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(1)政権獲得行動を最大の目標とする政党間では、しばしば公約として掲げる政策に
それほどの相違が見られないことが多いのですが、こうした政策の収束が
なぜ生じるのでしょうか?

(2)(1)の理由を、二大政党モデルを提示して、間接民主制(議会民主主義)での
政党行動を例にすると、どのようになるのでしょうか?

教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします m( _ _ )m

A 回答 (2件)

(1)については、政府与党の政策が成果を挙げている場合(あるいは国民から支持されている場合)、野党は相反する政策を出しにくいことが原因であると思います。

すなわち政権支持率が高い時に生じやすい現象であると言えます。

(2)については今の日本の民主党の対応が典型的であるように思います。国民の支持が高い小泉内閣時代は政策の違いをほとんど出せませんでしたが、阿部内閣の支持率が下がってくれば対立政策を出しやすくなります。

後は個人的感想ですが、与党の政策が成功している(と国民が判断している)時に野党側がその内容を取り入れるのは自然の成り行きであって、政策面の対立を必須のように考えるのはどうかと思います。

昭和初期の憲政会・立憲民政党(若槻礼次郎、浜口雄幸他)と立憲政友会(田中義一他)はことごとく政策面で対立を繰り返しましたが、金融財政政策は高橋是清を擁する立憲政友会に分があり、外交政策は協調外交を説く幣原喜重郎を有する憲政会に分がありました。このねじれをどこかで解消できれば太平洋戦争は起こらなかったかもしれません。しかし実際には両党が政策面で歩み寄ることはなく、結果として政党政治に対する国民の大きな不信を買い、軍の政治への介入を許したことは歴史が教えるとおりです。
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この回答へのお礼

お答え下さり、ありがとうございました。m( _ _ )m
とても役に立ちました。(^▽^)

お礼日時:2007/01/20 14:18

(1)政治の経済理論を念頭に置くと、政策に対する投票者の選好の分布が、政策の収束を導くような分布であることが理由ということになるのでしょう。


(2)政党が得票最大化行動を取るというモデルで、全ての有権者が棄権をせずに行動する場合、有権者の政策選好分布の形状に関わらず、2党の政策スタンスは中位値に収斂するそうです。疎外感による棄権(政策スタンスが遠くて投票の魅力を感じないことによる棄権)が強い場合で、選好分布が複峰型の場合は、2党の政策スタンスは各々の峰に向かうのだそうです。選好分布が例えば正規分布のような形の場合は、棄権の影響は少なく、中位値に収斂するのだそうです。このことから、やはり選好分布の状況に左右されるということが考えられます。
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この回答へのお礼

お答え下さり、ありがとうございました。m( _ _ )m
とても役に立ちました。(^▽^)

お礼日時:2007/01/20 14:19

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