No.1
- 回答日時:
こんにちわ。
悲しい、歴史の繰り返しです。
元をただせば2000年以上前にさかのぼる戦いですからね。
聖地を奪い合い、
そして、現代は冷戦を経て民族の利害関係をうみだし
アメリカが全面的にイスラエルのバックアップを引き受けた事により
新たな戦いに向かって行ってしまいました・・・・
このサイトは簡単にわかりやすく説明してくれていると思います。
参考URL:http://homepage2.nifty.com/doro-suke/israel04.htm
No.2
- 回答日時:
現代史における問題として限定したほうが分かりやすいと思います。
パレスチナ問題=中東問題、の発端は、第二次大戦の戦後処理問題と密接に関係しています。
ナチスによって虐殺されたユダヤ人の中に「シオニズム(シオンの丘に帰ろう)」という運動が起こります。シオンの丘とは、エルサレムにある丘:すなわちエルサレムに帰ろうということ。
この運動自体は当初概念的なものでしたが、生活基盤も精神的基盤も失ったユダヤ人たちの間から過激な運動へと変化してゆきます。
シオニズムは「ユダヤ人の国を造る」という運動に変わるのです。
このとき、「ユダヤ人の国」とは「ユダヤ人意外を認めない国」という意味です。
この運動はアメリカやドイツの影響下ではなかったヨーロッパのユダヤ人たちも同調し、資金を提供します。
また、ソ連領内のユダヤ人迫害を実行したスターリンは、ソ連からの追放と共産主義の輸出という二つの理由からシオニズムを支援します。
当初のシオニズムは本当に「シオンの丘」に帰るものではなく、どこかに土地があれば、そこを新たなエルサレムとしよう、と考えていました。
候補になったのは、ヨーロッパのどこか、南米のチリ、満州、北海道でした。
ヨーロッパには新たな国を造る場所がありません。
チリはドイツと連携した軍事政権でしたが、アメリカが反対し、
満州と北海道は、既に始まった米ソ冷戦で、米ソから見て互いに睨み合い、候補からはずされました。
パレスチナ地域を実質支配していた英国(当時英国の委任統治領)は、シオニズムの盛り上がりに対して、パレスチナ住民(アラブ人)に「決してユダヤ人は来ない」と約束します。(第一次バルフォア宣言:バルフォアとは、当時の英国外務大臣)
しかし、アメリカからの圧力(大戦で消耗した英国にアメリカは資金援助していた)で、パレスチナにユダヤ人を入植させる(第二次バルフォア宣言)発表をします。
バルフォアの二枚舌外交と呼ばれるものです。
これが、現在に続くパレスチナ問題の始まりです。
イスラエルが建国されたときの承認は、ソ連、アメリカの順となり、当時の米国政権は国内ユダヤ団体から二番目になったことを非難され、窮地に陥ります。
これをきっかけに、米ソによるイスラエル援助合戦となり、アラブ諸国との関係を重視したソ連(結局イスラエルは米国寄りになったので)は、アラブ側を支援し、アメリカはイスラエルを支援するという構図になります。
この問題の悲劇は、実際にそこで暮らす住民意思ではなく、石油の利権までからむ大国の思惑に翻弄され、憎しみが憎しみを生むことになってしまったのです。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
はじめまして。
この問題は国際社会の中でも1、2を争う難題ではないでしょうか。現在パレスチナ地方には主にアラブ人とユダヤ人が生活をしており、この両者の対立をイスラエル・パレスチナ問題と言っています。
では、なぜこの両者が憎しみあっているのかとは言われる通り歴史的な物が大きいでしょう。
紀元前の時代、パレスチナ地方にはユダヤ人が生活していました。
そこへアラブ人が攻めてきてユダヤ人を追い出した形になります。
そしてアラブ人が生活を何世紀にも渡りその地で生活をしてきました。
一方追い出されたユダヤ人はヨーロッパ地方へちりじりになったのですが、その地では迫害にあいます。
宗教差別、職業差別、地域差別等さまざまな形で被害にあいます。
そうして何世紀もの間被害にあい続けたユダヤ人は、パレスチナの地へ戻って集団生活を行おうという思想(シオニズム)が20世紀初頭に生まれました。
この思想に感化したユダヤ人は一斉にパレスチナを移住を開始しますが、そこは既に何世紀にも渡ってアラブ人が生活をしていました。
いきなりやって来て「ここに俺は家を建てる」「ここは俺の庭だ」と言われると当然アラブの人が困ります。
そんな時に第一次世界大戦が起きます。
当時パレスチナを占領していたのはトルコ帝国でした。
その敵対国であるイギリスはトルコ帝国打倒の為にパレスチナにいるアラブ人とユダヤ人にそれぞれ独立を餌に見方にしました。
(これが俗に言う二面外交です。また、この時アラブ人を率いたのがアラビアのロレンスと言われる人物です。[蛇足])
終戦後この2面外交が問題になり折衷案(土地を分割)で収めようとしましたが当然アラブ人は納得いきません。
一方のユダヤ人は国際的に認められたと考え、各地からパレスチナの地へ多数移住してきました。
自分達の生活空間がみるみる侵されていく内にアラブ人は集団的にユダヤ人の排斥行動を起こし、その地で生活しているユダヤ人もそれに対抗するために各地からの移住をどんどん受け入れていきました。
そのような時にドイツではユダヤ人排斥を唱えるナチス党が台頭し政権をとるにまでいたりました。
これによりヨーロッパ各地から移住の度合いが加速し、パレスチナの地の混乱も度合いを増していきます。
第二次世界大戦はユダヤ人は積極的にイギリスへ味方をし、アラブ人はドイツ寄りでユダヤ人への攻撃を強めていきます。
この対戦終了後、イギリスはパレスチナの委任統治を断念し、国際連合に処置を委ねます。
その結果、はれてユダヤ人国家が国際社会で認められ「イスラエル」が建国されました。
しかし、この国連の判定も土地分割であった為アラブ人は納得いかず、ついには独立国家イスラエルと周辺のアラブ国家を
巻き込んでの戦争にまで起こる事態になりました。(第一次~第四次まで至る中東戦争です。)
中東戦争の結果イスラエルが勝利し、国連が分割時に決めたアラブ人の土地までイスラエルが占領し現在に至っています。
当然アラブ人側は面白くありませんし、ユダヤ人は苦労をして手に入れた国家なのでこの国家の崩壊を恐れて強硬な
姿勢を崩しません。
長くなりましたがこれが歴史経過です。
勿論人それぞれの解釈や参考にした物や師事した人により幾通りにも解釈はできます。
また、記述していませんがpachikuさんの言われる通り、大国も無視できる存在ではありません。(中東戦争にも関与してました)
歴史的、民族的にややこしいうえに、そのような物が絡んで入る為ますます解決が困難になっていると思います。
PS.
pachikuさんへ
回答とは関係ないですが、新国家建設に北海道が入っていたと見て驚きました。
よろしければ、その本(?)のタイトルを教えてもらえませんか?
とても興味が湧いてきました。
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