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歴史編纂の契機について知りたいのですが、知ってる方がいましたら、お願いします。

A 回答 (3件)

 補足をどうもありがとうございます。



「歴史の父」と呼ばれるヘロドトスは、著書の『歴史』の冒頭で、「人間界の出来事が時の移ろうとともに忘れ去られ、ギリシア人や異邦人の果たした偉大な驚嘆すべき事跡の数々-とりわけて両者がいかなる原因から戦いを交えるに至ったかの事情-も、やがて世の人に知られなくなるのを恐れて、自らが研究調査したところを書き述べたものである」(松平千秋、岩波文庫)と述べているように、その知的好奇心と未来へ記録したいという欲求から生じたものをいえます。
 また、東洋に目を向ければ、中国において孔子が編纂したという魯国の年代記『春秋』が挙げられます。『春秋』編纂に重要な要素であった、いわゆる「春秋の筆法」は、事実は事実としてゆるがせにできないものとしながらも、文章にあらわす際には、筆者の価値観を持ち込んで、時には道徳的な判断を下します。つまり、ことの是非善悪を判定し、これを後世に伝えて、後の帝王大臣たちの政治の指針として残そうという意思の表れだと考えられます。現代の社会背景を踏まえながら、将来のために歴史書を編纂したのです。
 中国における本格的な歴史書を編纂した司馬遷の『史記』もまた、こうした歴史記述の系譜にあると思われます。同時に、『史記』におけるこのような記述方式が、後の正史においてNO.2さんが指摘されているように、滅亡した王朝がなぜ滅亡したのか、という理由を倫理的な側面から批判するという形式が現れてくるのです。
 しかしながら、上記のいずれの歴史書も個人編纂であったという点に、重要な意味があると思います。そこには、彼等の知的好奇心とともに歴史を未来へ残してゆこうという意志が感じられるからです。
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この回答へのお礼

詳しく説明してくれてありがとうございました。
かなり役立ちました。

お礼日時:2005/07/24 19:18

たいていの場合は、今の政権の権威付け・正当化です。


日本の古事記や日本書紀なんかもそうですが、当時天皇を中心とした中央集権体制を築きつつある中で、現在の政治体制を権威付けるような内容になっています(最近では、口語訳やマンガなどでも出ていますので、手にとって読まれるとよくわかります)。国の成り立ちから今に至るまで続き、現在も政治の中心にある天皇家は、由緒正しいものである、てなことで。
あるいは、中国などで王朝が変わるごとに歴史書が作られましたが、たいていは前の王朝の悪行を取り上げて、「その悪い王朝を倒したオレらは正しいんだ」みたいな意味合いで編纂します。

歴史というのは常に“勝者の歴史”と言われますが、勝った方が自分に都合の良いような歴史を編纂して、自らを正当化する。

簡単に言ってしまえばそんな感じです。
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 もう少し具体的にお願いします。


 たとえば、国家による歴史書編纂事業という意味なのか?
 それとも最初の歴史書という意味なのか?
 また、地域はどこですか?

この回答への補足

なぜ歴史の編纂が行なわれるようになったのか、人間はどーゆー心意で歴史を振り返るのかといったカンジです。
地域の固定はありません。最初の歴史書が編纂されたのは何故かについてです。

補足日時:2005/07/11 23:45
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