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こんにちは。

以下のような事例を見たのですが、どういう処理か分からないので教えてください。

60%保有の連結子会社について単独上100、連結上60の減損損失を計上する。

これは40は連結の内部取引が相殺されたということでしょうか。
ただその場合も、単体上100-内部取引60=40の減損損失となるならまだ意味がわかるのですが、なぜ60なのでしょうか。

A 回答 (3件)

上場企業で連結決算を担当しています。



この説明は、子会社の価値が200から100に低下したので100の減損を認識するという事例だと思われます。
単体決算においては
(借方)株式等償却100/(貸方)子会社株式100
となり、会社の利益が100減少します。
(法人税、税効果は考慮しません。)

連結決算では子会社株式減損(償却)は取り消しされます。
子会社株式減損は内部取引ではありませんので連結相殺ではなく、減損の取り消しになります。

一方、子会社自体が100の資産減少(赤字)を損益に計上しているはずですので、これが連結(単純合算)されて連結ベースでも100利益が減少します。
しかし、60%子会社ですので40%は少数株主損失として控除され、連結に認識される損失は60になります。
控除仕訳は
(借方)少数株主持分40/(貸方)少数株主利益40 です。

文章で説明するのはなかなか難しいのですが、ご理解いただけますでしょうか。

この回答への補足

詳細な解説大変ありがとうございます。
大体理解できたような気が致します。

1点だけまだ引っかかっている点があるのですが、その親会社のPLには特別損失60と記載されていました。
(貸)少数株主利益 40 という処理をするということはPL上税引前利益より下の少数株主損益の部分で40を控除するということでしょうか。私の拙い理解では、税引前利益より上の部分では子会社の100分の損失が親会社のPLに合算され、税引前利益より下で少数株主損益が40減額されるということかと思っていました。

税引前利益より上の特別損失から直接40を減額し、60としてしまうこともあるのでしょうか。

補足日時:2007/04/14 00:51
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ご回答いたします。



>税引前利益より上の特別損失から直接40を減額し、60としてしまうこともあるのでしょうか。

連結決算のしくみは、親子を100%合算し、子会社の利益のうち親会社持分に属しない部分を控除する手順で行われます。
控除は税引前利益の下、当期純利益の上で行われます。

リンクの15年9月期の損益計算書をご覧ください、少数株主損失として124が控除され、当期純利益がその分増加しています。
これは、親会社の100%ではない(60%子会社等)子会社で赤字が計上されており、その赤字のうち親会社に属しない部分(=40%部分)が控除されているとことを表示してあります。

参考URL:https://www.tanabe.co.jp/toshika/jihou/101mid/pa …
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
大変勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/14 11:02

100×60%で60でしょう。

40は他の株主に帰属すると言う意味だと思います。
あなたの見解で、なぜ内部取引が出てくるのかわかりません。減損計上の相手方が連結グループ内の企業なのですか?
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