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モンゴルは、旧ソ連にリードされて社会主義国として歩み始めた

そうですが、

(1)旧ソ連はどのような思惑がありモンゴルと近い関係でいたのか?
 (旧ソ連にとってのメリットとは何だったのか?)

(2) (1)とは逆に、モンゴルにとって旧ソ連の衛星国でいるメリットとは何だったのか?

緊急で知りたいのですが、2つの国について今まで深く知らなかったので分かりません。教えて頂けないでしょうか?

A 回答 (3件)

専門家ではないので憶測の域を出ていませんが…


(1)ロシアは、かつてモンゴル帝国に支配されていたことがあり、モンゴルに対する警戒感やコンプレックスを長い間持ち続けていました。そのモンゴルを「事実上の支配下」に置くことで、安心感を得ることができたのではないでしょうか?

(2)中国の脅威に対する「安全保障」でしょう。モンゴルは、中国の辛亥革命後の混乱のドサクサで独立した経緯があり、中華民国はモンゴルの独立を認めませんでした(中華民国の継承者である台湾政府は、現在もモンゴルの独立を認めていなかったと思います)。また、モンゴルの一部は「内モンゴル自治区」として今も中国の主権下にあります。
このため、独立を保障するものとして、ソ連の後ろ楯が必要だったのだと思います。
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この回答へのお礼

卒論の中間発表で必要だったので、非常に助かりました。

お礼日時:2006/07/09 20:47

こんにちは。


まず下のURL(ウィキペディア)などで、モンゴル人民共和国(今はモンゴル国)の成立の経緯などを見られた方がいいと思います。

他の回答でいきなり中国の脅威とかに言及されていますが、それはもう少し歴史的には後の話であり、また中ソ対立などもモンゴル人民共和国成立のときの話は直接関係はありません。

その前提を踏まえて、
(1)帝政ロシアがソ連に変わってソ連も成立当初はシベリア統治に最初から力を入れられず(ソ連成立後10年間程度)、日本軍がシベリア出兵したりで一時的にシベリア支配がゆるんだ時代を経て、国内が落ち着いてくると、基本的には帝政ロシアもソ連も「南下政策」で不凍港を求める立場は変わりませんので、東へ南へ膨張する動きは同じで、その先にモンゴルもあるわけです。

その後スターリンの時代になると膨張傾向は歴然となり、社会主義陣営を拡大するという建前もあり、影響力拡大を進めていきますが、第2次大戦前までは西はドイツの勢力、東(中国東北部など)は日本の勢力が強かったので、ぎりぎりの拡大範囲がモンゴルまでだったと言えます。

戦後、冷戦が始まると、西側陣営との対抗からソ連の影響力はコミンテルンなどを介して中華人民共和国まで拡大します。モンゴル人民共和国はソ連から見れば一応独立国ではあるものの、完全な支配下にあり、東欧の国と大差ない状況であったと思われます。その後中ソ対立が顕著になると、モンゴルは中国に対する軍事的最前線として重要な位置づけになり、中国領内のモンゴル族(内モンゴル自治区)の存在もあって中国との駆け引きの必要性などもあり、さらに手放せない存在になってきます。

(2)モンゴル側から見れば、人民共和国成立当初はソ連に次ぐ2番目の社会主義国として、当然地理的関係もあり、ソ連に接近することで政権側は権力維持を狙います。その後も戦前などは日本の影響下にあった内モンゴルとの対抗軸としてソ連と協調するのは当然の結果だったと思います。

戦後は、完全に東側社会主義陣営に組み込まれ、中ソから見れば中国との間でモンゴルを内と外で分割して統治することで、大昔のモンゴル帝国再来を防ぐ意味もあったと思いますが、モンゴル側もとりあえず政権維持の立場から中ソ両国と良好な関係を保ちたい意図もあったと思います。中ソ対立後も、モンゴルはソ連から大きな経済援助が続けられていたはずなので、ソ連と実質一体化することが一番のメリットであったと考えられます。モンゴルは面積は広いですが人口は数百万人しかいないので、この規模では当然強いところに擦り寄るしかありませんから、ソ連が崩壊するまでは衛星国として成り下がっていた、またはモンゴルの権力者もそういう形でしか政権を維持するすべはなかったと思います。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3% …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/09 20:45

(1)中国と国境紛争を抱える中で共産主義国のリーダーとして、一つで多くの国を参加に抱えることが、リーダーシップを保つ上で必要です。

さらには大国に囲まれた小国ですので、どちらかにつくことになります。ソ連が手を差し伸べなくてはまた中国の傘下に入る恐れがあり、それは対中国の安全保障上許されないです。ソ連の背中が友好国であることそのものが旧ソ連にとってのメリットでしょう。
(2)中国の脅威に対する「安全保障」のほか、経済的な援助に加え、国家運営のノウハウや知識階級の養成、派遣も必要です。
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この回答へのお礼

参考になりました!!

お礼日時:2006/07/09 20:46

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