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除核未受精卵に小腸上皮細胞を移植して、分化の全能性を示した実験があ
りますが、その実験にアフリカツメガエルのような原始的な生物を用いる
のは何故ですか?

普通のカエルだと上のことが示せないなら、あまり重要な実験には感じられない気がするのですが・・・

A 回答 (3件)

実験的な手技で、生物学の研究をするとき、材料とする生物種はいくつかの条件を満たしていることが望まれます。


1)飼育・繁殖がしやすいこと。
アフリカツメガエルは卵、オタマジャクシ、カエルと一生を通して水の中で暮らしますので、水槽が飼育することができます。おたまでもカエルでも、エサは金魚のえさのようなものや、レバーやマメのペーストなどを水に放り込んでやるだけでいいです。ホルモン処理で任意の時期に採卵できますので、人工繁殖も容易です。普通のカエルのように、陸が必要であったり、冬眠があったり、親になったら生餌が必要とか、繁殖期が限られていて人工繁殖が難しくいちいち野生から採集してこなければならない、ということはありません。


2)純系、または近交系など、遺伝的背景が均質な系統があること.
アフリカツメガエルは、実験動物として実験室で飼育されてきた歴史が長いので、これがあります。


また、質問にある実験の場合は、随時採卵ができないとやるのが困難ですが、上でも書いたように、ホルモン注射(医薬品として入手が簡単な、ヒト胎盤ゴナトロピン HCGなど)で排卵をコントロールすることができます。

余談ですが、むかし(実験動物としてひろまる前だと思いますが)アメリカでは、妊婦の尿(ゴナトロピンを含む)を注射するとアフリカツメガエルの卵巣が発達することを利用して妊娠診断に利用していたそうです。
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この回答へのお礼

汎用性のある解答、ありがとうございます。
質問してよかったです。

・・・妊娠診断ですか、現在の妊娠検査薬もそのアフリカツメガエルの上に成り立っているものがあったりして(笑)

高校の教科書に載っているような実験の材料を見直しました。
意外なつながりがあるのですね。

お礼日時:2007/06/09 21:56

普通のカエルとは日本ではトノサマガエルやダルマガエルが一般的でしょうか。

これらのカエルを飼育したことがおありなのでしょうか。彼らは生き餌しか食べません。レバーの切れ端にひもを付けゆらゆら揺らすと食べますが…

広島大学は何十年か前にトノサマガエルやダルマガエルを使用して実験したはずです。おそらく,野生の蛙を捕獲して実験したのだと思います。昔は一匹50円~100円位で手に入りました。現在は手に入りません。ネズミの方が安いですね。

ゼノパスは夏期を除きまして一年中採卵が可能ですし,飼育方法も確立されています。得にくい実験材料では実験なぞやっていられないからと思いますよ。
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この回答へのお礼

実験の材料も採算を考えて行っているのですね。研究というと凄く高価な材料をつかっても許されるものだと思っていました。
特に生物学は医学とからむので・・
ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/09 21:33

ガードンが核移植実験にアフリカツメガエルを使ったのは成功率を考慮してのことだと思うのですが…。


既に普通のカエルを使っての核移植実験は成功しています。哺乳類にも成功例がありますが(但し未受精卵ではありません)。
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この回答へのお礼

なるほど・・・あまり神経質になるような事ではないのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/09 21:25

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