No.4ベストアンサー
- 回答日時:
本質問3つには他の回答者の方々が答えられているので繰り返しませんが・・・No.1回答補足の音楽用語とイタリア語について。
元々ヨーロッパの音楽や美術はキリスト教との関わりの中で発展してきました。例えばバッハやヘンデルの曲の多くは聖書を題材にしたり、教会でのミサで演奏されるために作られたような「キリスト教」の音楽であることはイメージできると思います。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ等の絵画もキリスト教を題材にしてますよね!?
そしてキリスト教(カトリック)の頂点といえばローマ教皇、ローマ教皇の領地はイタリア半島内にありました。だから音楽や美術、それに文学や建築に至るまであらゆる芸術の本場はローマ教皇のお膝元であるイタリアだと見做され、実際イタリアで生成・発展したわけです。
そうした流れの中で音楽用語はイタリア語になったのでしょう。用語だけではなく、形式や演奏方法・形態も“イタリア風”が原点です。
それがやがてドイツ・オーストリア(当時は同じ国だった)に広がり、新たな進展がなされ、所謂現在イメージする「クラシック音楽」の姿が出来上がりました。勿論、フランスやスペイン、北欧や東欧・ロシアにも広がってそれぞれの民族性や風習などに影響され音楽は多様化していきます。
ただ、19世紀頃になると「ドイツで学びウィーンかパリで腕を披露する」というステータスが確立されたほど、ドイツ語圏も重要になってきました。
一方、海を挟んだイギリスにはそうした大陸の流れとは一線を画した音楽の発展があったようです。音楽の教科書の後ろなどに載っていた「主な作曲家」の一覧を思い出してみて下さい。不思議なくらい「イギリス出身」の人は少ない筈です。その事情は割愛しますが、そうした状況から考えると音楽の世界において「英語」はマイナーな存在だったといえます。
まあ、だからこそ後にジャズやロック・ポップスの類はイギリスやアメリカで発展したのでしょうけど。
私はクラシックも含め、単なる音楽愛好家、しかも自分は全く演奏できない者ですが・・・(笑)、やはりクラシックといえばイタリア語かドイツ語、次はフランス語やスペイン語・ロシア語といった感じで、英語はイメージされませんし、(偏見ながら)似合わないと思います。だから英語圏の人ならまだしも、それ以外の母国語を持つ演奏家や関係者が敢えて英語を話す姿は好きでありません。せめてクラシック音楽の世界だけは英語に“汚染”されないでいて貰いたいと思うのは英語が苦手な私の僻みなのかもしれません(笑)
余計なことまで書いてしまいましたが、ヨーロッパの歴史全体がそうであるように西洋音楽の歴史もまた、キリスト教との関係の中で発展したことが音楽用語のイタリア語偏重になったようです。
この回答への補足
詳しいご説明ありがとうございます。イタリアの由来はよくわかりました。ところで、「ウィーン」が「音楽の都」と呼ばれるのはなぜでしょうか?
補足日時:2007/02/11 13:31No.6
- 回答日時:
No.4の者です。
ウィーンについてですが、色々な要因はあると思います。地理的要因・民族的要因・時代的要因等々。ただ、最も大きな要因として考えられるのはハプスブルク家の本拠地だったということでしょう。ヨーロッパはローマ帝国(西)滅亡後、暫らくしてフランク王国によって統一されました。やがて、そのフランク王国が王の息子3兄弟によって分割され、今のイタリア・フランス・ドイツの原型が出来上がったのですが、今のドイツに当たる部分はオーストリアやその他東欧の一部も含めて「神聖ローマ帝国」と呼ばれて当初は最大の勢力を保持していたとされています。
そしてその神聖ローマ帝国を長年にわたって代々支配してきたのがウィーンに本拠地を置くハプスブルクという一家。当然、帝国の都もウィーンになったわけです。宮廷文化が栄え、政治・経済だけではなく、芸術の中心地にもなりました。人口も増えていきます。長年都のあった京都で芸術文化がとても盛んだった日本の例を考えても想像できるでしょう。
音楽もその例外ではなく、皇帝や貴族の住むウィーンが最大の音楽都市になりました。当時、音楽は皇帝や貴族の楽しみであり、演奏会や昼食会・儀式など、音楽を必要とされる場面は圧倒的に都ウィーンが多かったわけです。
また、神聖ローマ帝国は他の国と違って長年、大きな戦争や変遷もなく安定していたので、ウィーンにおけるハプスブルク家の宮廷文化は一層華やかになっていったと云われます。
そんな事情から各地の優秀な音楽家は自らの腕を試すためにウィーンへ移り住み、音楽家を目指す人たちも本場で勉強・修業するためウィーンへ来る。モーツァルトやベートーヴェンもその一人です。言うまでもなく音楽の質は向上し、音楽文化は盛んになります。その後、庶民が音楽を楽しめるような時代になっても、レベルの高い音楽文化と歴史を持ったウィーンの人々の耳は肥えて、音楽家にしても「ウィーンで認められれば一流」と認識されるようになったわけです。
以上が現在も尚、「音楽の都」と称されるウィーンの所以だと私は解釈しております。ウィーンがハプスブルク家の本拠地だったというのが最大の要因ではないでしょうか。
No.5
- 回答日時:
No.2です。
世界をまたにかけて活躍している指揮者・・・だけでなく音楽家・・・は英独仏伊くらいで意思疎通が出切るくらいの語学力は必須でしょうね。それ以外の言葉も意味くらいは読み取れないとでしょうか。
オペラや歌付きの曲を振る時に、言葉の意味が分かりません。ではすまされないし、それらの曲の言葉をきちんと理解するだけの語学力があれば、喋ることもさほど難しくはないかと。
No.2
- 回答日時:
知っている限りでは
1・英語の場合が多いかと思います。通訳がつくことはまずありえません。あったとしても団員のうちのだれかが通訳代わりになることが多いと思います。
2・ドイツ語で指示をだしていました。
3・英語圏、ドイツ語圏、フランス語圏などでは、大体そこの国の言葉で指示をだそうとされるかたが多いように思います。あとは英語ですね。
誤解を恐れずにあえて一流のプロ、ということに限って言ってしまえば、英、独、仏、伊、位の言葉で練習中にお互いが意思疎通をすることはまあ、できて当たりまえ・・・。かな。
この回答への補足
2.へぇー小澤氏はドイツ語も話されるんですね。そういえばカラヤン氏に師事されたことを思い出しました。クラシックの大半はヨーロッパ音楽が基礎になっていると思うのですが、やはり一流を目指すとなると英語+ヨーロッパ圏の言葉くらい話さないとだめなんですかね。となると、大野和士さんのように英・仏・独・伊を自在に使いこなすのはむしろ当然なのですかね?
補足日時:2007/02/05 20:31お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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