No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ある反応の速度が,反応する成分の n 乗に比例するとき,n次反応といいます.
たとえば,v = k [A] なら1次反応,v = k [A]^3 なら3次反応.
また,複数のものの濃度に関係するときは,たとえば v = k [A] [B]^2 であれば,A について1次,B について2次,全体では3次の反応といいます.
これらの指数は実験して測定してみない限り,一般にはわかりません.またこのような表式で示せない反応もいくらでもあります.その場合は次数は定義のしようがありません.
No.4
- 回答日時:
#2、#3に丁寧な説明があるので、追加だけ。
1.反応の次数の決定法は#2にあるように「測定してみないと」分かりません。
しかし、ひとたび反応速度が何の濃度の何次に比例しているかがおおよそ分かると、あるいは次数は不明でも何の濃度に比例しているかが分かると、精密な測定のために色々な方法があります。
よく使われる方法は例えばAとBとの反応でCが出来るAとBにそれぞれ一次の反応のとき、それぞれの濃度を[A]、[B]、[C]であらわすと。
d[C]/dt=v=k[A]*[B]=-d[A]/dt=-d[B]/dt
(Cの増加はAとBの減少なのでマイナスが付いてます)
という「方程式」になりますが、これをこのまま解くのが面倒なので、例えばBをAの百倍くらい濃くしてしまいます。すると反応の初期ではBの変化はほとんど速度に影響してこないので、Aの減少か出来ればCの増加だけを測れば良いことになります。
こういう方法を「Aの擬一次」になるといい、精密化の手助けにします。同様にA過剰でBを測定することも出来ますし、三次や四次の時などは出来るだけ次数の高い原料の濃度を過剰にしたりするなど、便利に使えます。
なお、最後には全ての物質で求めた速度をつきあわせて最終的に次数の決定と精密化を行います。
2.反応時に3以上の分子が一点に集まるというのは(特に気相での分子衝突を考えたりすると)無理がありそうなのですが、「前平衡」というような現象を考えると大きな次数の反応を理解しやすくなります。
AとBとCからDが出来るとき、
A+B→A-B A-B + C→D
A+Bの反応が平衡反応だったりすると(A-Bが観測しづらいほど少ない=短寿命、扱いづらいとか…)平衡関係
K=[A-B]/{[A]*[B]} つまり[A-B]=K{[A]*[B]}になるので、こういう「前平衡」が多いほど反応次数は高くなってしまいます。
3.ミカエリス-メンテン型 今2.で扱ったBを触媒、酵素(E)とすると。反応中間体が生成物Pを与えてEが復活するというような反応もたくさんあります。
A+E→A-E→P+E
この場合「前平衡」の定数とPへの反応速度の関係がミカエリス-メンテン型と呼ばれる反応式になります。
簡単だけど「テキスト型だと書き辛い」ので書きません。(御免なさい)
4.工業現場での反応式、
特に触媒を用いた気相の生産現場では、反応速度の次数が各原料に対して「小数」などということが平気でまかり通ります。これは反応が単一でないために使う「便宜的」方法ですが、これに会っても「びっくり仰天」しないで下さい。あくまで必要がさせる「手段」です。
長々と失礼しました。
No.3
- 回答日時:
化学反応には1次反応と2次反応があり、一部の例外を除き、このどちらかに当てはまります。
ここで、反応速度をv、反応速度定数をk、例えば、物質AとBの濃度をそれぞれ[A]、[B]で表すものとします。
A→Bという反応の速度式は、多くの場合、v=k[A]となり、Aの濃度に比例します。このように濃度に比例する部分が1種だけの反応を1次反応といいます。
ただし、時として、v=k[A]^2となる反応もあります。(^2は2乗を表します)この場合には2次反応(Aに対して2次の反応)といいます。濃度項が2次(2次関数とかの2次と同じ意味)だからです。
また、A + B → C という反応では、多くの場合、v=k[A]×[B]となり、これも2次反応です。2種類の物質の濃度の「積」になっているからです。
少しわかりにくかったかもしれませんが、以上が、基本的なパターンです。要するに、次数というのは濃度項の部分の次数のことで、2次の場合には、同種の物質の濃度の2乗の場合と、異なった物質の濃度の積の場合があります。
なお、ややこしい話ですが、反応に関わっている物質のすべてが反応速度に関わってくるとは限りません。
No.1
- 回答日時:
高校生のときに学んだ知識ですけど、触媒などとの関連で反応次数は決まってくるのだと記憶しています。
ミクロ世界の複雑な話なので、反応次数を習い始めたばかりの頃は、厳密に考える必要はないと思います。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 政治 世界では核戦争が心配されているのに、自民党は自分の選挙区のことで頭の中が一杯ですか? 8 2022/10/12 11:31
- 医療 「ワクチン死」は全て泣き寝入り…「補償金払う」は政府と厚労省の「騙し」だった! 終息に向かっているの 4 2022/05/15 08:35
- 政治 今にして思えば、アメリカの大統領がトランプではなくて、バイデンで良かったですね? 4 2022/06/11 06:10
- その他(行政) ストーカー冤罪 審査請求後行政からの反論書(否認)された物が送られてきておりこちらから再度反論したい 8 2023/03/19 11:21
- 化学 反応速度式において、反応速度定数の単位はどうなりますか? 二体反応と三体反応など、違う種類数での反応 1 2023/06/23 18:17
- 数学 ある一次分数関数があり、 その関数が 平行移動 回転伸縮 反形 を構成されていることをわかるように分 2 2023/06/30 10:43
- 化学 次の問題について聞きたいことがあります。 様々な温度(t)で五酸化二炭素(N2O5)の分解反応の反応 3 2023/06/16 15:35
- その他(形式科学) 化学反応式について教えて下さい泣 この画像で化学反応式の書き方の例とありますが、右の図で左辺(原系) 2 2023/05/16 12:11
- 化学 過マンガン酸カリウムとシュウ酸の中和滴定の問題を解いてたときに、反応式にするとシュウ酸は5H2C2O 3 2023/03/24 00:35
- 数学 1次分数関数の問題です。 ご教授お願い致します。 1次分数関数である w=(ーz+2ーi)/((−2 2 2023/07/23 16:14
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
インスタのストーリーでよくあ...
-
好きな女性と職場で偶然手が触...
-
コバルトの錯体の実験で
-
フェノールの定量についてです...
-
バーフォード反応について
-
CuS+HNO3=??
-
Pb、Hg、Agの熱湯における溶解
-
妻のスカートを
-
酢酸エチルの活性化エネルギー...
-
アセチルサリチル酸の合成での...
-
ジアゾカップリング反応について
-
驚いたとき大声を上げるのをや...
-
ニンヒドリン反応について
-
安息香酸の収率が100パーセント...
-
アルドール反応(ジベンザルア...
-
ニンヒドリン反応の呈色の違い...
-
ネッ友が下ネタ言ってきます。 ...
-
dry fan 24についてです 22が点...
-
副生成物
-
マインクラフトの操作ができない。
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
妻のスカートを
-
インスタのストーリーでよくあ...
-
副生成物
-
好きな女性と職場で偶然手が触...
-
酢酸エチルの活性化エネルギー...
-
バーフォード反応について
-
Pb、Hg、Agの熱湯における溶解
-
CuS+HNO3=??
-
塩化ブチル実験の収率について
-
ジベンザルアセトンの収率を上...
-
驚いたとき大声を上げるのをや...
-
「また誘ってもいいですか」は本...
-
今まで、いちいちビクビク反応...
-
話しかけてないのに反応する人...
-
マインクラフトの操作ができない。
-
毛を剃った事のある看護婦の方...
-
ラジカル重合において、高分子...
-
実験のレポートで収率を書くとき…
-
過マンガン酸カリウムとシクロ...
-
有機合成(n-ブチルアルコール...
おすすめ情報