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三宝荒神について調べているのですが、手に持っているものが、ちがいます。本当の三宝荒神は、何を持っているのですか。教えてください。

A 回答 (2件)

 違っていて当然でしょう。


 三宝荒神(以下、荒神と略す)は純然たる仏教護法神ではなく、陰陽道における方位神・行疫神や竈神・土公神、神道や修験道での“荒ぶる御魂”信仰、仏教の障碍神などが複合して生まれた神格だからです。
 通常は仏教では、『大日経疏』巻五に説かれる日天の眷属の「剣婆(kampA)」としますが(荒神真言「オン ケンバヤ ケンバヤ ソワカ」は、剣婆の真言です)、剣婆は地震を司る神なので荒神(荒ぶる神)に相当させたまでで、経典・議軌などの根拠はありません。
 いずれにしろ、大黒天や毘沙門天などの純然たるインド撰述の護法神なら経典・議軌にその容姿、持物、印契が明確に説かれ、それから外れた姿はあくまでも異説扱いですが、荒神はそうではない日本独自で生まれた護法神なので、その姿は行者の感得となり、その信仰観によってさまざまな、“正当な姿”が生じます。
 ですから質問者さんの言われる「本当の三宝荒神」は、その荒神の姿を感得・信仰した行者の伝によって異なるため、一律にはいえません。以上を踏まえた上で荒神議軌の一例を参考にして下さい。

「小嶋山南清水寺縁起」では3種の荒神を説く。
1.相好柔和な如来荒神
2.八面六臂の夜叉羅刹形
3.壮年丈夫の姿で白肉色、冠をかぶり顎に緒を垂らす。右手に宝珠、左手に輪宝、荷葉に座す姿で、真興僧都の感得した小嶋荒神

東大寺伝では八面八臂。
左右
第一手…智拳印、


第二手…輪宝、第三手…金剛鈴、第四手…宝珠


第二手…宝塔、第三手…五股杵、第四手…蓮華

真言宗広沢流の伝では八面六臂。姿は東大寺伝に準ずるが智拳印がなく、左第二手は羯磨。塔と鈴は金剛界大日如来と金剛鈴菩薩を、五股杵・宝珠・蓮華・羯磨は四波羅蜜菩薩を表すとする。

参考『密教辞典』・『密教大辞典』(共に法蔵館)
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三宝荒神像の形 三面六臂、(八面八臂もあり)の忿怒像。

右手に独鈷(どっこ)、蓮華、宝塔を、左手に鈴、宝珠、羯磨杵(かつましょ)を持ちます。
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