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少々マニアックな質問かもしれませんが、
かつてはハンガリー系の指揮者が世界の楽団を席巻していました
(ように思われます)。

しかしショルティ亡き後、
後に続く人の名前を挙げることができません。

リズム感にすぐれ、
指揮者としての適性を備えていた、
ハンガリー系指揮者の伝統は途絶えてしまったのでしょうか?

A 回答 (2件)

最近,フランスの音楽界のことで似たようなことを思っていました。


音楽を聴き始めた頃はフランスの演奏家が多かったように思います。
日本に入ってくるメディアの影響もあったかもしれませんが,
ティボー,カサドシュ,フランチェスカッティ,フランソワなどの演奏家や
オーケストラではパリ管,その指揮者たち…と。
デュメイとか,現在,活躍している人もいますが。

ショルティがハンガリー出身であることを音楽雑誌に強調されていたように
思います。ただ,指揮者ショルティと書かれずに,ハンガリー出身の
指揮者ショルティというように書かれているのを何度か見たように思います。
ハンガリー出身であることを強調するような当時の価値観のようなものが
あったのでしょうか。
調べてみるとハンガリー系の指揮者では,ニキシュ,ライナー,
ジョージ・セル,オーマンディ,ドラーティ,フリチャイ,ケルテス…と,
すごい顔ぶれですね。

伝統ある国ですからフランスやハンガリーの音楽教育が衰退している
とは思えないのですが,他の国が伸びてきたのか,最近はハンガリーに
限らず,特定の国の演奏家が目立つことがないですね。
以前なら考えられなかった(というと失礼かも?)日本,中国,韓国の
多くの演奏家が国際的に認められ,世界の第一線で活躍しています。
もちろん,国内だけで育った人たちではありませんので,教育の場も
国際的ですが,日本人,中国人,韓国人と紹介されます。
日本,中国,韓国が伸びてきた背景には,音楽への関心だけでなく,
経済成長とも関係があると思います。それと,指導者の質,層が
歴史として積み上げられてレベルアップしてきていることも。
そう考えると,ハンガリー系指揮者の伝統が途絶えたわけでもなく,
ハンガリー系以外の指揮者も多く活躍するようになったと言えるのでは
ないかと思います。音楽の伝統ある国ですから,そのうち,すごい人が,
また,出てくると思います。
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この回答へのお礼

確かに、クラシック音楽は、もともと経済的に余裕のある貴族の「趣味」から始まったものですから、経済成長と音楽家の輩出は無関係ではないのでしょうね。社会主義体制の崩壊に伴う、ハンガリーの経済的混乱が、有名な指揮者が出ていないことの背景にあるのかもしれません。
しかし、DNAに受け継がれる国民性はなくなってはいないので、いずれまた優れた指揮者に出会えるかも知れません。楽しみに待ちたいと思います。
答えにくい質問にお答え頂いてどうもありがとうございました。

お礼日時:2006/11/14 11:41

今、ハンガリー系の指揮者といえば、イヴァン、アダムのフィッシャー兄弟、ゾルタン・コチシュ(ピアニストとしてのほうが有名か?)くらいしか


浮かばないですね。ドホナーニもそうじゃないかと思いましたけれど、お祖父さんはハンガリーの音楽家でしたが、彼自身はドイツ生まれドイツ育ちだそうで。

往年のハンガリー勢の後の世代では、イタリア勢(ジュリーニ、アバド、ムーティ、シャイー、シノーポリ)が目立っていました。

その後、現在までとなると、ロシア勢(ゲルギエフ、ヤンソンス、テミルカーノフなどなど)が元気ですね。でも、やはり今一番勢いがあるのはフィンランド勢でしょうね(フン族の末裔というところでハンガリー系と共通点があるかも?)。ほとんどがヨルマ・パヌラ門下だそうで、国がどこかというより、良い教師がいる所から良い指揮者がたくさん出るということかもしれません。そういえば、現在のロシア勢の多くはイリヤ・ムーシン門下ですし、ハンス・スワロフスキー門下からはアバドやメータなどのスターが出ていますね。往年のハンガリー勢に、バルトークやコダーイに学んでいる人が多いのも関係があるのかも。
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この回答へのお礼

なるほど、高名なスワロフスキーもハンガリー系とは!指揮者が大成するには数十年の時間がかかりますから、指導者の影響は大きいのでしょうね。
答えにくい質問にご回答どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/11/14 11:45

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