幼稚園時代「何組」でしたか?

よくホワイトボードの磁石が弱くなって、紙などを挟んでくっつけてくれなくなりますが、磁石は普通は自然に段々と弱くなっていくものかと解釈しています。
それで、磁石の付いている日用品がいろいろとありますが、これらを保管しておく時は、何かにくっつけていてもいいのでしょうか?それとも、出来るだけ何にもくっつけない方が寿命が持つのでしょうか?
以前から、疑問に思っていたことなので、解決すると本当に嬉しいです。ご教授願えませんか?よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

ホワイトボードなどに使われる磁石は、鉄系の材料を酸化して得られる酸化物軟質磁性材料(フェライト) ・ ソフトフェライト(Mn-Zn系、Ni-Zn系)の粉をプラスチックと混ぜて作られます。


この軟質磁性材料の特徴は、強い磁力線の作用するところに置くとフェライトの電子の一部が磁力線の方向に揃って、これにより磁化されること。つまり、最初は磁石の作用をしなかったものが、磁石の影響で磁石になることです。
ただし、使っているうちに、磁石として作用している一部の電子の向きがばらばらになり、磁石としての力は弱くなっていきます。

磁石の力を保持させておくには、質問のとおり、磁石にくっつけておくことが最良の方法です。ただし、磁石にはいろいろ種類があって、強磁性材料と呼ばれるメタリックな色をした磁石は、常磁性を示し磁力が劣化することはありません。

この回答への補足

>磁石の力を保持させておくには、質問のとおり、磁石にくっつけておくことが最良の方法です。
→そうなんですね。そそっかしくて本当にごめんなさい。

補足日時:2005/09/01 09:43
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この回答へのお礼

tetujin3さん、本当にごめんなさい。既にお礼を書いたつもりになっていて、今読み返していましたら、まだだったことに気づきました。大変に失礼をしました。お許し下さい。tetujin3 さんが、最初に簡潔な回答を寄せてくださったので、後の方からもいろいろと教えてもらうことが出来ました。
簡潔な書き方でよく分かりました。フェライトというのも初めて聞きました。
ご回答を頂き、誠にありがとうございました。

お礼日時:2005/09/01 09:41

マグネットの専門家ではありませんが体験談などを・・・



昔フェライトのマグネットを組み込んだ機器でマグネット単体(着磁済み)を外気と温度の変わらない倉庫で保管していて磁気特性が数%低下したことがあります。原因は低温減磁だそうです。機器に組み込んだ状態では-20℃でも問題ありませんでした。また組み込んだ状態でライフテストしたものを見ましたがほとんど変化していませんでした。
いままで扱った経験ではフェライト磁石は安定度高いと思います。フェライトは素焼きの陶磁器みたいなもので化学的に安定で経時変化はあまり問題にならないと思います。(希土類、特にネオジ鉄みたいに鉄が酸化する心配が要らない)普通の日常品のマグネットは組み込み機器みたいに寸法的制約が少ないので高価な異方性などの性能の良いフェライト磁石を選ぶ必要がないので低温減磁の確率も低いと思います。また多くはヨークが付いているので単品に比べるとはるかに低温減磁の確率は低いと思います。
詳しくは、下記もリンクとか「不可逆減磁」「パーミアンス」「B-H曲線」とかで検索とか、TDK、東金、日立(金属?後に続くのを忘れました)などのマグネットメーカの技術資料などを見てください。

マグネットで吸着力を出す場合、相手との密着の具合が低下すると吸着が大きく低下することがあります。
例えばマグネットに小さい鉄粉や汚れが付いていたり相手の平面の度合いが悪かったりすると吸着力は落ちます。磁力が弱くなったこと以外にこんなことも関連していると思います。

最後に何かにつけた方か良いかとの質問ですが個人的意見は着けられれば付けたほうがいいかあまり気にしなくても問題ないと思います。

参考URL:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiro …

この回答への補足

皆様、ご回答を寄せていただきありがとうございました。どの回答もすばらしいものでしたので、ポイントをどなたに差し上げていいのか迷いました。申し訳ありません。同質の回答ということにしていただいて、先着順とさせて下さい。勝手をお許し下さい。

補足日時:2005/09/01 09:45
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この回答へのお礼

>昔フェライトのマグネットを組み込んだ機器で・・・
→素人がこんなこと考えません、はい。限りなく専門家に近いですねえ。スゴイです。
>多くはヨークが付いているので単品に比べるとはるかに低温減磁の確率は低いと思います。
→このヨークとうのは何でしょうか?初めて聴きます。
専門家ではないと仰りながら、よくこんな難しいサイトを見る気になりますねえ。私なんぞは頭が痛くなりそうでしたよ。途中で諦めましたけど・・・(^^;)
ご丁寧な回答を頂き、誠にありがとうございました。

お礼日時:2005/08/31 18:52

質問者さんが使われている磁石は、既にNo1,2さんが回答されているように、鉄酸化物を主体にしたフェライト系磁石だと思います。

ただ、No1さんは少し勘違いが有るようで、フェライト系は確かに「フェリ磁性」と呼ばれる磁性体で、アルニコのような金属系磁石は「強磁性」と呼ばれる磁性体ですが、磁石としての性質に本質的な差は有りません。
どちらの磁性体も磁石の内部は、「磁区」と呼ばれる小さな磁石領域に分かれており、磁石を作った直後は各磁区の磁化方向はあまり綺麗に揃っていません。そこで、No2さんが説明されたように強い磁場を加えて磁区方向を揃えた(あるいは磁区が合体した)「着磁」という作業を行って強い磁石にします。
ところが、この磁区の磁化方向が揃った状態というのは本来磁石にとって安定な状態でないので、時間と主に徐々にまた元のようにばらばらな方向を向いた磁区構造(厳密に言えば、磁力線が磁石内部でループするような磁区構造)に戻っていきます。
温度が高くなったり、機械的あるいは温度的な衝撃があると、この戻り現象を促進するので、No2さんが説明されたように熱や機械的衝撃を避けるようにするのが良いです。なお、No1さんが説明された常磁性体に戻るのは、キュリー温度と言うもっと高い温度(フェライト磁石で500℃あたり)を越えた場合で、室温で磁石が常磁性体になることは有りません。
質問の、何かにくっつけておくのが良いかどうかですが。上述の熱や衝撃ほどの影響は無いと思いますが、何かにくっつけておくほうが磁石自身が発生する磁場を磁石自身に戻す道筋を有効に作れる、という意味で磁石内の磁区を安定に保つ効果が有るように思います。磁石の反発する磁極同士を合わせると、この磁区構造を乱す原因となって磁石は弱まりますから、注意してください。
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この回答へのお礼

とても分かり易く、しかも長文にわたって答えて頂き、感謝でいっぱいです。
>何かにくっつけておくほうが磁石自身が発生する磁場を磁石自身に戻す道筋を有効に作れる、という意味で磁石内の磁区を安定に保つ効果が有るように思います。磁石の反発する磁極同士を合わせると、この磁区構造を乱す原因となって磁石は弱まりますから、注意してください。
→なるほど、よく分かりました。それにしても、
磁石に造詣が深いのですね。驚きます。しかも、専門家ではないのですよね。
大変ご丁寧なご回答を頂き、誠にありがとうございました。

お礼日時:2005/08/29 21:14

磁石によっては熱に弱いものがあります。



No.1の回答者さんのおっしゃるように、私たちが生活の中で頻繁に使用している
フェライトは、その中に含まれるより微小な磁石達の方向性を揃えてやる事で、
磁石としての働きを示します。この作業を「着磁」と言います。
着磁された磁石の中で整列した微小な磁石たちは、熱を与えられることで
またばらばらになるエネルギーを得ます。するとフェライトは磁石としての
性質を失います。
また急に冷やした後に、突然温めたりなどすることで熱的な衝撃を受けて
磁石としての性質を失うこともあります。
そのため、寿命を考えるのであれば、熱には気をつけた方が良いと思います。

ただ、この熱に対する強さは磁石の種類によって大きく違うので、極端に
弱いものでは常温でも徐々に性能を失うものがあるかもしれませんね。
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この回答へのお礼

>・・・・。極端に弱いものでは常温でも徐々に性能を失うものがあるかもしれませんね。
磁石と熱の関係について教えていただき、よくわかりました。フェライトではなく普通の磁石(?)ではどのようになるのでしょうか?
また、実は#1でご回答を頂いたのですが、磁石を金属にくっつけて保存した方がいいのか、そうしない方がいいのかがよくわかりませんでした。よければご教授下さいませんか。
ご回答を頂き、誠にありがとうございました。

お礼日時:2005/08/29 14:04

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