
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
一応、坊さんですが、かといって鬼神や悪魔について専門的に調べてはおりませんので十分な回答にはならないと思います。
仏教の場合の鬼神についてのNo.1No.2の説明で概ねあっていると思います。具体的な仏像の例で言うと、四天王、八部衆、十二神将などが該当すると思います。インド土着の神が仏法の守り神(護法神)として如来を守護するような形で祀られています。弁財天、大黒天、帝釈天などももともとはインドの神様です。
こういう立派な守護神として礼拝の対象となっているインド伝来の神様がいる一方で、人間の中にある邪まな心を象徴する存在として「邪鬼」という存在があります。上に挙げた四天王に足で踏みつけられています。また、下僕的な存在として「龍燈鬼」という像があります。
http://www.asahi.com/offtime/eventc/TKY200409010 …
死ぬことを「鬼籍に入る」と言う言葉があるように、死者のことを鬼と中国では言っております。
この考え方は日本にも影響しております。先の回答にもありますように、日本では一般に恐ろしい容貌の生き物・妖怪のことを鬼と呼んでいます。そして、一般に他界・異界にすむ生き物のことを鬼と呼んでいます。例えば、「古事記」でイザナギノミコトがイザナミノミコトを追って黄泉国へ行きます。そして、見てはならないものを見たため、黄泉の国の醜悪な生き物に追いかけられます。この醜悪な生き物を一般に鬼とみなしてきました。
また、大江山の酒呑童子の伝説に代表されるように、山中の鬼の棲家があると考えられてきました。これは、当時一般の人間にとって山中は他界だったからです。一般の人間の世界とは隔てられた世界と考えられ、そこには恐ろしい容貌の生き物・鬼がいると考えられてきました。
これは、仏教の立場というよりも、中国日本の民俗学的な考え方と言うべきでしょう。
仏教で悪魔という場合、仏道修行を妨げる魔物をさします。サンスクリット語のマーラmalaと
いう言葉の訳語です。音写語では魔羅と書きます。実体的な生き物を意味するというよりは、私たち人間の心の中に在る欲望や煩悩のことを象徴的に言っているのです。
お釈迦様が菩提樹の下で禅定に入り今まさに悟りを得ようとしているときに、悪魔が美しい女性たちに姿を変え、誘惑をしようとします。また武器を持った勇壮な武将に姿を変え、が剣で切りつけてきます。お釈迦様の禅定は揺らぐことなく、悪魔を追い払い、そして明の明星が空に輝く時、お釈迦様は悟りを開かれた。と仏伝には書かれています。この時の悪魔も実在の生き物というよりは、私たちの心の中の煩悩のことであると解釈する方が妥当であろうといわれております。
魔羅が我々のこころを乱すものであるという意味から派生して、この言葉が「或る物」を示す隠語として用いられるようになったようです。
http://genyu-sokyu.com/essey/essey05/19.html
キリスト教については不勉強なので、回答できません。
No.2
- 回答日時:
日本で鬼というと頭に角を生やした妖怪。
中国で鬼というと死者、幽霊という意味です。
仏教の鬼神ってのは仏様に懲らしめられて改心したとう
ヒンズー教などインドにいた他宗教の神々です。
キリスト教では鬼はいませんがその代わりが悪魔ですね。
他宗教の神々を吸収した仏教と違い、
キリスト教は他宗教の神々を完全に敵対者、
悪魔として葬っていきました。
エクソシズムってのは今でいう精神病患者を
昔の人は悪魔に憑かれたと思い、神父やお坊さんに悪魔払い、
今でいうカウンセリングのようなことをしてました。
病は気からなので、儀式を行い魔を払ったと言われることで
精神が落ち着いて治ったりしたらしいです。
No.1
- 回答日時:
きちんと学んだわけではありませんが、仏教には鬼神は存在しますがキリスト教には存在しないはずです。
逆にキリスト教には悪魔が存在しますが、仏教では存在しないはずです。
キリスト教で「鬼」という概念がなく、悪行をはたらく異形の者は「悪魔」や「魔王」と見なしていると思います。
仏教も同じように「悪魔」という概念がなく、それにあたる言葉が「鬼」「鬼神」「悪鬼」等になると思います。
キリスト教の「悪魔」は差別なく誰かしらの心の生じた隙間を突いてきますが、仏教の「鬼神」は主に修行をしている人間の妨害をおこないます。
ここが大きな違いではないでしょうか。
これは日本仏教の中の情報なので、チベット仏教やインド仏教になれば「悪魔」という概念が存在するかもしれません。
かれこれ6年以上も前に習ったことですので明確な答えでなく申し訳ありません。
悪魔学に関するサイトも多いので、検索をかけて調べてみると楽しいですよ。
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