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零戦の塗装ですが、21型は明灰白色がポピュラーです。

私は緑にしてみたいのですが、海軍機緑では変でしょうか。

52型と間違えられそうですが、機体色が緑でも21型と判断できる塗装、マーキングのポイントを教えてください。

A 回答 (4件)

今丁度、零戦21型のプラモ(1/72)を製作していた所、この質問を見つけました。

(good timing!)

零戦各型の外見上の相違点はお分かりでしょうか? 今回は塗装とマーキングによる判別方法は存在するかと言う質問ですので、各型の相違点については言及しませんが、もし、必要でしたら補足要求して下さい。

で、本題の塗装&マーキングについてですが、仰るとおり、零戦の塗色イメージと言うのは固定観念のようになっており、初期タイプ(11型から32型前期)は灰色(正式名は後述)、52型以降は緑色と言うイメージがつきまといます。私も同感です。

21形を緑色(正式名称=D1濃緑黒色)で塗装しても52型と見間違わないかと言う事ですが、外観で判別出来る人は間違う事はないでしょうが、これが出来ない人は、52型と思う可能性が高いと思います。零戦=緑色と言うイメージを植えつけたのは、過去の零戦プラモが殆ど52型をキット化していた為と推測出来ます。これには理由があり、52型は見た目が一番模型栄えするし、武装も強力な為(特に52型丙)、商品としてアピールする点が多いからです。零戦各タイプなんて当時はまだ詳しく分からない年代のプラモ好き(私も含め)が、こう言う状態を作っているのかもしれません。

21型にも緑色の塗装の機体は存在しますが、やはり灰色(J3灰色)の方が圧倒的に多いですね。

零戦の塗色の変遷を少し紹介しますと次のようになります。

昭和15年7月に正式採用された零戦(11型)は、それまでの標準塗装(ジュラルミン地の無塗装或いは、ワニス塗装)の塩害問題に対処する為、試行錯誤のうえ、灰色と言う事が決まりました。(この色調には諸説があり、飴色と称される艶あり塗料と言う説が最近では有力となっています)その後、戦局の悪化により、昭和18年6~7月頃に、上面=緑、下面=灰色と言う塗装が制式化されています。(転機は昭和17年8月のソロモン諸島海戦と言われています。)

その丁度転換期に製造されたタイプが21型、32型となりますので、緑色の21型や32型も少なからず存在します。

21型を緑色で塗装する場合、ソロモン海戦頃のマーキングにする事で、違和感なく緑色で塗装出来ると思います。(ただ、ソロモン海戦頃と言っても、そのマーキングを分かる人は少ないでしょうが…。)極端な言い方をすれば、空母搭載機は灰色、地上戦闘隊機は21型でも緑色と言う区分けが出来るかと思います。(厳密には、多少異なりますが…。)

注意点として、零戦は三菱製だと思われがちですが、中島でも数多く生産されており、塗色も三菱と中島では多少異なります。また、日の丸の白ふちの幅も両者で相違があります。(これ以外にも、相違点がありますが、省略します。)

零戦の塗装に関しては、まだ解明されていない点も多く、今後も新しい資料が発見される可能性があります。ご自分のイメージだけに捉われずに、違った塗装をするのも面白いと思います。

私が現在製作中の21型は灰色で塗装しようと思っていますが、機会があれば緑色で塗装して見ようと思います。

最後に零戦各型の変遷を書いておきます。(制式採用されたタイプのみ)

11型⇒21型⇒32型⇒22型⇒52型と言う順番です。(21型の次は22型ではない点に注意!)52型以降、54型、64型なども開発していたようですが、制式採用前に終戦日を迎えてしまいました。また、各型にも前期・後期に分かれていたり、甲・乙・丙などの相違点もあります。

長々と書いてしまいましたが、お役に立てれば幸いです。(ある程度の資料にもとづいての回答ですが、まだ解明されていない点も数多く存在しますので、「自信なし」とさせて頂きます。)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。ポイントはソロモン海戦ですね。肝に銘じておきます。早速そのころの資料を収集しようと思います。

他にも沢山の情報を教えてくださり、嬉しく思います。

叶うことなら今お作りになっている機体を拝見したい!

お礼日時:2005/09/12 22:02

Aradoさんの補足をちょっと・・・



三菱製と中島製の違いは、GSIクレオスさんからMrカラーでそれぞれの色が出ていますので、それを使うとお手軽かと思います。

なお、型番ですが、1の桁がエンジン、10の桁が機体構造の変更となっています。
11型 初期ロッド
21型 エンジンは同じ。翼の翼端をたためるように変更
といった具合です。なお、以下
32型 エンジンと翼の形状を改良。
22型 翼を21型と同じに戻した機体。
52型 いわゆる後期ロッド。形状の見直し。ロッドによって装備に差がある。

なお、塗装で一番違いを出すのは、緑色の21型の機体の部隊番号などをそのまま再現してしまうことだと思いますが・・・

この回答への補足

ご回答してくださったみなさまに感謝いたします。全員にポイントを差し上げられなくて残念です。ありがとうございました。

補足日時:2005/09/12 22:12
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

塗料のバリエーション凄いですね。ここまで至れりつくせりになっているとは。調色で悩まなくて済みそうです。一昔まえは「ソリッドカラー」という塗料がお気に入りだったのですが、現在入手困難(会社が解散した)です。

じつは、そう、緑色の機体の徹底再現が一番確実なのですが、資料が中途半端で。詳しい皆さんに、このマーキングがあれば、緑でも21型だ、と判断できるよ、というアドバイスをいただけないか、と思いまして。

型番の変遷まで教えてくださり、感謝です。

またよろしくお願いします。

お礼日時:2005/09/12 22:09

基本的に21型と52型は翼の形状などが違うので、わかる人には塗装が同じでもわかると思います。


なお、21型で濃緑というのはポピュラーではないですが、32型、22型は濃緑色で塗装されていたほうが多いですし、実は緑の21型(後期塗装)も存在しています。
基本の塗りわけは52型などと同じですが、下部を薄緑色(ディトナグリーンよりさらに薄い明灰緑色に近い色)で塗っていたようですので、そのあたりで塗装の違いを出してみてはどうでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございます。解る人には解るのですが、知らない人は全部同じに見えてしまう世界なので、頭を悩ませているのでした。

緑の機体もあったとの情報は得ていたものの、機体番号、配属、マーキングが解らず、いい加減にしあげると通の人から厳しいチェックが入るのが恐ろしくて。本来自分の楽しみのための模型なのですが、他人の目も気にするようになり、困ります。

ご回答していただき、とても感謝しています。

お礼日時:2005/09/12 21:58

緑ではありませんが、参考になれば。


ページの一番下に暗灰緑色っぽい21型機が載っています。

参考URL:http://www.darumaya.co.jp/metaruqpren.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。今ではメタルモデルでこんなに出来のいい商品が半完成品ででまわっているのですね。驚きました。ところで、このラストの21型、紫電改に見えてしまうのですが、写真の配置ミスでしょうか。
しかし、塗装に関しましては大いに参考になりました。またよろしくお願いします。

お礼日時:2005/09/12 21:52

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