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白木のお位牌の上からかぶせる、ネット状のふくろには、どんないみがあるのでしょうか?教えてください。

A 回答 (1件)

こんばんは。



 いくつかの話しを聞いたことがあるのですが、どれかが正しいのか、どれも違うのかよくわかりません。あやふやですみませんが・・・

 今はだいたい、模様のついた紙に表側がレース編みみたいな網目になっていて、蓮華の作り物が付いているような感じだと思います。
 自分が見た中では、白いサラシの袋をすっぽりかぶせるものがありました。当然、お戒名(法号等)はまったく見えません。
 その地域では、四十九日のお祀りをする間に少しずつ袋を上げていき、忌中明け(満中陰)で袋を取るとのことでした。

 かつて、仏教と中国の死後世界観が入り混じって、四十九日の間に冥界の王たちから審判を受けるという話しが「仏教的」な死後の歩みとして語られていました。
 四十九日の間、1週間ごとにお勤めをする地域はまだ多くあると思います。逝者の代わりに仏事を催して徳を積み、冥界の王たちの心証を良くして無事に審判を通そうという意味があります。
 四十九日かけてお戒名を見えるようにする、という行為は、おそらくそういう慣習に関わるものだと思います。
 語られ方はいろいろで、冥界の王は、仏様に置き換わっている場合もありますが、「四十九日を過ぎて(乗り切って・お勤めしてもらって)、安定した旅路が始まる」という感じは、浄土系を除く各宗派に見られます。あの被り物が取れるということは、晴れてデビュー(?)するということかと思いました。(今もそんな感じで考えています。)

 あと、単に「名前はそう簡単に見せないもの」だから、という話しも聞きました。確かに古くは名前を呼ぶ・名乗ることが重要な意味を持つことがあり、軽々しく名前を呼び合わなかったとのことですから、ある種の「移行期間」である四十九日中は、名前を見えないようにしておくというのは、言われてみればそうかな、と思ったことがあります。
 これが、本当かどうかはわからないのですが・・・

 今、あの位牌袋は、葬儀当日だけかぶせてあったり、四十九日ずっと付けられていたり、備品として付いてくるけど使われなかったり(あるいは最初から無かったり)と、実にさまざまになっているように見えます。それに、今の形のものは、一応ベール状にはなっていても、見えてるわけですし・・・本来の意味合いがどういうものであれ、その意味合いが希薄になっているということなのかな、と考えさせられました。

 好き勝手に書いてしまいましたが・・・では。
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