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 私の大学の経済の先生は、社会経済学に属する人なのですが、授業で「投下労働価値説」「搾取」を学んで、資本主義がどれだけ冷酷なのかを知らされました。で、テストのシーズンだったので資本主義の悪態を呪文のように唱え続けて暗記する毎日を送っていたら、なんだかブルーな気持ちになりました。
 もう、一握りの金持ちに命を搾り取られるしかないんでしょうか、私の将来は。

A 回答 (14件中1~10件)

2番です。

マル経という言葉が出てきたから.戦前の日本の有識者の考え方を。
日本では役人の養成所である東京大学等の日本の経済学の中心的人物が接したのがマル経です。
マルクスの没(生誕?)?年で.日本の主要経済学者がイギリス詣をした年があります。時の英国首相サッチャーは旧態前の考え方のマルクスを再び研究するように指示を出しました。

戦前そして.戦後も日本の経済の中心的考え方はマルクスです。しかし.マルクスの考え方を普及するのを嫌ったのも日本の中心的指導者たちです。一例として.昭和30年代タケノコのようにたくさんの国立大学が作られました。これは.地方の愚民が高度な知識を持ち中央役人に対して指摘するようになったためです。結果として.中央役人の多くはノイローゼになりました。ノイローゼにならないようにするには「より劣った愚かな人間を育成すること」により自分たちの地位を確保し様としたのです。現代の「ゆとり教育」はこの延長線上にあります(読み物としては.ヒューロフィンクのドルトル先生なんとか.カメのドロンコが語るかっての権力者の教育に関する内容)。

マルクスが説く事は.富の集中・権力の集中が国にそして経済に対して度のような悪影響をもたらすかです。この集中を抑制し.富の分配・権力の分配を行うことの必要性を説いているのです。これらの分配を間違えなければ度のような経済形態でも支配形態でも大きな社会問題が発生しません。しかし.分配を単なる経済力による略奪と経済力を効果的に使った政治支配によったときに.経済の破綻を生じ・社会も破綻して行くのです。
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私も大学生やってます。

マルクス経済勉強したんですね。資本論、私は読んだことないのですが、私も勉強せねば。

ところで、搾取される側になってみては?という意見に簡単に納得してしまうんですか?実は、私も「企業組織で働くことは経営者の労働者に対する搾取で嫌だな」と思っていたところでした!ですから、経営者になって搾取なんてしたくないと思っているのですが。あるいは搾取しない経営スタイルを築くのはどれほど難しいのだろう。。

まぁ雑談になってしまいました笑
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マルクス経済学を学ぶことは非常によいことですが、それを鵜呑みにして、悲観的に資本主義を考えるのはあまりよくありません。


マルクスの時代と、現代とは背景が違っているのもそうですが、
「マルクス経済学とはこうなんだぁ」
「こういう考え方もあるんだぁ」
といった、参考程度に考えておきましょう。
資本主義の考え方にもいろいろあります。様々な論文、授業、などを見て、一辺倒にならないように
自分の考えを見つけてみましょう。
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自分も経済をすこしかじったことがありましたが、マル経を知ってずいぶん考えさせられました。

まちがいなく不平等の問題(もっといえば搾取の問題)は経済学というか世界の大問題のひとつです。

自分なりに考えてみて、ひとつおもったのは、日本で生活している時点で、搾取している側にいるかもしれない、ということです。日本で裕福な生活できるのは、発展途上国をはじめとする国々から安い食料を輸入したり、現地の労働者に安い賃金で工業製品などを生産させているからという面があるとおもいます。もちろん、これは一側面であって、だから日本人は搾取している!と断言できるものではありませんが、資本主義をとるかぎり、資本をもつものが優位に立つというのは必然の流れだと思います。アメリカと南米の関係をしらべてみると、もっと強烈な現実があると教えている先生もいます(某有名コーヒー豆メーカーとか)。

それから、真剣に”平等”を考えている人にアマルティア・センという人がいます。不平等の経済学という本を書いているので、少し難しいですが読んでみられたらよいかもしれません。
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逆に社会主義がどれだけ冷酷なのかを反論する考えもあるかもしれませんが、互いに問題があることを考えると、そのような議論だけでは人間味や現実感の無い「空中戦」に終始しますよね。


とにかく、たったお一人の先生のお話で悲観する必要もないと思います。
また、学生のうちに、色んな経済社会に生きた人、生きる人の生の話を聞いてみても良いでしょうね。ポーランド、中国、ロシアなど、名前もわかり世界史も勉強したような国の人と話せば、また新たな発見があるかもしれませんよ。
なお、日本は資本主義一辺倒の国でしょうか?なぜ、資本の論理をやすやす受け容れずに、「会社は誰のもの?」なんてことがお茶の間で議論されるのでしょう?
なぜ、米英と違う企業行動なのでしょう?例えば、労働分配率の日米比較をしてみてはいががですか?世の中一枚岩ではないことも想像できると思います。
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今年、BBC放送のラジオ番組が選ぶ「最も偉大な哲学者」にマルクスが選ばれたそうです。

そうは言っても150年も前の人ですから、末梢的なことにこだわってブルーになることもないでしょう。

資本には善意も悪意もありません。それをもって冷酷と言っても良いと思います。そこで法律で規制しようというのが現在のヨーロッパ型資本主義です。所得格差もアメリカに比べて少なく、社会保障も充実しています。このような社会改革の基本には、マルクスの解明した資本の本質への理解があるのが、BBCの「最も偉大な哲学者」に選ばれた理由ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

>ヨーロッパ型資本主義
なんかこれって、いいヒントになりそうな気がします。うれしいです。

お礼日時:2005/07/31 15:37

そのことを先生に質問してみましょう。



そして考えましょう。
そういう資本主義の中で労働者がどう考え行動してきたか。
対して資本家はどう改良してきたのか。

ブルーな気持ちになるのは「呪文のように唱え続けて暗記する毎日」だからだと思います。
さらに勉強しましょう。
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この回答へのお礼

これは、マルクスの深みをやってみるよりも、経済の流れを把握した方が良さそうですね。
もうちょっと、経済思想史を勉強してみようと思いました。

お礼日時:2005/07/31 15:36

[私の大学の経済の先生]


こういう御仁はソ連崩壊と同時に公職追放すべきだったんですね。江戸時代であれば遠島が適当だってんですよね。まあ世に言う貧乏神なんですね。貧乏神の親玉がマルクスでその弟子の貧乏神ですね。こういう御仁は適当にマルクス万歳と一行書いとけば合格点くれますよ。それからそくそくと逃げ出せば良いんです。世の中、いろんなのがいるということですね。確かにブルーになるよね。でも一時だよね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そもそもなんで日本はマルクス経済学の超大国になったのでしょう。そこら辺が不思議です。

お礼日時:2005/07/31 15:34

 私も20年前に大学でマル経でした。

なんのこっちゃらさっぱりって感じでしたが、その後勉強を進めていくうちに、これって哲学か経済学の歴史に組み込めば良いのだと思うようになりました。マルクスやエンゲルスの生きた時代背景などと考え合わせると、このような思想があらわれても不思議ではないと思います。
 現代経済を分析する手法としてではなく、経済史の中の重要項目としてとらえられてはどうですか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
これは、経済学にも色々あるので、よそを見てみる必要があると言うことですね。
大学の授業でもそうしてくれればよかったなあ。

お礼日時:2005/07/31 15:33

・・・搾取って・・・


今時珍しい真っ赤なマル経の先生ですね。

さて、搾取論は、労働者が一時間労働して生み出した価値の内、いくらかを持っていく資本家のせいで労働者が貧しいのだ、という理論です。
したがって、等価労働価値説が間違いであれば、搾取論も間違いである(少なくとも正しいとは言えない)ということになります。

労働価値説をとるとすれば、全く誰も欲しがらないようなものと、大人気で誰もが欲しがるものの価値が、労働時間が同じであれば等しく、同じ価値であるから1対1で交換されるべきであると主張することになります。さらにこの説で難しいのは、技術進歩がないことを前提としていることです。もし技術進歩があって去年までの半分の労力で同じ財を生産できるとすれば、2つの財は全く同じものなのに去年の財は今年の財の倍の価値を持つという、訳の分からない世界が繰り広げられます。

したがって、この両者はともに誤りであろうと考えられます。確かに貴方の作り出した付加価値の一部は金持ちの懐に入るでしょう。しかし、彼らはそれに見合った(かどうかは疑問ですが)責任を負っているのです。或いは、株主は働かないで配当を受け取っていると主張されるかも知れません。しかし、株主はそもそも会社が立ち行くための基礎付けたる資金を提供しているのです。この観点からいうと、彼らは搾取しているのではなく、貴方が働いて賃金を受け取っているのと同じく、対価を受け取っているに過ぎないのです。


因みに経済学という学問のフィールドに関していえば、マルクス経済学は日本と中国を除くと非常に数が少なく、既に経済史の範囲内に入りかける学問フィールドになります。当然、その学説も大多数は否定・訂正され、ごく少数が近経の研究に組み込まれています。
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございました。
大学ではマルクス経済学が正しいものとして習っていたので、反論があるとは思っていませんでした。
勉強になりました。

お礼日時:2005/07/31 15:32

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