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 住宅の基礎にベタ基礎工法というものがあり、布基礎(厳密には布基礎ではないのかな?)の中をコンクリートで覆う工法のようですが、ここで疑問があります。
 その内部はコンクリートを厚さ○○cmで構成されるようですが、鉄筋はシングルですので、構造的に意味を成すのかが非常に気になるところです。個人的には、このような工法は単なるクラック防止と湿気防止程度にしか考えられないのですが・・・。この考えは間違っているのでしょうか。個人的には、ダブル配筋くらいはしないとスラブにはならないと思うのですが。
 どなたかご存知の方教えて下さい。
  

A 回答 (7件)

つぎの3項目について私見を書きます。


A  >束の下部分・・・防湿コンクリートなのかベタ基礎なのか?
B  >鉄筋はシングルですので、構造的に意味を成すのか
C  >ダブル配筋くらいはしないとスラブにはならない

A について
「束の下は○○である」と考えると間違いです。
「束を○○で支持する」と考えた方がわかりやすいです。
○○を防湿コンクリートにするかベタ基礎にするかは
敷地の地盤条件・配筋の施工難易度・予算など総合的に設計者が判断すべきものです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
以下は私の推定で間違っているかもしれませんので、自信なしにしています。

Aの補足
No5さん回答の参考URLにあるべた基礎配筋表の(注)スラブスパンと配筋の左にある図
からわかるように
この表のスラブ計算は、荷重は全部土台に受け持たせて、束まで荷重がかかる詳細な計算は省略しているように思います。
一般的な住宅であれば、この程度の構造計算で、建物の全体的な安全は確保できるものと思います。

BおよびC について
構造計算によって求めたスラブの幅1メートル当たり必要な
鉄筋量=鉄筋1本当たり断面積×本数 
この式が成り立つ太さの鉄筋と本数であれば、計算上はスラブとして成り立ちます。
実際には、鉄筋の最大間隔を25cmとすれば太さに関係なく4本以上必要になります。
もし、多数本必要で最小間隔が25mm以下になれば引っ張り側へ2段に配筋する必要があります、
木造建築の基礎ではこんなに多量な鉄筋が必要になることはないと思います。

ごく一般に見かける、通称べた基礎のダブル配筋というのは
上で説明したスラブ引っ張り応力側への2段配筋ではなく
スラブの下側と上側に配筋したもので、厳密なスラブ計算ではなく
No5さん回答の参考URLにあるべた基礎配筋表などから決定したものと思います。
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布基礎の構成として、ベースと立ち上がり部分です。


ベースは、建物の荷重をささえるものです。
同じ重さの場合、ベースの巾が広いほうが、基礎を小さくすることが可能です。m2当りの重さが減るからです。
通常、ベースはシングル筋です。
一方、べた基礎のベースは、布基礎のベースが大きくなって、ベースが一つになったものです。
防湿コンクリートは、布基礎の間を打ったコンクリートで構造とは関係ありません。
以前は、基礎の内部は、GLより盛土して、建物の内部に水が浸入しないようにしていましたが、この盛土がコンクリートにかわり、防湿性をもたせたのが、防湿コンクリートです。
ですから、べた基礎のベースと防湿コンクリートは同じコンクリートですが、役目はぜんぜん違います。
先ほど、ベースは、シングルで十分と述べました。
理由は、住宅の基礎は通常圧縮力がかかっています。
強い風と地震のときに、引張力がかかります。
圧縮力はコンクリートが負担し、引張力は鉄筋が負担します。
圧縮力に比べると、引張力は非常に小さいです。
そのため、引張力がかからない基礎は、構造上、無筋でもOKです。(建築基準法にでています)
引張力がかからない基礎はないので鉄筋を入れます。
ですが、非常に小さいですし、引張力の一部もコンクリートが負担します。(設計上はコンクリートの引張負担分は0として設計します)
そのため、シングルで十分です。
べた基礎のベースは、布基礎のベースが大きくなったものです。ですから、シングルで十分です。
通常、地耐力が、5t/m2以上のとき、布基礎です。3t/m2以上のときは、べた基礎です。それ以下は、基礎補強になります。
RC造のスラブは、同じように見えますが、べた基礎のベースとぜんぜん違います。
スラブは、床の上に載せた荷重を、梁に流すためにあるものです。
ですから、それなりの厚みが要求されます。
厚みによっては、ダブル筋になります。
スラブには、たわみと振動が加わりますので、厚くなります。これ以上は専門的な話になりますので割愛しますが、
べた基礎のベースが、布基礎のベースと同じものであることをわすれないでください。
また、RC造の床スラブと違うものであることもわかってください。
強い構造物をつくるためには、シングル筋、ダブル筋も大事ですが、それより、かぶりの確保、鉄筋にコンクリートがまわるか、打つとき十分に振動を与えて、空気を外にだして、隙間なく打つほうが大事です。
ダブル筋にしても鉄筋にコンクリートがまわらなければ、意味がありません。
ダブルにして、コンクリートがまわらない構造物よりシングルにして、確実にコンクリートをまわすほうが構造上は強いです。
ダブルにするのは、多くの場合、厚みが200以上です。

この回答への補足

 かなり、詳しい回答をいただきましてありがとうございます。
 私の勉強不足のために回答者様に質問の真意が伝わっているのか気になるところですが、私が今回疑問に思っている「基礎」とは、いわゆる布基礎のような主に家の外周部の立ち上がりのある部分ではなく、内部の部分で、束の下(大引きの下)の部分と言えば良いのでしょうか?防湿コンクリートなのかベタ基礎なのか?という部分なのですが。ご理解いただけましたでしょうか?それとも、それを理解して頂いた上でのの回答なのでしょうか。

>べた基礎のベースと防湿コンクリートは同じコンクリートですが、役目はぜんぜん違います。

 正に、ここのところなのです。D10@300程度でもべた基礎と呼べるのかどうかなのです。※あくまでも外周部ではなく、内部です。

>べた基礎のベースが、布基礎のベースと同じものであることをわすれないでください。

 つまり、私が疑問視している部分(束の下)はベタ基礎のベースと言うことなのでしょうか?

すみませんが、再度回答くださるようお願い致します。

補足日時:2006/09/15 20:22
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>果たして構造計算上でシングル配筋がなりたつのかが非常に疑問です。



もちろん建てる住宅の仕様(階数、重量、スラブの大きさなど)にもよりますが、構造計算上シングル配筋が成り立たないなんてことはありません。

実際にウチ(木造2階建て)は構造計算をしてシングル配筋で成り立つことを確認しています。

また、住宅保証機構のHPに構造計算の結果の一例が出ていますので、これを読まれると良いと思いますよ。

参考URL:http://www.ohw.or.jp/seinou/gijyutsu/shiyou16_6. …
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基礎は、柱から伝わる建築物の全荷重を受けて、基礎版の下の地盤の耐力と釣合っています。


基礎は地盤の反力によって支えられていますから、たわみが有りません。
(支えられていない場合は、建物は沈下する事になります)
一方、床スラブは四方を梁だけで支えられた物ですから、許される範囲のたわみが生じます、
同一には語れないと思うのですが。
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まさしく今、べた基礎の配筋仕様などについて建築会社のとの間で議論をしていて、関連法令や建築工学などをかなり詳しく調べましたのでお話しします。



まず、質問者さんの言われる基礎が「べた基礎」だとします(布基礎+防湿コンクリではなく)。
その場合、シングル配筋だからと言って直ぐにおかしいとなる物ではありません。
基礎の強さはシングルorダブルだけでなく、鉄筋の太さ、間隔などで変わってきます。

重要な事はシングルorダブルでなくて、べた基礎の仕様が何を根拠に決められたか?ということです。

まず契約書に書かれていようが無かろうが絶対に守らないと行けない建築基準法関連の規定では建設省告示第1347号にベタ基礎の仕様が書かれております。この規定はでは鉄筋の太さ、間隔などの最低基準がありますがダブルでないといけないとは書かれておりません。また建築基準法施工例79条に鉄筋のかぶり厚(コンクリの厚さ)の最低基準が決められております。

この建築基準法は第1条に書かれているように国民の生命、健康、財産の保護の為の最低限の基準であり、これが守られているということが本当の意味で余裕を持って安全であると言いにくいようです。(基礎に限らず建築基準法には本当に最低限の事項しか規定されていません)
しかし、既に契約済みで契約の中に公庫の仕様など他の仕様に従う事が条件として入っていない場合、建築基準法の最低限の仕様にしたがっていれば施主としては何も言うことができません。

一方で、契約の条件に公庫仕様や他の仕様が含まれている場合はちょっと変わってきます。

私の知っている限り公庫の仕様と財団法人住宅保証機構の仕様では、ベタ基礎を採用する際の仕様(配筋基準)は構造計算によって求めることが義務づけられています。ここでいう構造計算とは基礎に加わる重量やスラブ(部屋と考えてください)の大きさにより鉄筋の間隔などを計算する物です。本当に構造計算によって求められた配筋仕様であればシングルであろうが問題無いと考えることができます。

いずれにせよ、現在予定している基礎の配筋仕様がどのような根拠で決められたのか確認されると良いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど、構造計算により配筋量などで決まる。ということですよね。この考え方は頷けるのですが、果たして構造計算上でシングル配筋がなりたつのかが非常に疑問です。実例として○○工務店などのHP上では、シングルでD10~13@150くらいに見える写真でべた基礎と公表しているものもあるのです。
 私が考えるべた基礎は、家全体のの荷重を支えるものなので、耐圧盤というか、例えばRC造の2階床くらいの構造でなければ意味がないと単純に思うのです。
 ちょっと話が混同してますが、湿気防止のためのコンクリート土間とベタ基礎を工務店などは混同しているような気がするのです。
 ご教示のほどよろしくお願い致します。

お礼日時:2006/09/14 12:33

参考URLを貼りましたが、シングル配筋も存在します。



教えてGooなので教えますが、簡単に調べられてそれ以外の情報も入手できるのでぜひ「web検索」を活用してみて下さい。

参考URL:http://www.fukuyamahome.co.jp/2by6/kiso_1.html
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
参考URLのD10@300もやっぱり、クラック防止程度にしか考えていないように感じるのは私だけなのでしょうか。
 土質や建物などの環境にもよるでしょうが、この標準的な図で構造上十分なのでしょうか?

お礼日時:2006/09/14 12:37

方法は2種類ありまして、このやり方と、最初に全面の床を打ってから、立ち上げをする工法とあります。



この後者がべた基礎でして、もう一つは、布基礎+防湿コンクリートという形ですね。

初めから、用途に違いがあるのです。

ただし、厚みをつけたり、生コン強度をあげれば、強くはなり、布基礎の横への強化になりますが、本当に強い物を作るなら、べたですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
布よりベタなんですね。

お礼日時:2006/09/14 12:41

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