アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

タイトルに書いた「~てもらう」「~てあげる」のことをやりもらい表現というのでしょうか?
では「もらう」「あげる」は何と言うのですか?
これらの違いはなんというのでしょうか?
授受表現や補助表現とは違うのですか?

またこのような表現は英語ではないと聞いたのですが本当ですか?
なぜ日本にはあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

研究者によって用語やそれに含まれる範囲が異なるのでやっかいですが。


まず,「くださる・くれる・さしあげる・あげる・やる・いただく・もらう」を基本「授受動詞」あるいは「やりもらい動詞」といいます。

さらにこれらを補助動詞として用い,動詞の連用形+「て」につけて,「~てくださる・~ていただく・~てくれる・~てもらう・~てさしあげる・~てあげる・~てやる」とすることができます。

また視点を変えて,ものや情報のやりとりをすべて「授受」と捉えるならば,「貸す・借りる」「売る・買う」「教える・教わる」も含めることができます。

ある人はこれらすべてを「やりもらい表現」「授受表現」と呼び,またある人は基本授受動詞とその補助動詞用法をあわせて「やりもらい表現」「授受表現」といいます。またもっと広く「行く・来る」などとの関連から考察する人もいて,なかなか面白い分野です。


>このような表現は英語ではないと聞いたのですが本当ですか?

別の方法を用います。たとえば間接目的語。
I opened him the bottle. / I opened the bottle for him.
「私は彼に瓶を開けてやった」
My father bought me a camera. / My father bought a camera for me.
「父は私にカメラを買ってくれた」
Bring me the book. / Bring the book to me
「その本を私に持って来てくれ」
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます

自分はどうやら授受表現とやりもらい表現、補助動詞がこんがらがってたみたいです
丁寧に回答してくださってありがとうございます

英語では他の単語を代用するのですね

本を読んだこところ授受表現は英語にはみられなく日本語や韓国語などの言語が使っている
みたになことが書かれていました
これは海外と日本の文化の違いで生まれたのでしょうか?

お礼に質問文を書いてしまいすみません…

お礼日時:2006/09/20 21:37

直接的な回答にはならないかも知れませんが、「やる」「もらう」「くれる」という動詞は、動作を表す敬語表現の基礎になります。



語    敬語    敬語の種類   動作の主体
やる (差し)上げる  謙譲語     自分
もらう  いただく   謙譲語     自分
くれる  下さる    尊敬語     相手

これらの語は補助動詞的に「~てあげる」「~ていただく」「~て下さる」というように、本来の意味は薄れて尊敬・謙譲を表すことになります。また、「て」を挟まずに「ご覧くださる」「ご覧いただく」「お書き下さる」「お書きいただく」という表現も存在します。

 最近、「いただく」という言い方が増えましたが、動作の主体が自分だと考えると(すなわち「書く」のは相手だが、「お書きいただく」のは自分)ちょっと厚かましい表現だと考える人も(わたしも含めて)かなりあるように思います。今回の国語審議会の課題の一つに「敬語」を分かりやすくするという事があります。ひょっとしたら、世の流れに従ってこの「いただく」が推進されるのでは無いかと心配しています。

 「配らせていただきます」などと言われると、「誰が配っていいとと言った!」怒りたくなるのです。

 補足:「くれる」には、自分を主体にした「欲しけりゃくれてやる」という別の使い方もあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2006/09/24 23:15

#1です。


>英語では他の単語を代用するのですね

いえ、別の構文を使うんです。
John baked me a cake.
直訳すれば「ジョンは私にケーキを焼いた」
日本語がちょっと変ですね。「焼いてくれた」んです。

「受益者」が誰であるかを表す表現は,いろいろな言語でさまざまな表現を使います。

日本語では,「くれる」の受益者は「私(たち)」であることを表します。
「あげる」であれば,今度は「私(たち)」は利益を与える側に回ることを表します。

英語では受益者を間接目的語で表すことができます。(やっかいなことにいつでもそうできるわけでもないんですが,面倒なので省略します)


>本を読んだこところ授受表現は英語にはみられなく日本語や韓国語などの言語が使っているみたになことが書かれていました

たしかに授受動詞を補助動詞化するだけで誰が誰に利益を与えた釜で表せる言語は少ないかもしれません。

また,授受表現を「(~て)くれる」「(~て)あげる」などに限定するなら,そのような言語は限られます。

日本語のように授受動詞を補助動詞として用いるためには,そもそも補助動詞がある言語でなければなりません。逆に言えば,動詞を転用できる言語であれば可能です。

中国語では動詞を補助動詞どころか前置詞にできる言語です。そういう言語ではたとえば「給」(与える,という意味の動詞です)を使って,

医生 給大家 検査 身体
「医者がみんなのために身体検査をする」

という言い方ができます。ここでは「給」は「~のため」という誰が受益者であるかを示す前置詞として使われています。

どの言語であれ,誰が利益を受けるかを表す表現はあります。
ただその手段が一様ではなく,日本語のように授受動詞をちょっとだけ活用する言語もあれば,中国語のように授与動詞の品詞を変えてまで活用する言語もある。あるいは英語などのように,動詞ではなく間接目的語を用いる「構文」で表す言語もある。

これは文化ではなく,各言語の文法の問題です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2006/09/24 23:15

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!