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釘に磁石をつけておくと釘も磁石になりますよね。
くっつけて置く時間が長いとそれだけ磁石は強くなるのでしょうか?

また、釘を磁石でこすって磁石にするときに、こする回数が多い方が強くなるのでしょうか?

A 回答 (2件)

鉄製などのものが磁石をつけるとなぜ磁石のようになるかという原理ですが、これは 物質の中にはプラスとマイナスがばらばらに存在しあっています。


磁石をつけるとそのちからにより プラスとマイナスが半々に整列するからです。

ですから時間とともに強くなるというものでもありませんし、磁石そのものがプラスマイナスを整列させる力にも限界はあります。
小さいものなら 物質すべてのプラスマイナスを整列させられますが、
大きいものになればその力に限界が生まれ、結局集まるだけ集まった電子で磁石の力を発揮するため 弱く感じることもあります。
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普通の釘は鉄でできていますが、鉄は本来磁石になる性質を持った物質(強磁性体と呼びます)なのです。

では、なぜ磁石として使われないかというと、一度磁性を持たせても直ぐに磁性が消えたかのようになってしまうからです。
ここで、「消えたかのような」と書いたのは、実はミクロの範囲では磁性は消えていないからです。実際には鉄の中で、磁石の性質を保ったミクロンぐらいの小さな領域(磁区と呼びます)に分かれています。一つの磁区はある方向を向いた磁石のような状態なのですが、近くにあるいくつかの磁区がそれぞれ磁石の方向を変えながら隣り合うことで、全体としては磁石にならないような磁区配置を作ってしまうのです。
なぜ、こんなことになるかというと、磁性体は自分自身の外に磁場を出来るだけ作らないようにする方がエネルギーが低く安定になるからです。
それでは、磁石はなぜ磁石の状態を保つかというと、このような磁区配置になるのを妨げるような結晶構造的な原因を持っているからで、磁石でも長い年月の間には徐々に鉄と同じようになっていきますし、温度を上げればより早く磁性が消えていきます。
つまり、鉄(釘)は磁石にくっつける(磁場中に置く)ことで、本来簡単に磁石の性質を取り戻せる性質を持っているのです。磁石でこすると、鉄の中の磁区が一定方向に揃いやすいように磁場がかかってくれて、やはり磁石の性質が戻ります。
では、長い時間くっつけたり、繰り返しこすると、鉄が磁石の性質を戻す力が強くなるかというと、釘の様子にもよりますが、効果が少しぐらいは有るかも知れません。と言うのは、非常に純度が高い綺麗な鉄の場合には、磁石にくっつければ簡単に磁石に戻りますが、磁石から離せば直ぐにその性質は消えます。しかし、釘に使われているような鉄はそれほど綺麗な鉄ではなく混じりものを多く含んでいます。そのために、釘の中では磁石に戻るのが早い部分や遅い部分が混じっていると思われるので、長い時間磁石にくっつけておくと磁石に戻るのが遅い部分がゆっくりと磁石に戻る可能性が有ります。そういう戻りが遅い部分は、逆に磁石から離しても戻りが遅いため、ゆっくりと磁石の性質が消えていく可能性が有ります。釘によっては、こういう混じり物の効果が少しは有るかも知れません。
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