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医学ラテン語について質問があります。
喉頭軟骨はCartilagines laryngisとなり,「名詞主格+名詞属格」ですが,
甲状軟骨Cartilago thyroideaは「名詞主格+形容詞主格」です。
この,「名詞主格+名詞属格」となる場合と「名詞主格+形容詞主格」となる場合では,どうしてこのような違いが生じるのでしょうか?
ご教授願います。

A 回答 (3件)

医学は専門ではありませんが、



Cartilagines laryngis「咽(larynx)の軟骨(cartilagoの複数)」

Cartilago thyroidea「甲のような(thyroideusの女性形)軟骨」

後ろの単語が名詞だったり形容詞だったりと不統一なところに疑問をお持ちなのでしょうか。名詞を修飾するには大きく分けて形容詞による場合と属格(所有格)による場合があります。これはラテン語に限らずほとんどの言語で同じです。ご質問の二語を逐語的に(医学用語らしくなく)英語と日本語に直してみると、

throat's cartilage (cartilage of a throat) のどの軟骨
thyroid cartilage 甲羅のような軟骨

また、日本語の用語も

咽頭軟骨:「名詞+名詞」咽頭の軟骨
甲状軟骨:「~状」は「~状の、~状な」のように形容詞的に使う(実際は名詞+助詞、形容動詞)
いずれも熟語の場合は間の平仮名を省く。
このようになっています。

結局、名詞を形容する場合、「ある部位の~」と言いたければ部位は名詞なので名詞属格を、「形状、性状」を言いたければそれには形容詞があるので形容詞(主格)を伴わせることになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても分かりやすい説明でした。

お礼日時:2006/04/23 21:34

thyroideusのような-oide-を含む形容詞は名詞化しません。

ですから同根の形容詞と名詞が揃っていないので「名詞の属格」ということはないはずです。だから形容詞。

larynxは派生形容詞としてlaryngealis,laryngeusの2形があります。この種の名詞と派生形容詞が揃っている場合は使い分けの基準が悩ましいですね。

被修飾語が実質のある組織(musculus、nervusなど)の場合は形容詞、cavitas「腔」とかpars「部」だと属格のことが多いような気がします。linguae(舌の)oris(口の)のような外見上わかりやすく、古くから知られていたような部位も属格がよくあるみたいです。

被修飾語の名詞が単数・複数のどちらも良く使われるときは属格だと数や格を一致させる必要がないのでそのほうが便利かも。

けれども、Stratum circulare tunicae muscularis gastricae 「胃の輪筋層」のようにぞろぞろと長く連なる場合は
Stratum(名中主) circulare(形中主)
tunicae(名女属) muscularis(形女属)
gastricae(形女属)
といった具合で性数格が一致する「形容詞による修飾」のほうが全体の構成が明確です。

とりとめも確証もなくごちゃごちゃと書き連ねましたが、それぞれの表現法に一長一短があるので統一されていないのだと思います。用語が導入された時代や国、分野(運動器と内臓、医学と歯学領域)といったこともあるみたいです。
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この回答へのお礼

そうですか。
特に統一されていないのですね。
文法的に何か理屈があればと思ったのですが,一つ一つ覚えてゆくしかいないのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/23 21:35

名詞(属格)の名詞(主格)



形容詞が名詞主格を形容している。
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