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日露戦争は自衛戦争という人がいますが、どう何ですか?

A 回答 (13件中1~10件)

日露戦争が自衛戦争でなければ、何になるのかわかりません。


当時の日本が勝利することは誰も予想せず、当時のアメリカ大統領も日本が勝てる可能性は2割も無い、と見ていた戦いを自らしかけるでしょうか。
日本はこの戦いに勝たない限り、国の消滅の危機に面していたから、開戦しないわけにはいかなかったのです。

当時の日本の立場において、朝鮮半島は帝国主義国からの防衛ラインとして考えていました。
ロシアに朝鮮半島を押さえられてしまうと、海を隔てて国土全てをロシアに囲まれることになり、樺太方面・九州の2方向からロシアに侵略されることは火を見るより明らかな状況でした。
(旧満州はこの当時ロシアが支配しており、現在日本海を隔てる大陸側は、朝鮮半島を除いて全てロシアの配下となっていました。他の中国の地域は北京の周辺を除きヨーロッパ列強の支配地)

開戦前は1年前に日露の条約にて朝鮮半島は日本の利権の優先を認める代わりに、ロシアの満州支配を認めるものを結びましたが、翌年にはロシアが朝鮮半島の半分を日本に対して要求し、開戦に至ったのです。
(朝鮮半島の利権と言っても、他の帝国主義国の財の収奪と日本の考え方は違っていたため、利権どころか朝鮮半島の整備に莫大な費用をかけています。)

また開戦前は、政府は非戦的だったものの、市民が開戦の声を挙げ、学者、政党へと声が拡大し、しかたなく政府が決断を下しており、現代の視線から見ると考えにくい状態であったといえます。
この市民の考え方も、侵略戦争を行いたいのではなく、戦わないことには日本が滅び植民地化されたくないが為の民衆の叫びだったのです。
「勝つ勝たぬは別として、止むを得ぬから始めた戦争であり、即ち存亡を賭けている」と日露後に二葉亭四迷が書いています。

戦争自体、ロシア側から見れば植民地の拡大が目的であり敗戦に国家の存亡はかかっていませんが(実際にはこれで内部からロシア革命がおこりましたが)、日本は負ければ国が滅びる戦争だったのです。

このため、日露戦争の最終局面、決着のつく戦いとなった、日本海海戦においても同様で、この戦いに敗れれば日本は日本海側の制海権を失うことになり、それまでの陸戦において日本が優勢であったことなど全て意味を成さなくなる戦いだったのです。
日本海海戦の開戦時に、東郷連合艦隊総司令長が全艦に開戦を合図した言葉は、「皇国の興廃、この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」と、国家の存亡が掛かっていることを告げています。

※帝国主義国はヨーロッパ列強国であり、植民地から富を収奪していました。日本が他国を支配したこと自体は望ましくないですが、富を収奪するではなく、朝鮮半島・中国の国力強化し、ヨーロッパ列強からアジアを開放することが日本の存続と考えていました。このため、支配した地域には学校やインフラ設備を日本の資金で作っているのです。
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 第一次世界大戦前の、帝国主義華やかなりし頃の、帝国主義国家同士の軍事力による勢力拡大政策の激突です。

つまり、お互いに満州・朝鮮半島の利権を得ようとした戦いで、陸戦の舞台となった大陸極東部の満州・朝鮮の人から見れば、明らかに侵略軍同士の戦いです。

 簡単に言うと、利権争奪戦です。

 もっとも、ロシアに比べると新興帝国主義国家であった日本の場合は、日露戦争に負けると帝国主義国家(いわゆる、列強)の地位から滑り落ちた可能性があり、国運をかけた戦いと言えます。

 また、ロシアもこの戦いによる膨大な戦費負担が経済を悪化させ、国民の堪えられないものとなって、結局革命がおこってロシア帝国は崩壊しました。

 ですから、日・露どちらの国も植民地を持った帝国主義列強(=他民族を支配する強国)の地位・国運を賭けた戦争であったわけです。
 今日的な意味での自衛戦争は、自国の領土・領海・領空を守る戦いを言いますから、このような背景のある日露戦争を自衛戦争と呼ぶには、かなり無理があるでしょうね。
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あくまでも私見ですが、以下の点から自衛と主張できます。



1 日本とロシア帝国の関係
  対馬占拠事件や、樺太等北方領土を巡る交渉で、日本はロシア帝国に対して、非情な警戒心を抱くに至った。
  また、伝統的な「南進政策」に、危機感を抱いていた。
2 極東情勢
  前項とも連動しますが、義和団事件以後露骨になるロシア帝国による満州・朝鮮半島進出政策に対し、それが完成すると北海道・九州と2正面作戦を強要されることになるので、国力差を鑑みて、ロシアの南進政策を阻止する必要に迫られた。
3 当時の世界情勢
  当時の世界情勢として、拡張・南進主義のロシア帝国に対し、中国大陸に権益を持っていた英国は危機感を募らせ、「日英同盟」を締結することにより、日本に対してロシア掣肘を望んだ。
  またアメリカも、将来の中国進出をにらみ、義和団事件以後、ロシアの勢力拡大を防ぐため、日本支援に回った。

 ロシア軍による対馬不法占拠事件を、知っていますか?
幕末から明治初期に亘って北方国境確定交渉の際に、当時の日本がどれだけ不当な要求をロシアから突きつけられたか、知っている日本人がどれだけ居るか、ということでしょう。
沿海州を始めとして、ロシア極東地域は大部分が「清」から強請り取った土地です。
「学校では教えない歴史」ですが、日本がロシアの一地方となって、「日本民族」として中央アジアに強制移住させられる可能性もあったのです。バルト3国やソ連崩壊に伴う情報公開の中で、ロシア・ソ連邦と続く侵略と弾圧の歴史を思い起こすべきです。
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元々鎖国していた国が、海を越えて他の国を越えて戦ったのですから、どう考えても自衛戦争とは言えないでしょう。


そういった理屈で言えばあらゆる戦争が、国というか現体制を守る為のもので、自衛戦争になります。
少なくとも今の「自衛隊」がそういった自衛戦を出来るとはだれも思わないでしょう。
米国が対日本を考えた「自衛の為」ハワイを併合したりしている訳で、日露戦争自体の意義自体をを否定する気はないですが、笑われない程度の常識的判断力は保ちたいものです。
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利権を侵食される事ですから、「自衛戦争」と言えます。


似たもので、

特権をむさぼってた連中が、社会情勢で特権が奪われそうになると

これは差別だ!!だから自衛の為の戦いだ!!

と言います。これと同じレベルです。
そういや、他人の土地を運動場を何十年以上も使ったりしながら、返せ!と市に言われると「この土地は我々が使ってたんだ!!同胞よ、自衛の為にカンパと市に圧力を!!」とかありますね。
京都のどっかの土地を占拠してたりとかね。
どっかの公務員とかさ。
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大変、難しい質問です。



もし日露戦争が無かった場合、No.7の方の回答にあるように大韓帝国がロシアの植民地になっただけでしょうから。

しかし、今でもそうですけど、韓半島が日本の敵対勢力の勢力圏に入ると、日本の安全が直接脅かされるんです。
古くは元寇がそうですね。
さらに遡れば、百済と連合して唐・新羅と戦った白江の戦いだって日本の防衛という目的もあります。事実、その戦いで負けた後、大和朝廷は防人を集めて、九州北部を防衛してますしね。

今と違って日米同盟に匹敵するような軍事同盟はなかったので(日英同盟はありましたが、英軍は日本を守ってはくれません)、韓半島が敵対勢力の支配下に入るかどうかが、日本は非常に敏感だったのです。

満州に一大軍事拠点を作って、やがて韓半島に勢力を伸ばそうとするロシアを叩くには、シベリア鉄道が複線化される前、つまり史実でのタイミングしかありませんでした。

まあ、結果として、日本は日露戦争後に韓国を併合してますから、帝国主義目的の戦争と批判されても仕方ないんですけどね。
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先制攻撃を行なわなかった場合、確実に敗北していたので、「守備的」と呼びましたが、敗北しても結果として朝鮮半島がロシア領になっただけでしょうから、「自衛」ではありません。


自衛とは、固有の国土を防衛する際に用いる言葉なので、外国(大韓帝国)領土を防衛するために戦争しても、防衛戦争にはならないのでは?
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明らかに自衛ですね。


ウラジオストックという港がありますが、不凍港です。つまり冬でも群間を出せる能力があります。そして「ウラジオストック」は「東方を支配せよ!」という意味のロシア語です。

日清戦争、太平洋戦争、盧溝橋事件、通州事件、尼港事件、すべて日本国と日本人の自衛のための戦争です。
それを忘れているのが平和ボケの平成日本人です。
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日清戦争で獲得した瀋陽辺りを干渉して放棄させてその返す刀でロシアが掠め盗りました。


明らかな南下で明らかな自衛戦争です。
シベリア鉄道を敷かれる前に間に合いました。
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 当時の世界情勢をきちんと見れば、一般的に言う「自衛戦争」に分類されることになります。

見ていない人がどう思うかは知りませんが、それは所詮「感想文」です。
 もともとロシアが極東に侵略の手を伸ばし続け、最終的に日本にたどり着いたわけですから、どこかで迎え撃たねば日本が飲み込まれていたでしょう。迎え撃った地点からしても、自衛としか言いようがありません。
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