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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF% …
では第2楽章は葬送行進曲 ハ短調 2/4拍子 小ロンド形式だと紹介されています。

第2楽章が何故「葬送行進曲」と呼ばれるのか、理由を知りたく思います。ご回答の形式には、もちろん何の注文もありませんが以下の疑問が解消できると、ありがたいです。
主な疑問
1 短調で2拍子だと自動的に「葬送行進曲」と呼ばれるのか。
2 「葬送行進曲」と呼ばれるには理論上の条件があって第2楽章が、それを満たしているのか。
3 1,2でないとき、そもそも作曲者は初めから「葬送行進曲」として作曲したのか。
4 3でないとき、作曲者が譜面に何かメモを記したとか、誰かに何かを語ったとか「葬送行進曲」と呼ばれるエピソードが作曲者の側にあったのか。
5 誰か有力者が、「これは『葬送行進曲』だ」と書いたり語ったりしたのが普及したなどという、作曲者の関知しないエピソードでもあるのか。
6 曲から受ける印象によって多くの人が主観や模倣で勝手に「葬送行進曲」と呼んでいるのに過ぎないのか。

よろしく、お願いします。

A 回答 (2件)

手元に資料があるわけではなく、私が以前読んだもののうろ覚えによる解釈ですが…上記「3」だったと思います。

上記ウィキペディアにも紹介されているようにこの曲はベートーヴェンがナポレオン・ボナパルトに捧げるつもりで書かれていたものの、彼が皇帝になると愕然として作曲途中のこの曲の楽譜を引きちぎったとか。「ナポレオンも所詮は権力の座に就きたいそこらへんの奴らと変わりなかったのか」と思ったのでしょうか。後に、心を落ち着けて曲は完成されましたが、当然ナポレオンに献上されることはありませんでした。
当初、私が自然に考えたのは…失望させられたナポレオンへの腹いせと皮肉を籠めて飛ぶ鳥落とす勢いにあった彼の敗北と死を望んで「葬送行進曲」を入れたのだ、ということでした。しかし、楽譜を引きちぎった段階で、つまり純粋にナポレオンに捧げようとしていた段階で第2楽章の葬送行進曲はほぼ出来上がっていたらしいのでそれは間違いでしょう。だとすれば、その人のためだけの「葬送行進曲」が用意されるのは縁起が悪いことではなく、寧ろ名誉なことで、ナポレオンが受け取っていたら喜んだのかもしれないと解釈しました。また、ベートーヴェンは願う・願わないは別にして英雄ナポレオンの敗北と死を既に予見していたのかとも思います。
まあ、この曲とナポレオンとの関係を疑問視する説もあるようですが…。
当時の価値観など、詳しい時代背景は分かりませんので何ともいえませんが、この曲の第2楽章が「葬送行進曲」と呼ばれる所以は作曲者ベートーヴェンの意図によるものだと受け留めて私は長年この曲を楽しんでおります。
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この回答へのお礼

早々に丁寧なご回答を有り難うございます。
他者による勝手な愛称や通称ではなく<<作曲者ベートーヴェンの意図>>であることが、はっきりして安心しました。本人の与り知らないところで標題めいたものがついてしまうのは、あまりよいことではないのではないかという気分があって、今までは落ち着きませんでした。
またの機会にもよろしく、お願いします。

お礼日時:2007/02/12 23:20

音楽学者ではありませんが、



1.いいえ、2拍子の短調が必ずしも葬送行進曲と言うわけではありません。同時期に書かれたベートーヴェン ピアノソナタ 作品26の葬送行進曲は 4/4、ショパンの葬送行進曲も、4/4 です。

2.もともと目的を持って「お葬式っぽい」曲を書いているわけですから結果的にそうなるでしょう。だれが考えても長調にはなり得ないと思います。ジャズでは「聖者の行進」とかありますが、それは例外だと思います。

3.この場合はベートーヴェンが自分で marcia funebre と書いています。オーケストラスコアにちゃんと書いてあります。

4.エピソードに関してはこちらをどうぞ。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~t_ishida/music/symph …

5.上のエピソードのように政治的な圧力がまるで無かったとは言い切れませんが、歴史的には曲に名前を付けるための、ある程度の自由はあったと思います。ま、「月光の曲」は誰かが勝手に付けた名前ですが。

6.上に書いたように主に作曲者が「葬送」と書いていますが、それ以外のケースもあるかも知れません。そこのところは音楽学者さんにお任せします。ただ言える事は、曲を聴いてどう感じるかは主観の問題つまり聴く側の勝手で、そこのところは自由でよろしいのではないかと思います。
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この回答へのお礼

早々に丁寧なご回答を有り難うございます。
>>ベートーヴェンが自分で marcia funebre と書いています。
この決定的一言で疑問が氷解しました。また独り言を書いた周辺部の疑問にも逐一答えて下さって感謝しています。
またの機会にもよろしく、お願いします。

お礼日時:2007/02/12 23:38

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