすみません。無抵抗の人間を残酷に殺すことに腹が立って…。…かなり映画を鵜呑みにしてますね。
弱い者が殺されるのが戦争なのでしょうか。私も改めて戦争の愚かさを感じさせられました。

お礼日時:2005/06/29 23:00

再現映画については#1の人に同意します。

歴史は歴史であって、再現することはできません。「再現」=「作った人の思い込み」です。観客の側も、観客それぞれの人生経験に照らして、作り手とは別の思い込みを自分勝手に作り出しているだけですが。

それから、反撃についてですが、
近代(およそ19世紀はじめナポレオン戦争のころから)以降、武装した軍隊と一般人の武力の差は圧倒的になりました。第2次世界大戦のころであれば、よく訓練された完全武装の歩兵連隊(千人強ぐらい)であれば、10万人の市民を殺すのに、30分とかからないでしょう。しかも軍隊側の犠牲は皆無か、多くても数人といったところになるはずです。
武装も訓練もしていない市民が反撃しても勝つどころか、有効な損害を与える可能性は全くないと思ってください。

例えば地の利を生かしたゲリラ戦術はどうなんだ?と思うかもしれませんが、ゲリラが有効な戦力になるには、ものすごい訓練が必要です。普通の市民がパッとゲリラになっても一瞬で殺されるだけです。

というわけで、心理の問題はともかく、ソ連軍の援助がない状態では、反撃をしようがしまいが、体勢にはほとんど影響がないでしょう。
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この回答へのお礼

アドバイスを読んでさらに怖くなりました…。最近、軍がいきなり市民に向かって発砲した事件があったのを思い出しました。どこの国か忘れたのですが。回答ありがとうございました!

お礼日時:2005/06/29 22:43

戦争映画には大きく分けてリエナクトムービー(再現映画)とイデオロギームービー(戦争を題材にした政治目的映画)の二つがあります。

戦場のピアニストやシンドラーのリストは後者に入ります。要は自分や自分の属する政治体制を正当化するためにナチス、日本、南部アメリカなどを悪く描く映画です。
これらの映画は政治色が強いので鵜呑みにして見てはいけません。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。心理のカテゴリの方がふさわしいかもしれませんが、歴史に詳しい方の意見がやはり聞きたいので、こちらで質問させていただくことにしました。よろしくお願いします。

お礼日時:2005/06/29 21:07

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