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流水腐敗 科学的にはどうなんでしょうか。

A 回答 (1件)

流れる水は腐らないという意味ですね。


腐敗、の定義によりますが、科学的に見ても正しいですね。

腐敗(腐る)とは、微生物によって有機物が分解されていく過程(あるいは成果)の事ですが、同じ微生物の分解として発酵という言葉があります。
発酵と腐敗との違いは、人にとって有益か有益でないかと言う事です。一般に腐敗は悪臭を伴い、見た目も悪くなります(有益でない)。

微生物の分解にはいろいろ有りますが、酸素を消費する分解(好気分解)と酸素が無い状態での分解(嫌気分解)があります。酸素が無い嫌気分解では、アンモニアやアミン、硫化水素やメタンガス等が発生し、悪臭を放ちますが、好気分解では二酸化炭素が出て来る程度なので悪臭もほとんどありません。
いっぽう、水には若干の酸素は溶けますが、それほど多くありません。水中の酸素分子が分散する速度はとても遅いので、淀んだ水では水面直下にしか酸素が無い、と言う事もあります。流入した、あるいは水中の生物につくられた有機物(糞や屍骸)は重いので沈み、そこで微生物によって分解されます。しかし、水底には酸素はほとんどないので、嫌気分解をして悪臭のもととなるガスを発生します。腐るわけです。底には真っ黒なヘドロがたまります。

水が動いている場合(川をイメージして下さい)、水面と水底は常にかき回され、酸素は水底まで十分に行き渡ります。また、動いているため空気と水との接触面積が大きくなるため、どんどん酸素が供給されます。よって、十分に水が動いている状態では悪臭を放つ事も無く、分解もどんどん進みます。日本のことわざにも三尺流れれば水清しとありますが、流れる事で自然浄化(分解)が進むのです。流れないと分解は遅れ、悪臭を放つわけです。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。非常に分かりやすい回答でした。

お礼日時:2006/11/27 20:33

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