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しばらく連休で予定も特にない
 
となると、夜型生活になる人と、学校や会社があるときと同じように、朝型で変わらず過ごす人がいます。(私は前者です)
 
両者にはいったいのどのような意識の(?)違いが生じているのでしょうか?
 
また言い方を変えて、どうして夜型の人はワザワザ夜型になってしまうのか、ということも教えていただけると嬉しいです。(自分がそうなるのに、なんでワザワザ親に怒られてまで夜型になってしまうのが、イマイチ分かりません・・・。実際にはそうではないのに、夜型の方がお得感があるような気もしてしまいます。)

A 回答 (2件)

ごきげんよう。



えっと、「朝型の人と夜型の人の意識の違い」というのがあるのかどうかはさておき、生物学的な「朝型の人」「夜型の人」の研究をメインにした話でよろしければ、いくらかは回答できると思います。長文失礼。


まず、私達の生体内には、いろいろな変動があるという話からです。

ふだんはあまり気にしていないと思うのですが、ヒトあるいは他の生物達は、さまざまな周期的変動(リズム)があることを経験しています。これらの変動には、数分間の周期で起こるものもあれば、数時間や数日の周期で生じるものもあります。
特に24時間という期間で生じる、生物学的過程における周期的変動は、サーカディアン・リズム/概日リズム(circadian rhythm)という用語でけっこう有名ですね。

【周期的変動の例】

○ 数分間単位のリズム:心臓の拍動数の変化
○ 数時間単位のリズム:ヒトの睡眠の約90分周期、ホルモンの分泌
○ 1日単位のリズム:約24時間周期での睡眠-覚醒サイクル、体温の変化
○ 1週間単位のリズム:週明けに活動しはじめ週末は休む
○ 月単位のリズム:ヒト女性の月経周期
○ 1年単位のリズム:春に芽が出てから秋~冬に葉を落とす(植物)


上のような生物リズムには、内因性・自律的なリズムと外因性・他動的なリズムがあります。特に私達ヒトの場合、両方のリズムが複雑に混ざり合った結果として、生活リズムが出来上がっています。

■ 内因性・自律的なリズム
人間や生物の内部のリズムで決まっているもの。光が当たらない洞窟のなかで生活したとしても、人間は約20数時間の睡眠-覚醒リズムを保って生活するなどの例があります。

■ 外因性・他動的なリズム
外的な環境(自然環境の法則および社会的なルールなど)によって決まっているもの。朝に太陽が昇り夕方に沈むのでそれに合わせて生活したり、仕事や学校があるので朝6時30分に起床するなどの1日単位のリズムや、1週間のうち月曜日~金曜日は働いて/勉強して土日は休みなどの1週間単位のリズムが思いつくでしょう。


以上の話をふまえて、「朝型」「夜型」について考えてみましょう。

まず「内因性・自律的リズム」に近い話かなと思うのですが、そもそも人間には生物的に「朝型(ヒバリ型)」と「夜型(フクロウ型)」の人が、それぞれ一定数いるのだ、という話があります。

■ 朝型(ヒバリ型 lark):
   早寝早起きで、午前中のほうが体調が良く活動的
   統計的に約10%の人間が極端な朝型
■ 夜型(フクロウ型 owl):
   朝寝坊タイプ、午後から調子が出て活動的になる
   統計的に約10%の人間が極端な夜型
■ 中間型(名前なし):
   昼間に最も活動的、残り約80%

当然、体内で起こる変化も朝型の人と夜型の人で異なっていて、たとえば、体温が最も高くなる時間が異なるとか、体内の伝達物質のレベルが最も高くなる時間が異なるという例があります。

朝型/夜型の違いは、私達の行動に影響を与えていることがわかっています。
たとえば、朝型の学生は、夜間課程で試験を受けるよりも全日課程で試験を受けるほうが高成績であるのに対して、夜型に分類される学生は、全日課程の試験よりも夜間課程での試験のほうが高成績であったと報告されています(Guthrie, Ash & Bendapudi, 1995)。


以上のような、生物的にみても朝型・夜型の違いというのが存在するのですが、上で述べたように、それに加えて、太陽の光が当たるかどうかなどの自然環境の要因や、明日は何曜日で仕事や学校があるかどうかなどの社会的要因があり、その結果として生活リズムが決まっているわけです。

ですから、夜型の人でも、平日は、仕事や学校やアルバイトの時間に合わせて生活リズムが形作られています。しかし、「明日は休みだ」というように社会的な制約がなくなった場合に、朝型の人と夜型の人がそれぞれ、その生活リズムが変化してしまうことが考えられます。変化しないことも考えられます。


生物的に朝型の人:
 「明日は休み」→「つい夜更かし」→「でもいつもどおり朝に起床」
 「明日は休み」→「つい夜更かし」
   →「でも一定時間眠らないと身体がつらい」→「休日だけ昼起床」
 「明日は休み」→「でも普通に早寝」→「いつもどおり朝に起床」

生物的に夜型の人:
 「明日は休み」→「つい夜更かし」→「でも習慣的に朝起床」
 「明日は休み」→「つい夜更かし」
   →「一定時間眠りたい」→「休日は昼起床に戻る」
   →「次の日は仕事」→「目覚ましをかけて朝に起床する必要あり」

このようにいろいろなパターンが考えられます。


さらに、「明日が休日」という場合には平日とは別の生活習慣が存在し、その結果として、どうしても睡眠時間と起床時間がずれてしまうということも、休日だけ夜型になる要因のひとつでしょう。

この意識レベルでの変化の具体例としては、「明日が休日なので会社の仲間と徹夜で飲む、その結果として朝帰りでそのまま寝てしまい、起きたら午後だった」なんていうことが思い浮かぶかと思います。別の例はNo.1さんが回答して下さっているので省略します。



話は以上ですが、これまで説明してきたのはすべて人間生活一般の話なので、質問者さんが休日に夜型人間になるのはどうしてなのか、という理由を確定させることはできません。

質問者さんがもともと生物的な夜型タイプなのかもしれませんし、質問者さんの部屋がカーテンが閉め切ってあって太陽の光が当たらなくて体内時計がリセットされないからかもしれませんし、「明日は仕事がないので金曜日の夜は徹夜でゲームをクリアするぞ!」というような、生活習慣レベルの問題かもしれません。上の話の内容を、御自分の週末~休日生活と照らし合わせて自己分析してみていただければ、夜型になってしまう原因が思い当たるかと思います。

この文章でのとりあえずの結論としては、生活リズムというのはいろいろなレベルで変化してしまう可能性があるので、上のいくつかの話を頭の片隅に置いて生活してみれば、いろいろ気づくことがあるかもしれませんし、もしかしたら何か生活が変わるかもしれません、ということでしょうか。


【この話に関係する参考文献】
○『時間の分子生物学 -時計と睡眠の遺伝子-』
   粂 和彦(著):講談社現代新書
○『睡眠障害』(前半部分は睡眠一般について、朝型と夜型の話も)
   井上昌次郎(著):講談社現代新書
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この回答へのお礼

詳しい説明をありがとうございます!人間は本能的にはすべて朝方なんだろうと思っていたのですが、10%はもとからの夜型なんですね。驚きました。ご紹介された本も読んでみようと思います。

お礼日時:2005/11/06 17:26

社会人です。

両パターンあります。

夜型のとき。
連休前の夜(普段は金曜日)仕事から直帰、「明日はゆっくり寝ててもよい」と思い、つい朝方まで好きなことをし、結果翌日は昼過ぎまでねて、「ああ何やってたんだろう。もったいない」とまた翌日朝まで活動、最終日(普段は日曜日)サザエさんを見ながら「ああ、今回もまたやってしまった」と後悔、、といった感じです(^^)

朝方のとき。
連休前の夜に、仕事が遅かったか、仕事の後に友達と遊んで(平日は直帰です)家に帰り(深夜12時くらい)、すぐに寝たとき。→いつもどおりの生活パターン

そうなると習慣上遅くとも7時には目が覚め、部屋を掃除、洗車etcを気持ちよくこなし、後は好きなことをして、最終日に「さぁ、明日からがんばるか!」という感じです。

結論:私の場合、夜パターンが損です。
ポイントは「休み前日の家に帰った時間」です。
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この回答へのお礼

私も、実際に得なのは朝方なのですが、なぜか夜型の方が得な気がしてしまうのですよね。(次の日起きて後悔、みたいな)。「休み前日の家に帰った時間」は確かにあるかも知れません。私の場合は、遅く帰ったときの方が夜型になりがちですが。ありがとうございます。
 

お礼日時:2005/11/06 17:24

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