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アメリカ軍統合参謀本部のトップは『議長』ですが、「本部長」とは呼ばないのでしょうか?。

A 回答 (1件)

 こんばんは。


 アメリカ軍の統合参謀本部の正式呼称は「Joint Chiefs of Staff」、統合参謀本部議長の正式呼称は「Chairman of the Joint Chiefs of Staff」といいます。

 簡単にご説明させていただくと、「Chairman」の一般的な日本語訳は「議長」なので、「Chairman of the Joint Chiefs of Staff」も「統合参謀本部議長」とした方がしっくりいく、なんて言うこともできます。
 でも、本当のところは、英語における「Chief」という言葉は一般的に「組織の長」としての意味が強く、逆に「Chairman」は「会の運営の最高責任者(議長)」の意味合いが強い用語であるといえます。同じ視点から日本語をみてみると、「本部長」は「警察本部長」「管区海上保安本部長」のように「組織の長」を指して使われることが多く、反対に「議長」は「衆議院議長」「参議院議長」のように「会の運営の最高責任者(代表)」の色彩が強いといえると思います。
 そこで「アメリカ軍統合参謀本部」がどのような性格をもっているのかを考えてみると、それは、「軍事戦略の立案を行うとともに、アメリカ合衆国大統領および国家安全保障会議に助言を行う」ために組織される「陸海空軍・海兵隊」の「組織の長(Chief)」の合同会合という意味合いが強いのです。つまり「統合参謀本部」自体は軍に対する直接的な指揮命令権をもたず、むしろ大統領の軍事顧問的な役割を担う「軍事専門家集団」なのです。
 ですから「統合参謀本部」の「代表者」の正式呼称を、あえて「Chief」とせずに「Chairman」としたのには、それなりの理由があることになると思います。なので、日本語訳も「統合参謀本部本部長」とせずに、正式呼称にあわせて「統合参謀本部議長」としたほうが、実態に即した日本語呼称として、わかりやすくてすっきりしそうです。

 ただ・・・「Chairman of the Joint Chiefs of Staff」の「日本語呼称」を「統合参謀本部議長」としても、「統合参謀本部本部長」としても、アメリカ側からみれば全く問題にならないと思います。アメリカにとって、「Chairman of the Joint Chiefs of Staff」の地位の理解は自国法によってのみ確立されるべき性格のものであり、日本語の一般的な呼称がたとえ「統合参謀本部本部長」となったとしても、「Chairman of the Joint Chiefs of Staff」の地位に微塵の影響をも与えられませんので・・・

【Wikipedia】
☆アメリカ統合参謀本部 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …
☆アメリカ統合参謀本部議長
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88% …
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この回答へのお礼

ご苦労様です、また宜しく。

お礼日時:2006/10/14 04:38

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