プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

以下のような極端な設定で考えてみたいと思います。
1ドル=100円(円高)←1ドル=200円→1ドル=500円(円安)

ある企業が1000円の日本産の洋服をアメリカに輸出したとします。
円高の時は5ドルで輸出していたものが,10ドルで輸出することになります。
円安の時は5ドルで輸出していたものが,2ドルで輸出することになります。
現地価格は円高の時は5ドルから10ドルになり,値上げ。円安の時は5ドルから2ドルになり,値下げ。この場合,現地価格は値下がるので売れ行きは伸びると考えられます。つまり,円安の方が売れ行きが伸び,輸出は好調と理解していました。しかし,輸出する日本側からすると,円高の時には10ドルで売っていたものが,円安の時には2ドルで売ることになるので,利益が減るのではないかと思ったのですが,この考えは間違いでしょうか?

A 回答 (5件)

間違いです。

1000円の日本産の洋服が、ドル建てで、2ドルで売れるのと10ドルで売れる。というのを比較すればよい。

ドル建て安く売れるほうが、ドル建ての国で商品として圧倒的な優位さを持つことになります。あなたがドル建ての国にいたとして、2ドルと10ドルの同品質の製品があったらどっちを買いますか?ということです。
    • good
    • 0

個々の企業が、日本円で販売したものが、輸出されたのであれば、企業は代金を日本円で回収します。


(1個=1000円)×1万個=1000万円の売り上げなら、回収するのも1000万円です。
為替レートの変動には影響されません。
為替レートが(1ドル=100円)(1ドル=200円)(1ドル=500円)のどれでも同じです。
輸出先がドルに深く関係している場合、輸入して販売する側では
(1ドル=100円) 1万個=1000万円=10万ドル 輸入販売する意欲が湧きにくい⇒輸出ではなかなか売れない
(1ドル=200円) 1万個=1000万円= 5万ドル 輸入販売する意欲が湧きやすい⇒輸出で売れる可能性が高い
(1ドル=500円) 1万個=1000万円= 2万ドル  輸入販売すれば儲かる⇒輸出で確実に売れそう

ドルで値段を決めて売ってから代金を回収するまでに為替変動が起きると、回収できる日本円が変動します。 ドル建て契約し、ドルを円に換金して1000万円回収するつもりが、
回収までの期間に円安になると、例えば1234万円も回収できて得になります。
回収までの期間に円高になると、例えば766万円しか回収できなくて損になります。
輸出する企業では、回収までの期間の為替変動で損をしてしまう危険を回避するために、あらかじめ為替の予約をして、こうした変動によるリスクを除きます。
円で値段を決めて契約すると、相手側は代金支払いまでの間に為替変動するとやはり損をする危険を内包するので、支払時の為替レートを予約することも多いです。

為替変動がないとか、非常にゆっくりとしか変動しない場合には、ほとんど固定為替レートになります。
仮に、固定レートで1ドル=50円、1ドル=100円、1ドル=150円のケースを考えると、
1ドル=100円ならば今とほとんど同じような状態でしょう。
1ドル=50円に変わると、日本が持っている外貨の日本円換算価値は半分になります。資産の大幅ダウンです。今後日本に入ってくる輸入品などの対価で払う日本円は少なくては済みます。 日本は輸入品を原材料やエネルギー、食品などにしているのでその面では楽になり得をした感じになります。 今後日本から販売する輸出品などの対価でもらう日本円も少なくなります。 輸出品の原材料で輸入品だったものの関係は輸入価格が置き換わるだけですが、輸出品の加工賃や儲けになる部分が1ドル=100円状況と1ドル=50円状況では違って半額に値切られたような状態ですから、輸出をするのは赤字ばかりになってしまうので輸出はできなくなるでしょう。輸出できないと外貨がなくなるので、輸入もできない状態になります。 個々の企業だけではなくて、エネルギー、各種原材料、食料を海外から輸入している日本全体がどうにもならなくなる危険が高いでしょう。
1ドル=150円に変わると、日本が持っている外貨の日本円換算価値は50%増しになります。世界経済の中でのウエートが大きくなります。 今後日本に入ってくる輸入品などの対価で払う日本円は大幅に増えます。 輸入エネルギー、各種原材料、食料が大幅に値上げされるでしょう。 すべての物価が上がり、賃金もそれなりに上がって、土地や日本円の預貯金、年金などの価値が下がり生活が苦しくなるでしょう。 1ドル=100円状況と1ドル=150円状況では、人件費や加工費が(1ドル=150円状況だと他の諸国との比較では日本が大きく下がって)、外国での生産の有利さが減って、国際的な意味で労働賃金競争力が少しは回復して、国内での生産にシフトする企業もでてくるでしょう。 しかし、ドル=100円⇒1ドル=150円の変化は大きすぎて、日本国内の社会状況をかなり滅茶苦茶にするでしょう。

為替レートは、数パーセント、せいぜい15%位までの変動でないと、混乱が大きくなりすぎて、経済社会を一時的(数年間)は大混乱にし、多くの失業者、倒産企業をもたらすと思います。
    • good
    • 0

あなたの認識で抜け落ち部分があります。


国際間の取引が、円建てで行われているのか、ドル建てで行われているのかという認識です。
通常の国際取引は、ドル建てで行われています。つまり、決済がドルで行われると云うことです。
幾ら円安になったからと云って円建て決済なら、売値1000円の商品は、ドル換算前の1000円のママですから、損得は生じません。
ドル決済の取引条件であれば、円高でドル価格は低下しますから、1000円で売っても、5ドルは5ドル、10ドルになったりすることはありません。
売れた後のドルを日本円に換金すれば、円高だと獲得する円は以前より少額に、円安なら増額して獲得出来ます。
円安を歓迎する輸出企業は、そのことが狙い目なのです。
此処には大きな落とし穴があります。
元々資源量不足の日本は、何を生産するにも、原料の多くを外国からの輸入に依存しています。
輸入の場合には、円の高下は、輸出の場合と逆に働きます。
輸出企業が大儲けしている時は、輸入企業が大損しています。
両者平均すれば、消費輸入量の多い日本は損失の方が多くなります。

大きな抜け道に、戻し税制度というのがあります。
輸出先の消費者からは消費税が徴収出来ませんから、生産に要した費用の内の消費税相当額が、輸出企業に返戻されます。その大部分は本来の生産者、大企業への納入子会社・下請け企業ですが、大企業はその分をネコババしています。ネコババ分も含めて、企業利益に算入されています。
円安で儲かる大企業が、自民党への企業献金と消費税増税攻勢を強めています。
    • good
    • 0

>10ドルで売っていたものが,円安の時には2ドルで売ることになるので,利益が減る



日本円にすれば、どちらも1000円に変わりありません。

ですから、「>現地価格は値下がるので売れ行きは伸びると考えられます。」なので、結果的に輸出量が増えるというのが一応のセオリーです。

しかし、現在の日本は、円安になっても輸出はセオリー通りには伸びていない状況です。

輸送費高騰・消費物価上昇・他国の失業率の改善が底辺まで見込めていない=輸入製品の消費が増えていないなど、様々な原因が重なっていますね。
    • good
    • 0

まずは、輸出先現地での売値が一定、という商売を考えたほうが簡単でしょう。



輸出先アメリカの人間は、1米ドルなら普通に消費してくれる(耐久財ではない)という商品があれば、円とのレートに関係なく、1米ドルで安定した量を消費するでしょう。

1ドル=200円のときなら、日本のメーカーは200円の売り上げが出せるわけです。

それが、1ドル=100円まで円高・ドル安になったら、日本のメーカーは100円の売り上げしか出せず、100円儲けそこなうから、輸出企業が困るわけです。

一方で、1ドル=500円まで円安・ドル高になったら、日本のメーカーは500円もの売り上げが出て、300円も儲けが増えるから、輸出企業が喜ぶわけです。

さて、では、ご質問のように、売値を日本円1000円に固定し、輸出先現地の売値をレートごとに変化させる作戦を考えましょう。

そうすると、どのレートのときも、商品1つあたりに1000円の売り上げなのは同じです。あとは、売れる商品の個数にどういう影響があるか、しか変わりません。

1ドル=500円まで円安・ドル高になり、現地売値が5ドルから2ドルになったとき、そりゃ売れる個数は増えるでしょうから、やはり現地売値を固定したときと同様に、輸出企業の売り上げは上がって有利になります。

ご質問では、現地通貨での売り上げが下がったように見えているだけで、その原因はレートのせいなのだから、日本円に戻すならば問題はない、ということなのです。
    • good
    • 2

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!