来年二月に大学院の受験を考えている者です。
去年の夏から一年間留学していて、今年九月に帰国しました。
元々、院への進学は考えておらず、卒業後は就職する予定でいたのですが、帰国後に、自分の本当にやりたい仕事に就く為に院へ進学することも考えてみたらどうかとゼミの先生のアドバイスを頂き、来年二月に現在在学している私立大学の院を受験する事にしました。
専攻は東洋史で、院も現在の専攻で受験します。
受験を決めたのが今年の10月とかなり遅かった為、今まで何も受験の準備をしていませんでした。
留学へ行っていた一年間のブランクもあります。
現在も12月に締め切りのある卒業論文の作業に追われており、
受験勉強(専門科目のみ)に時間を割く事が全くできていない状況です。
このままだと本格的に受験勉強が始められるのは卒論提出後、本番二ヶ月前からになってしまいそうです。
指導教官の先生が、今年新しく他大学から来られた先生なので、院試対策についてどの程度相談出来るかという不安もあります。
学内推薦で院への進学が決まっている友人に相談したところ、
院試はそれ程厳密なものではないし、特に学内進学者は受験でも落ちる人間は殆んどいないから、あまり心配する必要はないのでは、と言われました。
確かに落ちる人間は少ないのですが、実際に落ちている学内からの受験者も存在します(私の大学の場合は外部からの受験者は殆んどいません)。
落ちたのは、よほど卒論で手を抜いたか、学部の成績が悪かったからでは、というのがその友人の意見なのですが、実際の所はどうなのでしょうか?
大学にもよると思いますが、
(試験結果が余りにも酷ければ落ちるのは当然として)
学内からの進学希望者は、試験結果より、卒論や学部の成績が重視される傾向にあるのでしょうか?
長々と失礼しました。
ご意見をお聞かせ頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
みもふたもない回答しますね。
専攻は東洋史とのこと。「本当にやりたい仕事」とはなんでしょうか?正直、院で東洋史を専攻した人間がそれを生かして就ける仕事は、その道の研究者くらいしか思い浮かばないのですが、違いますか?もし、違うなら、この返答は無視してくださって結構です。
私はかつて、古典ギリシャ哲学で院を目指したことがあります。その当時はその道の研究者になるしか頭になく、数年の院浪を覚悟しました。というのも、私の在籍した大学の院には古典ギリシャを研究するコースがなく、またそういうコースのある大学の院に入ったところで、研究者として日のあたる道を歩こうと思ったら、ごく限られた大学の院に入り、日本でトップクラスの研究者であるところの先生と親しくしないとダメだと言うのです。そうでないと、学会でも発言権すら与えられないとか。
日本のアカデミズムの世界、特に文系、その中でも院を出ることによって何らかの資格が与えられるような世界(臨床心理士とか、法科大学院とか…)ではないところ、要するに地味な研究をしているところと言うのは、多かれ少なかれそういう傾向があるようです。
「どういう研究をしているか」とか「意欲的に研究をしているか」とかよりも「重鎮と呼ばれる先生とどれくらい近しい関係にあるか」とか「どんな学歴を経てきたか」の方が重視される世界ですね。
重鎮と呼ばれる先生は、大体国公立大学にいると思います(もちろん例外も多いですが)。もし、質問者さんの在学されている私立大学の院が、東洋史の世界でそれほど名門とは言えないところであるならば、院を出ても万年非常勤講師の道が待っているだけだと思います。ご自身のおられる大学で、仮に教授が退官なさってポストがひとつ空いたとしても、助教授が教授に、講師が助教授にと順繰りに一人づつ繰り上がるケースより、国公立大学を定年退職された「重鎮」が第2の人生として私学の教授に収まっちゃうケースの方が多いですから。
かと言って、名門の院にがんばって外部入学しても「学歴ロンダリング」などという嫌な言葉が待っているだけです。ずばり言って、そういう閉鎖的な世界では、もう既に高校くらいのレベルから一流とそうでない人間の選別は始まっているのです。
私が大学を出るとき、卒論の指導教官になってくださった教授に「研究者になりたい」という夢を打ち明けたところ、お腹の底から溜息をつくように「お勧めできないなぁ…」とおっしゃったのを忘れられません。
もちろん私の学力がたいしたことないということに自分自身気がついてなかったことにもよるのでしょうが、それ以上にその教授がいかにもアカデミズムの世界で理不尽な苦労をされているのがよくわかりました。
私の出たのも私立大学ですが、東京近郊の私立大学で、古典ギリシャの研究をしている学生が集まるインターカレッジなサークルがあるそうです。その教授がまだ現役の学生だったころ、そのサークルに参加していたのは20人代半ばくらいの人数だったそうですが、専任の職を得たのはその教授を含めてふたり、あとはみんな非常勤講師になるか学問の世界を諦めたそうです。
そんな苦労をなさって教授になられたその先生ですが、学会での発言権は、一流の国立大学で重鎮と呼ばれる先生につく研究生にも劣るそうです。
以上、ご質問とは直接関係のないことを長々書いてしまいましたが、言いたいことは一言で言えばこういうことです。
「ほんっっっっっとぅーーーーーーに、東洋史で院を出る、という選択肢で後悔しませんね?」
ある意味学問の世界と言うのは企業社会をはるかに超えたどろどろの世界です。しかも院を出てしまうと「その院の専攻が直接役に立つ会社でない限り」普通の就職は非常に難しいです。つまり、東洋史で院を出てしまうと、例えそれが修士であってもサラリーマンになるのは絶望的です。
嫌なことを言うようですが、学問の世界で生きることをかつて夢見て、実態を知って諦めた男からのアドバイスとして、一考の材料にしていただければ幸いです。
ご回答頂きありがとうございます。
とても興味深く読まさせて頂きました。
ご指摘のように、東洋史の知識を活かせる仕事というのは、ほぼ皆無に等しく、あるとしたら歴史の先生になるか、その道の研究者になるしか道はありません。
ですが、今私が「やりたい」と考えている仕事は研究職ではないのです。
専攻である東洋史に直接関わるものでもなく(まったく関係が無い訳ではなく、史学全般にかけて関わってくる仕事なのですが)、応募資格として「大学院(修士以上)卒業」という条件がついている場合が非常に高い職種です。
非常に募集も少なく、その職業に就ける可能性よりも就けない可能性の方が高いことは十分承知していますが、院を出ることで少しでも可能性が得られるのであれば、と考えています。
一番に希望している職種に就けなかった場合に、と考えている職種も院を出る事は決して不利ではないのでは、と思っていますし、何よりももっと東洋史の勉強を続けてみたくなった、というのも院を受けようと思った一因です。
実際修士を出られた先輩方も東洋史とは全く関係の無い企業に就職されている場合が殆んどのようですし、下手に史学系の院を出てしまうと却って就職が難しくなる(特に女性の場合は)、というのは良く聞く話です。
それについては覚悟はしているつもりですし、もし院試に合格出来たなら、たとえ実現できる可能性は低くとも目標に向かって努力しようと思っています。
認識が甘い、と言われてしまえばそれまでかも知れませんが、
自分なりに、「来年の二月に院を受けて落ちた場合」、試験に合格しても「東洋史で院を出る」という事に関してのメリット・デメリットを考慮した上で院試を受けてみようと決めました。
自分で決めたことについて後悔はしないつもりですが、
院に合格できたら、アドバイスを頂いたことを念頭において、
勉強していこうと思います。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
大学の方針、つまり教授会によると思います。
一人だけ成績が悪いが、悪い理由がはっきりしている場合(留学、病気など準備期間が短かったなど)、そしてその学生を担当教官が責任を持つことがはっきりしている場合(卒業論文の出来がいいとか、発展性があるとか、)、まあ内部進学ですからこの件については通常クリアーしているわけで、そのばあい足切り点が下がることが多いと思います。ただ、いやそこで甘くするとよくない、浪人してもらいなさいと教授の力が弱ければそういう話でまとまってしまうこともあります。教授にあらかじめ相談するなど情報は集めておくことにこしたことは無いですね。ご回答頂きありがとうございます。
質問の方にも書きましたが、卒業論文の指導教官の先生が今年新しく来られた方なので、どこまで詳しくご存知か分かりませんが、改めて相談してみようと思います。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
こんばんは。
専門科目の試験では院へ進む為の基礎学力(知識)があるか無いかを判断する基準として行われます。そのため、試験結果が悪ければ残念ながら落ちます。
>学内からの進学希望者は、試験結果より、卒論や学部の成績が
>重視される傾向にあるのでしょうか?
これは大学によりけりですが、悪いよりは卒論や学部の成績が良いにこしたことはありません。さらに重要なのは院で何を研究するのかという点です。研究計画書はしっかりと練って、まとめてくださいね。
がんばれ。
早速回答頂きありがとうございます。
合格するには、やはり試験結果はある程度の水準に達している必要があるんですね。
卒論が終わるまでは、試験の準備をする余裕はなさそうですが、その分、良い卒論を書き上げようと思います。
研究計画も卒論が一段落ついたら、指導教官の先生と相談しつつ、まとめていこうと思います。
今からでも出来る限りの準備をして頑張ります。
ありがとうございました。
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