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無農薬有機栽培において、有機農産物につく害虫を食べる虫をつくる、という現在一部の植物での実験段階の方法を教えてください。

A 回答 (2件)

害虫駆除に、その天敵を農薬のかわりに利用するということでしたら、すでに実験段階ではなく、実用化されており、農薬メーカーなどから販売もされています。



ただし、これらは、新種の「害虫を食べる虫をつくる」のではなく、「既存の天敵昆虫を繁殖させて販売している」ということのようです。

「生物農薬」や「天敵農薬」といったキーワードで検索すると、農薬メーカーや農業試験場などのサイトでかなりひっかかりますので、このへんの情報が得られると思います。

参考URL:http://www.savegreen.co.jp/tenteki_list.htm
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この回答へのお礼

 この「無農薬栽培の害虫駆除」についての、私のあいまいな質問に答えていただき、ありがとうございます。もうこれは実用化されていたんですね。とても参考になりました!

お礼日時:2002/03/06 19:27

 どのような趣旨なのか不明で明快な回答ができませんが、害虫に卵を産み付けて幼虫が害虫体内を食べ荒らし最終的に殺す虫(寄生蜂など)、害虫を食べる虫(補食性昆虫・ダニなど)が知られており、ヨーロッパでは特にオランダあたりで施設栽培において実用化されて害虫防除に役立てられています。

日本でもそれら天敵昆虫が輸入され、日本の栽培様式、気候にあった天敵放飼技術が開発されてきました。また、日本に土着している天敵昆虫についても、その生理生態が調査され、害虫防除の実用化がされつつある種類もあります。
 天敵昆虫に限らず、生物の特性を利用した生物防除は、ある種の昆虫しかかからない病原菌を散布して、対象虫のみを殺す天敵微生物資材などもあります。
 それら天敵資材は、なにも無農薬有機栽培で使われるわけでなく、また、殺虫剤を使用せずにそれだけで防除しきれるものではありません。大発生してしまった害虫を駆除するには、天敵資材では害虫の増殖速度に追いつかず、防除し切れません。
 現在、それら天敵資材は、害虫の発生予防を主眼において導入され、大発生した場合に農薬を併用して密度を抑えるという観点で導入されています。
 ほとんどが施設栽培の野菜に対しての登録ですが、微小害虫(アブラムシ、ダニ、コナジラミ等)を補食したり、寄生したりする昆虫が多数あります。他にも特定の害虫に対して天敵として知られている虫は多数ありますが、それらはまだ研究段階のものが多く、実用化にはまだまだでしょう。
 露地作物では、実用化されている天敵昆虫が畑にとどまってくれず、逃げて(拡散して)しまうので、難しいのが現状です。
 あと、天敵昆虫は害虫を食べ尽くしてしまうと餌がなくなって死んでしまうので、栽培期間中を通じて被害の影響が大きくならない限りほどほどに害虫を温存しておくよう、害虫の増殖が可能な植物をハウス内に植えておくことで、結果的に天敵昆虫も生存できるようにしておく技術が開発されつつあります。
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この回答へのお礼

大変的確な回答をありがとうございました。

お礼日時:2002/03/12 22:52

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