電子書籍の厳選無料作品が豊富!

パステル画は手早く描けると読みました。本当でしょうか?

A 回答 (2件)

 なぜか不思議なほどこれまでご回答がありませんでしたので、パステル画の技法を正しく教わったわけでもなく、また日頃からたしなむとまでは行きませんが、デザインワークの段階でレンダリング(完成予想図)を描く際にパステルをよく使っていましたし、その流れでデッサンやスケッチにもパステルを使って見よう見まねで楽しんでいた、その程度の経験でしかありませんが、すこし書いてみます。



 >パステル画は手早く描けますか?

 結論から言いますと、画法と言いますか描き方によって、手早く描けるとも言えますし、あれでなかなか手間がかかって、かえって面倒な画材だとも言えると思います。

 例えば元から色のついた画用紙だとかミューズのような紙に、直感的に感じた色のパステルを選んでグイグイと紙に乗せて行く・・・といった描き方をしますと、パステルならではの味のある絵を比較的短時間で描き上げることができます。
 ひとつの例として、黄土色の紙に素地の色を生かしながらパステルで裸婦を描いた作品をある展示会で見ましたが、人体なのに緑や紫といった鮮やかな色を大胆に使ったその絵はとても素晴らしく、今でもその時の強い印象を忘れられません。

 逆に、同じパステル画でも、ティッシュなどを使って紙に乗せたパステルを丹念に伸ばし、あるいはグラデーションのような描き方で互いに接する違った色を自然に溶け合わす・・・・といった描き方をしますととてもソフトでファンシーな画調になりますが、これですとさすがに時間はそれなりに掛かります。

 このようにパステルという画材は、パステルの使い方によって画調が力強くにもなりソフトにもなるという優れた画材だと言えます。
 ただ難点もあります。まず、それぞれの色はとても鮮やかなものですが、この一本一本の色の鮮やかさこそがパステルの長所。色を混ぜ合わせるととかく濁った色調になりやすいことが挙げられます。
 また、とかく描いている段階でうっかり画面をこすってしまうとタッチが乱れたり色が混じったりして折角のトーンがその部分で乱れてしまいやすいということもあります。

 そのため、デザインなどで使う場合には、大切な部分は汚れ防止のために小まめにマスキングをしたり、描いている途中で軽くトリパブなどをスプレーして止めたり(固めたり)と結構気を使いますし、その意味からは厄介な画材であるとも言えます。

 ともあれ、こうした使い方に慣れてきますと、例えば家電製品だとか自動車などを描く際に、ボディ全体や背景は好みの色のパステルをまずザッと紙に乗せてからティッシュや脱脂綿などで擦り込むようにして伸ばすことでムラ無く広い面積を塗れるという長所がありますし、その一方で、メッキ部分などのように部分的に強いハイライトなどを色指しするにもパステルは適している、そうした良さもあるといったことが楽しめます。さらに、水彩画やクレパス画などに強調したい大切な部分だけパステルを使うというテクニックもあります。

 このような得失を持ったパステルという画材ですから、もしお試しになるのでしたら、最初からできるだけ色数の多いものをお選びになってできるだけ色を混ぜないこと、そして必ずパステルを塗った部分を固めて保護するスプレー(トリパブとかフィクサチーフなど)をご用意になること。さらに、色のある紙を使って描く・・・ということもひとつの方法だと思います。
    • good
    • 2

#1です。

ひとつだけ、念のため。

 パステルで描いた不要な部分を消したい時や、光線の当たり具合の感じを出すためにやや薄めたいといった時には専用の練り消しゴムもありますが、面白いことに丸めた食パンで擦るとパステルは見事に消えます。
 消したい部分だけを露出させ、あとは何か紙片などでマスキングしておいて、これらで消しますと上手に目的の部分だけを消すことができます。
    • good
    • 2

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!