アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

またまた、ハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲ニ短調(この曲、昔から大好きです。ちなみに以前もこのカテゴリーで最近の若い演奏家の推薦盤について質問しました。その節はお世話になりました)のことです。
ご存知の様に、この曲はD.オイストラフに捧げられ彼の独奏、作曲者自身の指揮で初演も行われました。また、CD(当時はレコード)も録音しており、この曲のこれ以上ない演奏として当時から評判の高いものでした。

さて、実はこの曲、オイストラフと同世代のやはり世界的な大ヴァイオリニストもこぞって演奏・録音をしています。

コーガンやシェリングといった大家です。彼らが演奏や録音をしたのはオイストラフの存命中かどうかはデータがないので分かりませんが、つまりは偉大な演奏家に献呈された曲をこれまた当時の甲乙つけ難い名演奏家達がよりによって取り上げるというのは如何なものか?と思いまして・・・
確かに大変な傑作ですし、ヴァイオリニストであれば一度は演奏会で弾いてみたくなる曲です。しかし、しかしですよ、当時ライバル?(かどうかは知りませんが)でもある著名な演奏家が、わざわざ自分に献呈されたのではない曲を弾くことに対してプライド?はなかったのでしょうか・・・私自身、思うのにオイストラフは初演時、すでに神格化されたヴァイオリニストでした。その偉大な人に捧げられた曲はその時点でベートーヴェンやブラームスなどと同様、スタンダードな名曲になったわけで(確か50年経過するまでは著作権料は当然払うとは思いますが!?)広く万人に弾かれるに値する音楽芸術の共通財産となったと言えるからだとも思われますが。このことについて皆様のご意見をお聞かせください。

A 回答 (1件)

考えもしなかったことですが,なるほどと思いました。


何かの記録でも残っていないと推測でしか考えられませんが,
いろいろ想像して考えてみました。
著作権は死後50年でしたか,それは気にしていると古いものしか
演奏できませんので,あまり関係がないと思います。
気になるのはプライドの方ですね。

同世代の他の大家が録音したということは,下記のどれかの理由で
プライドを張り合うようなことはなかったのではないかという
自分なりの結論に至りました。(勝手な想像ですが)
・オイストラフの経歴,活動に敬意の気持ちがあった。
・オイストラフの人柄に好感がもてた。
・オイストラフと面識があり,親しい関係にあった。

オイストラフを偉大なヴァイオリニストとして認められないなら,
また,人間として好きになれないなら,たとえどんなに名曲であっても,
きっと,意地を張ってでも弾かないと思います。

録音する前には,きっと,電話や手紙などで,オイストラフに
その旨を伝えていたのではないかと思います。
それが礼儀かと思います。

この曲が作られた経緯は知らないのですが,あまり新録音が出ませんね。
旧ソ連体制下のことと何か関係しているのかと思ったりもします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

やはり、オイストラフに敬意を表していてかつ面識や大家同士親しい関係にあったとお思いなのですね。納得です。

仰せの通りか、不思議とこの曲は本家オイストラフやコーガン、そしてシェリングなど同世代の大家が弾いたものがいまだに素晴らしくて若手の新録音も色々と聴きましたが、どうも彼らを越える演奏は無い様です。
当時、オイストラフ本人と親交等があったからだとも思えますし、(ただ単に楽譜のみから解釈したのではなく、それを超えるプラスアルファといったものを本人から直に吸収した様な感じとも?)時代背景や現代の若手には無い個性ある彼ら独自の演奏スタイルといったものも確かにあると思ったりしています。

思慮溢れるご丁寧なご意見ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/12 08:12

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!