No.1
- 回答日時:
まずあなたの考えたことを教えて下さい^_^
質問しておきながら遅くなり申し訳ありません。
私の意見は・・・
ソクラテスは真に人を愛した人だなぁ~ということでした。
というのも、ソクラテスが問答法で人々に無知を気付かせようとしたのは、(勿論デルフォイの神託のせいという要素など他にも色々もあると思いますが。)無知を知ることが、真を追い求めること(善く生きること)に繋がると思ったからだと思います。
ソクラテスは問答法を行ったことにより自らを「知識のある」と思っている人に疎まれる機会も多かったでしょう。
それでも、問答法を続けたというのは「人々に善く生きて欲しい」という願望があったからではないでしょうか?
なんだかまとまりや深さのない意見ですが・・・
これが私の意見です。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
ソークラテースは実は、色々な像があります。代表的には、プラトーンの対話扁に出てくる人物をソークラテースだと考えやすいですが、あの像のなかに確かに実在のソークラテースのイメージや考えや生き方も示されているとはいえ、あれは、プラトーンの解釈と脚色があります。
ソークラテースの像については、クセノポーンの記録や、アリストパネースの喜劇に、登場人物として彼が出てきます。そこでのソークラテースは、プラトーンの対話編に出てくる人物像とはかなり異なります。
彼は自然哲学者でもあり、修辞の師匠でもあり、典型的なソピステースでもあったようです。しかし、アテーナイ市民として立派な人物であり、市民の義務である軍務もつとめ、戦争にも出陣して、勇気と体力を評価されたとクセノポーンは述べているようです。
しかし、ソークラテースには、ダイモーンの啓示を受けるとか、幻視を長いあいだ見続けて、一種の変容意識状態になるなどの、シャーマン的な素質があったようです。自然哲学者であり、ソピステースであり、修辞の師匠で、勇敢な理想的市民・戦士で、独自の思索家で、シャーマン的人物で、更に、その言葉のうまさで、多くの美青年を魅惑したとされます。
どうも不思議な人物なのです。
謹厳で国家の法を守ることを市民の義務とした、保守的な道徳を維持するソークラテースの像があり、また、デルポイの託宣をあれだけ真剣に受け止めたのも、当時のデルポイの神託の権威が大きかったからですが、それ以上に、ソークラテースが「宗教的人間」だったのです。
ソークラテースは、「人間の幸福」とは何かを長いあいだ考えました。それは「人間にとって善とは何か、正義とは、徳とは何か」というような問いと同じように根本的な問題であったのです。ここには、「倫理の人ソークラテース」がいます。「善」について思索する「哲学者=愛智者」です。
デルポイの神は、アポルローンですが、その神社には、「グノーティ・サウトン」という言葉と、「エーイ」という二種類の言葉が記されていたとされます。前者は、「汝自身を知れ」という意味で、後者は「汝は存在する(ある)」という意味です。
前者は、神より人間に向けて送られた言葉で、「死すべき身の定めである、人間である汝の身を知れ」という意味だとされます。後者は、人間から神に捧げ述べた言葉で、「神である汝は不死である、《ある》とはまさに不死であることであるから」というような意味が含まれていたとされます。
デルポイについての伝承には、アポルローンに評価され、褒美を約束されて、もっとも人間として幸福なことを望んだ者に、アポルローン神がその希望に答え、「死」を与えたという話が伝わっています。ソークラテースはこの伝承・話を無論、知っていたでしょう。
何故、ソークラテースは「自殺に近い死を選んだのか」という問題は、大きな問題として受け止められ、プラトーンはその答えを求めます。彼は『ソクラテスの弁明』のなかで、ソークラテース自身に、自分のダイモーンが合図して、「死がまた良きことである」と伝えていたという話を記します。
ソークラテースが本当にそういうことを言ったのかどうか分かりませんが、ソークラテースが求めた「生き方・良き生き方=良き死に方」からすれば、この「答え」が、もっとも納得が行きます。
プラトーンは、『パイドン』のなかで、死の直前のソークラテースを描きます。ソークラテ-スは「死後の魂の行方」を語り論じ、間もなく死んで行く自分は、「死後の生」に期待も持っているのだとも語ります。そして彼は、どこかの社に、供物を捧げて欲しいという言葉を最後の言葉にして逝きます。
「悪法も法である」としてソークラテースは死んで行ったのか、そのような倫理的な考え方もできますが、ソークラテースはむしろ、「良き生=良き死」を選んだようにも思えます。こうしてソークラテースが死んで行ったので、プラトーンという大哲学者が生まれたのだとも言え、「哲学=愛智」の基盤ができたのだとも言えるのです。
そういうことをソークラテースが考えていたかどうか分かりません。しかし彼は、「良き死」を選び、「良き生」を生き、軍人として見事に死んで行き、市民として国家の法を守り、そして愛智者として、生と死を思索し、ダイモーンの、神の声に忠実であったのです。
ソークラテースの死は、イエズスの死とならんで大きな衝撃を人々に与えたのです。「無知の知」とは、デルポイの智慧であった可能性があります。ソークラテースは、その智慧を、生と死で、後世に残し、貴重な永遠の生命を与えた人だとも言えるのです。
彼が、ギリシア哲学を実質的に「善の学=愛智=哲学」とした人物とも言えるのです。
なお、以下を参照:
>No.272244 質問:ソクラテスの「知は徳である」
>http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=272244
>No.223578 質問:ソクラテスの産婆術について説明しなさい。
>http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=223578
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=272244
素晴らしい意見有難う御座います!!
こんなに長文で意見を頂けるとは思っていなかったのでとても驚きました。
なるほど・・・と言う部分がいっぱいでした。
No.5
- 回答日時:
ソクラテスの生き方は、偏に彼の母が産婆であった事、そして母と
同じ性質の仕事を終生貫いた所にあるような気がします。産婆が、妊
婦の手助けをするが如くに、ソクラテスは徳を産み出す万人の手助け
を「対話」を用いて行います。
僕はすでに、おじさんの域に達してるので、彼の生き様の産婆的素質
に惹かれますね。
No.6
- 回答日時:
人々が、問答法や対話を繰り返すことで、理性という光を得ることができることを
教えてくれた偉大な哲学者であると思います。
ソクラテスは毒を煽らされて処刑され、イエスは十字架の刑に遭いました。
私が主観的に思う偉大な人は、もしかしてお人よしなのか。
それともその時代に彼らの周辺にいた人たちにとっては、
彼らは間違いなく煙たい存在で、真に死刑に相当する程であったのか。
命乞いするのは、プライドが許せなかったのか、
それとも他にも何か計算があったのか。
空想に浸っている(真実への追い求め)間に = ボーとしてつい、
死を拒むのを忘れるほど、真実を追い求めていたのか。
ところでニーチェはどういう理由で彼らを批判するのだろう。
と言う具合にいろいろ思索したり勉強したりすることがあります。
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