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随分前の朝日新聞の日曜版の英語についてのコラムで,『日本人はジョークをユーモアと勘違いしている』という内容のものがありました。それで,ユーモアとジョークの厳密な違いについて教えていただきたいと思っています。また,前述の記事を捜してみたのですが見つけるできませんでした。その正確な内容をご存知の方,その記事をどこかのサイトで閲覧することができるなどの情報もお持ちの方,いらっしゃいましたらお教えください。

A 回答 (7件)

humor は,「おかしみ,滑稽」といったもので,普通の人であれば誰でも笑いまたは微笑を誘われるような,人間味のある“おかしさ”のことを意味します。


まあ,理屈張った言い方をすればそうなるというだけのことで,実際は,humorous story と funny story では,語感はともあれ,内容的には大差ないようです。

日本語では,joke(冗談,からかい,悪ふざけ)の意味で「ユーモア」という言葉が使われることもあるようですが,コラムでいわれているのは,そのことではないでしょうか。たとえば,ジョーク集に「ユーモア傑作集」と銘打つ,あるいは「○○さんはユーモアの達人だね」というように。
こういう“誤用”があったとしても,いずれにせよ,最近では減ってきているのではないかという気がします。

英語の joke と humo(u)r は,「冗談」と「おかしみ」ということになるので,本来,並べて違いを論じるような言葉ではないように思います。
humor と wit の違い,あるいは英米それぞれの humor の違いについては,私の知る範囲では加島祥造『アメリカン・ユーモア』(中公文庫)が秀逸でしたが,現在絶版になっています。探せば類書も容易に見つかるでしょうが。

日本語の「ユーモア」と英語の humour のカバーする範囲の違いが気になる,ということでしたら,日本人の編んだアンソロジーではありますが,沢村潅,高儀進 編『笑いの遊歩道 -イギリス・ユーモア文学傑作選-』(白水Uブックス)をお勧めします。
いかにもコミカルなお話に混じって,普通こういう作品は「ユーモア」と銘打った作品集には収められないのでは,と思われるような,淡々とした,しみじみとした,あるいはちょっと怖いような作品まで収録されていて,英国的 humour の一端が垣間見られる良書です。

ちなみに,humour は本来,「気質,気性」の意味ですが,さらに元をたどると,「体液」という語義に行き着きます。ガレノス→アリストテレスと連なる最古の性格類型論「四体液説」(人間の気質や体の調子は,4種の体液のうちのどれが優勢かによって決まる,とする考え)の名残でしょう。
一方,human の語源は homo(ラテン語「人間」)で,「人間的な」ということですから,この2つを同源とする人があるとすれば,おそらく民間語源説を鵜呑みにしてしまっているのでしょう。
蛇足ながら。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。厳密な違いや語源について,また参考文献までご紹介くださり,感謝しております。入手するチャンスがあれば楽しみたいと思います。
寄せていただいた回答の多くは,言語の意味の違いについてそれほど気にしなくても,という内容のアドバイスだったように感じています。確かに実生活ではあまり問題にならない分野だと思います。ただ人間関係を円滑にするためには,ジョークよりはユーモアでしょうし,精神的や感情的にちょっとまいったなあと感じるような時に前向きになるには,やはりジョークよりユーモアですよね。そう考えると,ユーモアのセンスを身に着けたいと感じます。
貴重な情報を感謝しています。

お礼日時:2002/07/28 16:08

#1 です。

追記です。

英語もアメリカで使われる場合とイギリスで使われる場合でその意味、ニュアンスが若干違っている場合があります。
これに、シンガポールやオーストラリアを入れたらもっとややこしくなりますね。(笑)
調べれば奥深いと思いますよ。
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補足的に。



「humor」は「human」と共通して語源を持ちます。

笑いを理解するセンスや人を笑わせる能力が人間性を司るのだ、という思想基盤が西洋にはあるのでしょうね。
大統領が専門家にコーチを受けるくらいですから。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。語源について教えていただき参考になりました。人間性との関連は興味深いと思いました。他の方のお礼のところで述べさせていただきましたが,軽いものではなくある種の重みを感じさせていただいています。(うまく表現できませんが。)

お礼日時:2002/07/17 10:13

実際に、このコラムを読んだわけではないのですが、このコラムの趣旨は、「ジョークとユーモアでは、言葉の厳密な定義が違う」ということよりは、「日本人は、ユーモアを人を笑わせることと勘違いしている」ということでしょう。


日本人は、ユーモラスであるためには、何か面白いことを言わなければならない、と考えがちですが、ユーモアとは、本来、その人の性質や人柄であり、人となりに関係があるものです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。そのコラムは,"humor"という言葉について教えてくれるもので,その中で類語として"joke","wit"との違いが説明してあったように記憶しています。ユーモアが人となりと関係があるという説明はなるほどと思いました。軽々しいものではないのですね。

お礼日時:2002/07/17 10:06

jokeは


冗談を言うこと とか 冗談のこと。

humorは
(冗談を言ったりする)そのセンス とか その才能 とか その気持ちのこと。

ね。
この2つ。確かに決定的に違いますよね。
しかも、大体どんな内容のコラムだったか予想できてしまいます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お答えによると確かに違いがありますね。ただ一つ疑問が残ってしまいました。ユーモアがセンスのことであるなら,『ユーモアのセンス』というのはどういう意味なのでしょうか。冗談を言うセンスのセンス,ではなんだかおかしいですね。引き続き調査してみます。

お礼日時:2002/07/17 09:58

『赤いもの』と『赤』の違いかな


つまり、『ユーモアのあるジョーク』はありうるけど、『ジョークのあるユーモア』は無いってこと
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。何となくではありますが,ユーモアとジョークのレンジというかレベルというか,そういう違いがあるのかなと理解できました。

お礼日時:2002/07/17 09:50

本来の意味を知るには英英辞典で調べるのがいいでしょうね。



別に、完全に日本に定着しているジョークやユーモアの意が多少本来の言葉から逸脱していたとしてもコンセンサスが取れていれば意見する必要は無いと思いますけどね。

参考URL:http://dictionary.msn.com/
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。英英辞典を調べるというのはもっともなご意見ですね。しかしながら私が英語を十分に理解できないゆえに,質問させていただいている次第でして。辞書を片手にがんばってみます。
ただ日本語でもそうですが,類語でもそれぞれニュアンスに微妙な違いがあって,場面場面に応じて使い分けができればいいなと思っています。後になって思い出したのですが,そのコラムには類語としてもう一つ,witが挙げられていました。引き続き調べなおしてみたいと思います。

お礼日時:2002/07/17 09:47

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