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新株発行などの際に、発行済株式数の増加で既存株主の利益が損なわれるという議論がよく起こりますが、これはどういう意味なんでしょうか?

発行済株式の総数が増えれば、1株あたりの利益は少なくなるのはわかります。ただ、1株あたりの利益が減ることがなぜ既存株主の利益が損なわれることになるのかよくわかりません。将来的に減配への圧力になるからなのでしょうか?

A 回答 (1件)

仮に、当期利益を100円と取り、発行済み社外流通株式を100株とすると、一株あたり利益は、1円です。

私が1株所有していると仮定し、当期利益の全額を配当にまわしてくれると考えると、一株当たり利益の全額を株主に対して還元しますので、私の取り分は、1円です。もし、経営者が増資して、追加的に100株発行すると、社外流通株式は、200株になります。増資の結果、一株当たり利益は、1円から0.5円に低下します。これが希薄化と呼ばれる所以です。つまり、新株発行により、一株当たり利益が、薄まってしまったということです。配当金は、一株当たり利益から、どれぐらい株主に還元しようか?と考えますので、全額還元なら、配当性向100%です。しかし、分母である社外流通株式数が増加すると、一株当たり利益自体が低下してしまうので、株主の取り分が少なくなってしまいます。そこで、一般既存株主は、合理的ではない増資計画には、反対する立場をとります。また、大株主にとっては、議決権の希薄化も見られますので、経営参加権の希薄化問題も出てくるでしょう。
会社によっては、希薄化を考慮して、新株先買権を既存株主に付与する場合もありますが、あまり見たことがありません。
これらが、基本的な概略です。
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この回答へのお礼

「配当金は、一株当たり利益から、どれぐらい株主に還元しようか?と考えますので、」
の部分で私の疑問はすべて解けた気がします。

回答どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/03/18 18:57

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