プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

私が所属している大学の研究室ではSDS-PAGE→メンブレンへの転写→一次抗体反応→二次抗体反応→DAB染色の手順でウェスタンブロットを行なっています。
そこで質問ですが、タンパク質をメンブレンへ転写後にそのメンブレンをストックすることはできるのでしょうか?また、ストックできるのであればどのような方法でストックすればよいのでしょうか?
どなたか回答よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

どのようなメンブレンをお使いでしょうか。

それによって選択肢が変わってくると思います。

短期間ならTBSなどの適当なバッファー中に入れて冷蔵庫で保存でいいでしょう。ただしタンパク質の吸着は完全に不可逆ではないですから保存中に少しずつはがれてくる可能性はあります(とくにニトロセルロース膜の場合)。

ニトロセルロースの場合は、ブロット後、乾燥させてタンパク質をより強く固着させる方法があるくらいで、乾燥させて保存するのが良いと思います。
酸化、吸湿、光化学反応を防ぐためにシールバッグに封じてフリーザーのなかにでも入れておくとより良いのではないでしょうか。

PVDFのばあいは乾燥させると再び濡らすのが困難で(前処理のようにメタノールなどを浸透させる必要があるが、抗原性に影響がないとはいえない)、続く操作に支障を生じますので、乾燥は厳禁です。私ならブロット直後の湿った状態でシールバッグに封じてフリーザーで保存します。

なお、PDVFのブロットを乾燥させることによる、ブロッキング不要のプロトコールもありますが(乾燥状態では表面のタンパク質のみ親水性があり、メンブレン自体は疎水性で抗体反応液が吸着されないことを利用)、この場合は乾燥保存も可能かと思います。

この回答への補足

詳しい回答ありがとうございます。
私の研究では主にPVDF膜を使用しています。
メンブレンの違い以外にも泳動している資料によっても保存の期間や方法は変わるのでしょうか?

補足日時:2007/07/20 06:04
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TBE or TAE bufferにつけて4℃で保存すれば、腐るまでOKです。


over dryさせれば、いつまでも保存できます。長期保存の場合は、
over dry後、湿らないようにシリカゲルを入れて、ー80℃でOKでしょう。
短期なら、over dry後常温でOKです。

ただ、気持ち的に、Dryするとコンフォメーションが変わりそうで個人的には嫌いです。
あんまり関係はないと思うんですけどね。

後、当たり前ですが、純粋に保存を予定しているのなら、ブロッキングなんかしてはいけませんよ。
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転写後に乾燥させた状態であれば、-80℃のフリーザーでかなり長期間(数ヶ月~数年)保存できるらしいです。



経験上、4℃でも2~3ヶ月であれば大丈夫。
もっと長持ちするのかもしれませんが、試したことはありません。
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